第5夜 クリスマスの死織り

12月24日

赤野家から赤野詩織が消えた。

クリスマスの夜だった、普段降らない雪が珍しく降っていた。

遮光カーテンで締め切られた部屋で、僕は目を覚ました。


闇、ぬるいエアコンの音

ここ数週間で詩織姉が消えたのは今日だけだった、俺は何故か都合のいい夢が覚めてしまった気になっていた。


焦りがあった。いつかこう言う日が来るんじゃないか、直感めいたモノがあった。


俺は地下鉄害に向かった情報屋に会うために、詩織姉はそこで仕事を受けていたから。


その安直さが、いい意味に働いた。

『血か吸血鬼の血ね』

情報屋は、吟味していた

『良いだろ、人間にとっては万能薬かはたまた死を撒き散らすウイルスかぼーくにはわからないけど、さばけないものではない。』


『君ねえちゃんね、等々黒幕掴んだらしいよ

まぁ教えたのは僕だけど』

『どうぃうことだよ‼️』

復讐は終わったそう聞いていた。

『よくある話さ、下っぱが殺して上は手を下さない、そう言う事さ』


黒幕がいる赤野家を潰した黒幕がいる。何故?


『地下街は危ないよ、君知ってる、君と君のお姉ちゃん以外にも吸血鬼はいるんだよ?これサービスね。』


『そう言う、奴らは反対勢力が居るもんだよねどこの世界でも、それに赤野家がからんでた、類いまれなる殺しの才能。殺しの英才教育。赤野死織り 死を織り成す、者』


『このやろう、ねぇちゃんは何処に行った。頭ネジ切るぞ…』


『怖いなぁちゃんと教えるよ。』

暗いくらい森奥、魔女の家があるように。

大都会の摩天楼高層マンションのその場所に、彼女はいた、吸血鬼ハンターを両親に持ち、自らを吸血鬼とかしたその体で、死神は今、死を織り成しにそこにいた。

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