第5話 薄々感じ出した小学生

保育園を卒園し、無事小学生になった。


小学校に入っても、私は片目が見えない現状を理解できていなかった。


ってより、生まれつきだったためか、それが当たり前であり、周りとの違いが分からなかった。


しかし、小学生になると定期的に視力測定がある。


徐々にあれ?と思うようになった。


他の子はCの開いてる方をどんどん答えている

一方で私は一番上のバカでかいやつも見えてない‥だと‥!?一体なんなんだこれは‥。


この時のショックは現在でも毎年のように味わっている。


(はぁ、また検査やる前から全部見えませんって言わないとかぁ。だる!)


そして地味に嫌だったのが席替えである。


席替えとは、小学生にとっての一大イベントであるが、私は一番前じゃないと黒板が見えなかったため、ずっと右、真ん中、左へ異動するだけだった。つまんねぇ!あー、つまんねぇ!


一度くらい窓側の席でグラウンド見ながら、たそがれて授業サボりたかったよ‥。


一度くらい後ろの席で授業中寝てみたかったよ‥。


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