冬ごもり

いつもは

ラジオを聴いたり

音楽をかけるのだけど

時にはこんなふうに

時計の音や

窓ガラスを軋ませる風だけの

夜もいいね


白いノートを前にして

降ってくる言葉や

物語の欠片を拾い集めて

書きとめていく豊かなひととき


少々、目が見えにくくなってから

長時間の読書はあまりできないけれど

自分にできることのなかで

工夫して楽しめることは沢山あるから


冬は寒いけどそれだけじゃなくて

じっくりと自分と向き合える

季節でもある


独りは確かに寂しいけれど

一人の時間というものを

わたしは嫌いではない


お気に入りのカップで飲む

この一杯の紅茶の至福


こんな冬ごもりの日の愉しみ

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