第三章冒頭まで拝読させて頂きました。
最初は割と現代よりの物語なのかなと思っていましたが、徐々に異世界系のファンタジー要素が絡んできます。
主人公は巻き込まれ型で、読者と一緒に不可思議な世界に踏み入れていくことになるのですが、
とにかく感情移入しやすいですね。
非現実な世界観に、戸惑いや混乱を抱えていくのですが、等身大の感情の持ち主なので共感しやすいです。
個人的には、とあるキャラクターの性別を気にするシーンなどは、主人公とのシンクロ感が半端無かったです。「やっぱりそこ、気になるよねえ」って感じで。
文章が読みやすいのも、共感のしやすさに繋がっています。各話とも、読んでいて疲れを覚える感覚がなく、スラスラ読めます。気軽で読みやすいのも、小説として重要な要素だなと思い知らされる作品でした。