始まりの章
第2話
なんだかんだあったがペルセポネーさんのお蔭で無事に異世界転生することが出来た。今俺が何してるのかって?いや、もちろん母親の腕の中であやされてますよ?
なんでって?いやぁ〜こちとら生後間も無い赤子ですよ。赤ちゃんは両親の腕に抱かれて育つものですよっと
「私の手を握ったわ〜♡やっぱりぃ母親の手は分かるものなのよ。ね〜アーサーちゃ〜ん」
実際は俺の意思で握っているのではない体が勝手に握ってしまうのだ。なんて言うんだっけ・・・・ほら、あれだよ“げ”から始まるさ
「可愛い。でも、手を握ったのはこの時期にしか見れない“原始反射”によるもの」
そう!それだ原始反射。ナイスだよ茶髪の人ってπでっか⁉︎よく見れば俺の左右にもπが⁉︎でも、すごい落ち着く〜これが母の温もりか〜なんで分かったのかって?本能だよ本能
「この子が私の初孫か・・・・・えへへへ〜ぷにぷに〜」
今確認できる範囲で確認できる人物は目の前でおばあちゃん宣言をし頬を突いて蕩けているコバルトブルーの髪を持った女性、指を握らせている茶髪の人と黒髪の母さんである。
「おう〜(テレビはないみたい)」
「おうおう〜」
母さんは何がしたいのか理解できない。腹減ってきたな・・・・・よし、泣くか
「ふッふふふッ」
「「「??」」」
「おぎゃあああああああああああ!」
「泣いちゃった」
「臭いはないな愚図か飯だな」
よく分かったね婆ちゃん!飯?今の俺は赤子で首は座っている感じだが離乳は出来ていない・・・・・まさか⁉︎
「レクシアちゃんアーサーちゃんを」
「ん」
俺は茶髪の人もといレクシアさんに抱き抱えられると母さんはブラだけ外し俺を再び抱く。あ〜目の前に爆乳があって眼福眼福って違う!
「ほ〜ら、おっ◯いでちゅよ〜」
わ〜いお腹減ってたんだよね〜いただきまーす。だから違うって!母さんそこは哺乳瓶でお願いできませんかね〜こちとら見た目は赤ちゃん中身は思春期真っ盛りの男子なんですよ。母さんの爆弾を近づけないでくださいッ‼︎体は赤ちゃんだから本能的にしゃぶりつく事がはっきりわかんだね〜
ヌッ!(迫真)
初めて飲んだ母乳は甘くて母の無償の愛をその身で感じる味だった
*
婆ちゃんとレクシアさんを見送る際に我が家の外観を見れたのだが豪邸と言うのに相応しい大きさだ。身近なもので言うとちょっと小さめの学校の校舎とどっこいくらい
「チュパチュパ」
「どうしたら良いでしょうかロザリア様。坊っちゃまが私の指をしゃぶるのを止めてくれません」
「アーサーちゃんが飽きるまでしゃぶらせてあげて」
「承知いたしました」
メイドのホムスさんの指を衝動的にしゃぶってしまった。だって仕方ないじゃん無性に口に入れたくなっちゃうんだから。味覚が鋭いからなのかしょっぱく感じるな〜しかも、今日は巨乳に囲まれ過ぎて疲れていた所にホムスさんの小ぶりな胸は癒しなんだけど・・・・・ホムスさんからは心臓の鼓動が聞こえないんだよな〜なんで?
「チュパチュパ・・・・・チュポン!」
「指がしわしわになってしまいました」
そんなに指がシワクチャになるのが珍しいのか?まぁ、ホムスさん自体が掴み所が無い人だしいつも通りか。その後は母さんと風呂に入り風呂上がりの母乳をキメて俺はベットでホムスさんの子守唄でgood nightするのだった
△
夜も更けアーサーが寝ている寝室にロザリアと夫であるハロルド・レイヴンが寝巻き姿で入り、天蓋付きベットの中心で寝息を立てる我が息子の横に寝転ぶ
「アーサーちゃんの寝顔は天使そのものね」
「俺とロザリアの子だ可愛くないわけがない」
「髪色は貴方そっくりな綺麗な白髪ね」
「顔立ちはロザリアそっくりの可愛い顔だ」
優しい笑みを浮かべアーサーの頭を撫でる
「ねえ、ハロルド」
「ん?」
「本当にアーサーちゃんをレクシアちゃんとレアさんの元に修行に行かせなきゃいけないの?」
「まぁ、それに関しては本人の意思を尊重しよう。なぁに、好きな子でも出来れば自分から強くなりたいって言うさ」
「そうよね。そう言えば許嫁の話はどうなったの?」
「今の所は滞り無く」
ロザリアはアーサーを避けるようにハロルドの元へ向かい掛け布団の中に入り込む
「遅れたけど遠征お疲れ様」
「ありがとう。ロザリアも屋敷の番お疲れ様」
二人は更に密着し気付けば互いの鼻先が当たる距離まで接近していた。望まぬ禁欲を強いられていた男女が密着して何も起こらない訳もなく・・・・・・
『ヤッベ・・・おっ始めちゃったじゃん。腹が減って起きたら始まってるし泣くに泣けね〜』
アーサーは一回戦が終了したタイミングで泣くことで腹の虫を黙らせることに成功した
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