第3話 change
「そういえば」
「学校ってもう無いんだった……」
「それにみんなも……」
「なら行けばわかるわよ、多分」
唐突にツユが服を脱ぎ出した
慌てて部屋を出る
「おい!急に着替えるなって!」
「別にいいわよ、見ても」
「そういう問題じゃない!」
ツユが部屋から出てきた
俺達の学校の制服に着替えていた
そのまま玄関まで行き靴を履いている
「え?ちょっと待てよ!」
急いで着替えツユの後を追う
外は快晴である、昨日の怪事件が嘘のようだ。
もうすぐ学校が見える頃だろう。
だがすぐに違和感を覚えた。
「え?!」
「どういう事だよ?!」
「この間バケモノに学校が滅茶苦茶にされてたはずなのに」
「なんだよこれ?!」
しばらくして学校に着くと校舎が何事も無かったかのようになっている
破壊された教室、荒らされた校庭、散らばった死体達がなくなっておりとてもではないが先日の事件があったとは思えない状態になっている。
「訳が分からない……どうなってるんだ……?」
驚く蒼樹の隣で
何かを悟った表情をうかべるツユ
「……」
「嘘……」
「……やっぱり合っていた……」
「……ツユ?何か知ってるのか?」
足早に教室へ向かうツユ
「な、おい!!」
いつも通り授業が行われている 教師の声を聞きながら俺は窓の外を眺めている
何が起こったのか全くわからない
「今日はここまでだ、日直号令を頼むぞ」
「きりーつ、れいっ、ちゃくせーき」
クラスの人達が次々と帰っていく。
蒼樹とツユの2人が残り、話をする。
「何か知ってるよな?」
「……」
「なんであの時知らないフリをしていたんだ、答えろ」
「それは…」
「私は試したい事があった」
「そのためにあなたを利用してしまった」
「ごめんなさい。」
「…その試したい事っていうのはなんだよ」
その時
ドドド……ズズゥン!!
地鳴りと共に地震が起こる
「ボロロロロロォォォオ……!!」
校庭から声が聞こえた
校庭を見るとヘビのような化け物が地面から這い出てきている。
「な?!」
「アニマ……」
「……お願い蒼樹、アニマを倒して。」
「奴を倒したら教える、約束する。」
「だから……」
「わかった、信じる」
「だからそんな顔するなって」
ツユの顔は辛そうな表情をしてる
「蒼樹……ありがとう」
蒼樹は窓から蛇のバケモノを見る
「よし、行くか」
「確か……」
「プライド!アクセス!」
蒼樹が叫ぶと体が光に包まれる
突進し蒼樹が拳を突き出す
拳が蛇のバケモノに当たるとバケモノが吹き飛び壁に激突する
「ボロゴボロロォォォォォォ!!」
こうして蒼樹とアニマの戦いが始まった
ツユはその戦いを見つめている
空は夕日に包まれ血の化粧をしているようだった。
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