味わう

しん、とした真夜中に

画集をみる

一枚の絵のなかの

物語を探しにいく


細かい文字が見えにくくなった

だから小説を読む時は

ゆっくりゆっくり

文字を追いながら


目に不自由を感じるようになっても

紙の本の手触りが好きだ

いっぺんには無理でも

だから、少しずつ大切に


心の味蕾みらいでじっくりと味わっている

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