第14話 猿のボス倒し配下にした
「蛮族ノボス?俺ガ『ピテカ族ボス』全テノ支配者、ジャワダ!!」
「エテ公の癖にジャワ?気取ってんじゃ無いよ!!」
目の前に進み出たサルボスは、群の中では大きい方だけど、私のアゴ位の身長、右手に石を握ってる。
「ヤクザキック!!」
攻撃は最大の防御なり!
私は一気に間合いを詰め、正面蹴りを無防備なサルの腹に蹴り込んだ。
前屈みのサルボス、右足を返しながら左足でアゴを蹴り上げた。
サルのアゴが砕けた感触があり、ジャワと名乗ったサルが吹き飛んだ。
起き上がって、反撃して来るかと思ったが、ピクリとも動かん。
確認すると、アゴを蹴り上げた時アゴだけで無く、首の骨も折れていた。
サルボスは、頭が変な格好に曲がり、窒息死してた。
「弱過ぎる!もっと強いエテ公、出て来い!!」
20匹のサルが一斉に震えながら土下座した。
(サルって土下座出来るんだ)
「行動の意味が分からん!エテ公、誰か説明せよ!!」
「大酋長サマ!!ゴ命令下サイ」
「……私の配下になると言う事?」
「ハイ!ゴ命令ヲ!!」
「木の実でも何でも良い、食い物を献上せよ!!」
「カシコマリマシタ!」
去ろうとするサル達を呼び止めた。
「チョッと待て!肉を食って行け」
「ニ、肉ヲ食ワセテ頂ケルノデスカ?」
「腹が減ってる様だ、遠慮せず食って行け!」
ヘコヘコ低姿勢で着いて来たサル一行、火を見て怖じ気づいてる。
焚き火を恐れ、近付かないサル達に焼き肉串を、一本ずつ渡した。
サル達は、不思議そうに匂いを嗅いでる。
旨そうな匂いに釣られたのか、我慢出来ず一匹がかぶり付いた。
「ウ!旨イ!!」
残りの全員、一斉にかぶり付いた。
「「「「「「「「「「旨イ!!!」」」」」」」」」」
サル達に餌付け出来た。
見よう見まね、サルマネで、肉の焼き方を覚えたサル達は、遠慮会釈無く目一杯肉を食って帰って行った。
3日経った朝、集落の門前に、見渡す限り一面サルがひしめいて居た。
「大酋長サマ!!『ピテカ族』俺新シイボスジャワ、貢ギ物持ッテ一族配下ニナリニ参リマシタ!」
「ピテカ族ってこんなに居たの?」
猿人と原人の、中間に位置する様な『ピテカ族』ざっと見2000人程居た。
牛肉の塩焼き、食い放題が余程有り難かったのか?
餌付けが、効きすぎた様だ。
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