第7夜 blood dance
赤野詩織
【私は人間が嫌いだ、私には笑ったり泣いたり人を好きになったり付き合ったり結婚したりおよそ人が歩める幸せは歩めない。人を殺したあの日から、私の目には闇しか写らなかった。】
そんなとき、彼に出会った。私と同じ暗い目をした少年、赤野司と。
『やめろ姉ちゃん、そんなことしても何も何も、何も変わらないんだよ』
《アハハハハはハハハははは‼️》
司の止めようする手が 斬激でバラバラになる。
《なんで止めるの司、貴方も私と同じ、世界を憎んでたはず、冷たい行きの降る夜にダンボールを重ねて、寝ていた。貴方は私と同じ世界の全てを恨んでいたはずなのにどうして?》
切っ先が喉をかする。
『姉ちゃんのせいだよ‼️姉ちゃんが教えてくれた、人の手は暖かいって、人の心は暖かいって、俺は‼️』
『姉ちゃんのお陰で、人を好きになれたんだよ……』
『だから、おれが止める…。』
泣いていた司は泣いていた。泣きながら赤野 詩織と戦っていた。
【姉ちゃん】
【司、笑いながら名前を呼ばれる表情が、頭をよぎる。】
グサリ心臓を刺される。
短刀が胸をつんざく。
【俺には姉ちゃんは殺せない】
《司、ダメだよ。君は優しすぎる。吸血鬼には向いてない。君はここで死んで起きなさい。お姉ちゃんが眠らせてあげるから。》
そう言って、彼女は僕の首に牙をたてた。
《いただきます。》
瞬間銃声が聞こえた。目の前で姉ちゃんの頭が弾けとんだ。
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