13.約束を破ったら

「紗良、約束破ったら、

 どうしたらいいと思う?」




秋人は目を細めた。









「ちゃんと謝る。ごめんなさい。」




下げる途中のあたしの頭を、




秋人は左手で押さえた。






そして、

その手をあたしの頭の後ろに回した。








「違う。」




秋人は無表情で呟いた。







「あき、近いっ。」




手を繋いでいるから、はなれられない。







「うるさい。





なぁ、紗良。




俺、紗良が居なくて傷ついたの。






だからさ、

ちゃんと誠意を持って行動で謝れよ。」







「どういう、こと?」





秋人が怒ってる?




そんなのいやだ。




「あたしに出来ることなら

 なんでもするから、許して?」








「なんでも?なら・・・」





秋人は耳元に口を寄せた。





ーキスしてー

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君の猫になりたい 皐月ふう @fuchan22

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