怪獣あれこれ
「怪獣」という言葉が、わりと日常的になったのは、「ウルトラマン」以降か。モンスター、の訳語は、ロープレだと魔物、怪物、ふつうはままモンスターですね?
小さい頃は「ウルトラ怪獣図鑑」の類をいくつも持っていて、肌身離さずに持ち歩いていたりした。で、名まえはもちろん、特徴やいろいろな蘊蓄もすっかり暗記していた。
ジャミラ、は宇宙線で変異した宇宙飛行士の成れの果ての怪獣。ジャミラはそのアストロノートの本名である。「故郷は地球」という回に出てくる。水に弱い…今でも各怪獣にまつわるこういう細かいエピソードをほぼ網羅している。
で、「好きな怪獣」というのもいくつかあって、なぜというと分析は可能だが、子供だからなんとなく、というのが多い。
「怪獣殿下」という回に出てくる”ゴモラ”。大阪城より大きいのに体長は40m、という矛盾も可笑しいが?やはり、角の生えた顔立ちが”カッコよかった”?のかも。
「カディスの青い星」の、”アントラー”。これも理由は不明で?なんとなしに好きだった。やはりシェイプのユニークさかな?アントは英語の”蟻”で、今ならアリジゴクの怪獣、と、当然気が付きますが、昔はピンとこなかったです。
ドドンゴ、ベムスター、グビラ、イカロス星人、キングジョー、ブルトン…
きりがないですが、いまだに、全く、ほぼ、記憶に欠損欠落がないというのはよほどこういう怪獣に淫していた、偏愛していた、その名残りだと思う。
「嫌いな怪獣」もあって、まあこれも基準曖昧だが?エピソードがうっとおしかったり、気持ち悪い外観だったりする場合かと思う。
ウルトラマン、はメフィラス星人、バルタン星人はあるが、ケモノ型が多くて、ウルトラセブンは、ヒューマノイドの”ーーーー星人”が大半だった。
その前の「ウルトラQ」だと、完全にSFホラーで、出てくるモンスターも多種多様で、抽象的芸術的な感じでした。雰囲気がシリアスで渋いので、マニアックなファンが多いみたいです。
怪獣が暴れているのに、変身に使う「ベータカプセル」というアイテムを、手の届かないところに落っことしてしまい、ハヤタ隊員が顔を歪めて苦心惨憺する、という場面がよくあった。
ボクは、何かを落っことして、手を伸ばして、「取れない…」という時には、いまだに「ウルトラマン」によくあったこのフォーマットをつい思い出してしまうのです。w
掌編小説・『ウルトラマン』 夢美瑠瑠 @joeyasushi
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