ソノサキニ
第27話 Everyday Everynight
鼻孔に広がるのは花の匂い。若い女の香りがする。春の様に感じられる匂いが鼻を擽り瞳を開けると目の前には亜姫ちゃん、幼女過ぎる幼女が俺の顔をジッと見詰めていた。
「あ、亜姫ちゃん?おはよ」
「おはようございます聖夜さん、昨日は、ありがとうございました」
「いやっ!全然だよ、てか体痛くない?大丈夫?」
「はいっ、大丈夫です、起きたら聖夜さんが隣にっ、寝てて私、びっくりしました」
「そうなんだ?そうか俺も何時の間にか寝ちゃってたのかここ何処?」
聞くところに寄ると朝6時までLIVEをして気絶した俺をスタッフさんがVIPルームへと運んでくれたらしい。何故亜姫ちゃんと同じ布団で寝てたのかは謎だがグッドジョブだ。
幼女の体温は暖かすぎてホットになっちゃうぜ
スタッフの粋な計らいに俺の息も荒くなっちゃう
亜姫ちゃんを軽くア◯らせてから腹が減ったので部屋に居たメイドのミチルちゃんに飯の調達を頼む。
「ふう、俺も立派なロリコンになれたよ」
「ナニいってんの?あんたの好きなハンバーガー買ってきたわよっ!」
早いな、作者は構成力を身に着けないと駄目だと俺は思うんだが、まあんなことはどうでもいい。ハンバーガーを食べながら亜姫ちゃんの噴水を眺め見る事にした。
ご飯を食べながらスカト◯漫画を読んじゃう様な聖夜なので加減がわからん。俺はう◯ちは食べない。絶対にだ。
グロいのはスマホを限界まで離しながら見る俺はビビリの鏡。たまにグロ画像見たくなるよね。そんな時って大体病んでる。
まあ、好きにしたら良いさ
日常が退屈で、毎晩独りでも
毎日は輝いて、星は流れてる
時計を見ると現在お昼の2時過ぎ。
4時からサ
「ミチルちゃんカレンは?」
「あんたの家に帰ったわよ、自分のベッドで寝たいんだってさ」
そかそかなんつって車へと歩く俺。
護衛は居ない、助さん達が何時の間にか解雇されてメイド達が護衛をする様になった。
助さん角さん、三戸さんと会いたいぜ。かれこれ1月以上顔を合わせてない彼女達。
母さんに聞いても「はにゃあ?」しか言わない。
助さん達が働いてた警備会社のヤルヨックも潰れて連絡の取りようがないのだ。
スマホで助さんに連絡をかけると「私メロンちゃん、あなたの家から3時間の所に居るの」と声がして怖っと思いつつすぐに切った。そんで今度は角さんにかけるとメロンちゃんが2時間の所に居るのなんて言われた。それ以来護衛達に連絡してない。
「ミチルちゃん助さん達ほんと何処行ったんだろうね」
車中で隣に座るミチルちゃんに話し掛けるも無言の彼女。え?無視?シカトされてんの俺。
「ミチルちゃん?」
「あんた馬鹿あ?考えなくて済む様にしてあげるわよっ!」
痛っ!?ミチルちゃんが俺に黒い棒を押し当てるとあまりの痛みとショックで俺は意識を失った・・・
目が覚めると真っ暗だった。
目隠しをされて両手と両足は縛られてる。
マジか?拉致されたのか俺。
地面は冷たいコンクリートの様で部屋が揺れている感じがする。船だ。
船で運ばれてるのか俺は。
貞操逆転小説で拉致はけっこう多いからな、こんな日がいつか来るかとは思ってたがまさかミチルちゃんがこんな事をするとは。メイド長のフラグはなんだったんだと作者に小一時間問い詰めたい。
「あら起きたの?聖夜」
この声はア◯カじゃないミチル。
「ああ、ミチルちゃん冗談はやめてくれ」
「ハハアッ、冗談でこんな事するわけないでしょあんたは本当馬鹿ね」
「・・なんでこんな事を?俺をどうするんだ?」
「それは着いてからのお楽しみよっ!アハハッ!たまにご飯は持ってきてあげるわ、死んだら勿体ないからねっ。水はもう少し前に行った所に置いてあるわ、犬のように舐めるのね。じゃあねっ」
ぐぬぬ。新しい扉開いちゃう。
ビクンビクンしながらも喉が乾いたので這いつくばって水を飲む事にした。
何日経っただろう。
日付の感覚が馬鹿になる。
両手と両足を拘束されて
目の前が真っ暗で
アタマがバカになる。
揺れている。波の音が聞こえる。
ドンブラコ、ドンブラコ。
俺は桃◯郎。
ドンブラコ、ドンブラコ。
何の為に生きている?
ドンブラコ、ドンブラコ
揺れている。自分自身が。
「ほらっ着いたわよ、立ちなさい」
「アヘええ」
立てるかっつーの。何日犬のようになってたと思ってんだこのアマ。絶対仕返ししちゃうからねっ覚えときなさいあんたなんて言わない。
しょうがないわねえなんつって俺をおんぶするミチル。ええ匂いや、久しぶりの女の匂いにチ◯ポを膨らます。
「ッ!?あんた馬鹿あ!?何考えてるの!?」
何も考えてません。あんた馬鹿あって言っとけばツンデレだと思ってる作者と同じくらい何も考えてません。立っちゃうんです男って、なんて言えるはずもなく
「ミチルちゃんのせいじゃないかな?いい匂いすぎて、でへへ」
とりあえず人のせいにしたら俺の足を手で持ち引き摺って運ぶミチルちゃん。やめたげて。引き摺るのは、段差が辛いし小石と戦う羽目になっちゃうから。精神がバチバチになった時、小石や電柱と戦う時が、あります。
「待って!ミチルちゃん!立てるっ!立てるからっ!」
「チ◯ポは立つのに歩けないなんて聖夜はほんと馬鹿ねっ!このまま外まで行くわよっ!」
ゴツンゴツンとぶつかりながら俺は何処かへ連れてかれた。
目隠しを外されたその先に見えたのは夢でも希望でも無くて、真っ赤な夕日に照らされた湖上の城。海続きで出来上がった湖の上に城が有り俺は城の裏手と思われる場所に居る。なんだここは。
「ここは何処?」
「ここはプラチナ国の地方貴族のお城よ、あんた馬鹿だからほんにゃっくこんにゃくゼリー食わせたから言葉通じるから大丈夫よ」
それは大丈夫なのか?いや助かるが
そんな夕日に照らされた城を眺めながら俺は城内へと自分の足で歩く。周りには人が誰一人おらず助けを呼ぶことも出来ない。
裏口でミチルが何やらやりとりをしてる。俺は額にKと書かれた尖った覆面を被ってる女達に両腕を掴まれていた。
「商品持って来たわよ」
「ああ、助かる。約束の金は口座に振り込んでおくから確認してくれ」
「ウフフッありがと、じゃあ私はこれで失礼するわね」
ミチルは門番らしき者とやりとりすると俺の所へ来て最後の言の葉を紡ぐ。
「聖夜っ、私あなたの事、愛してたわ。だけどね、もう良いの。雇主も居なくなったし私はあんたを売ったお金で一生遊んで暮らすの。元気でね、」
なんつってキスして去っていった。
別れのキス?
なんで俺を売ったんだ。
そんな寂しそうな顔をして元気でねなんて言われても元気になれねえ。馬鹿はてめーだ。
「おい、真顔になってないでこっち来い」
「アッハイッ」
門番の姉ちゃんが怖かったので僕はイエスマンになった。
城の中はなんか暗かった。
そんでジメジメとした地下へと連れてかれる
ここは牢屋だ。嫌だ牢屋は。
男のチ◯ポはもうしゃぶりたくない。
記憶が何故かフラッシュバックした。
「暫くここに居てくれ。すぐに部屋を移す事にするからな、なんたって聖夜さんだ。今は都合が悪くてな我慢してくれると助かる」
両手両足の拘束を解いてくれて兜を脱ぎながら優しげに言う門番の彼女。赤髪のショトカ。
「いえいえ、上等ですよ男が居なければ。都合が悪いとは?」
お礼にケツを揉みながら聞くイケてる聖夜
「あっ、ああ、国から監査が来ててな、もっ、もっと強く揉んでくれっそしたら口が軽くなるかもしれんっ」
1時間後。
ベッドの上で失神して横たわる赤髪ショトカの裸体を見ながら考える人になる。いや実に良いケツ◯穴だった。
ふむ。ここはプラチナ国のメンクイーナ・オジャマーべ伯爵のオジャマンべ領。
名前が長いのでイーナと呼ぼう。
イーナ伯爵たる人物が治めてる領土は海女さんが大量に住んでいて真珠が大量に取れるらしい。門番さんの真珠を責めながら聞いた。
たいして情報が取れなかった俺、ナニやってんだ糞が。てか今なら普通に外に出れるんじゃねえか?牢屋の扉、開いたぁ
なんとか城の外に脱出出来た。
どうやって?とか描写を書けとか言っては駄目だ。そうゆーの書くのが面倒臭いからじゃない。話を早く進めたいからだ。文字数が貞操逆転物の中では多くて不評なのに詳細に書くと普通に1話1万文字超えてしまう。俺は長い小説読むのが1番好きだから良いんだが。データが飛んだとき、それは死
わけわかめな思考をしながら城から抜け出て街が有る方へと向かう。
雑多な人混みに紛れて裏路地を歩く。
辺りは夜色に染まっており街中は街灯や民家の窓から放つ暖色で裏路地でもなんとか歩ける。
街中は中世ヨーロッパ的な感じだ。
家の囲いは木の柵で出来ておりレンガで積まれた家々が並ぶ。ワクワクしちゃうね。
民家から流れるラジオかTVかわからんが流れてくる音に晩御飯の匂い。
プラチナ国って言ったか
何処かわからん。観光で来たわけではないが外国なのは理解。日本に伯爵なんて自称してる奴なんてオ◯ニー伯爵しか聞いたことないしな。
流石に誰かと顔を合わせたら騒ぎになること間違いないので俺は干していた洗濯物を拝借して頭に巻き付けて裏路地を進んでいる。
よく異世界に行って犯罪の有無を確認する水晶的な奴がある。前世での行いも引っ張って確認するのか、そうではないのか。しかも大体の作者は犯罪なんてしたことねえしな、とか真顔で言っちゃってる。悪口も言ったことねえのか?
悪意は犯罪だ。
地球はそうなるべきなんだ。
悪意を持つ奴が権力のてっぺんに居るからよくならねえ。グレートリセットいつよ?
俺は暗い道を進んだ。
平凡な毎日が突然変わる時がある
目を細めて見てみれば
思考する夜が上手く行く時もある
きっと、僕たち上手くいくさ
これから始めよう。
路地裏で小さく横になって夜空を見上げる
外で寝るときに何が辛いかって風だ。風は浮浪者達の天敵だ。ダンボールの家の人だなんて揶揄されるがダンボールは知恵なのだ。智慧の結晶がダンボール。新聞紙もオススメだ。3ヶ月くらいホームレスして食い逃げで捕まったよ。
ばかちんがあマジで
んなことはどうでもいい。
そんなものはここら辺に落ちてないので溝みたいな所に挟まって寝転がる。
星にお家に返してと祈っても星は応えない
世界を平和にしてと祈っても世界は変わらない
変えれるのはいつだって自分自身
俺は帰れるのか?
なんつって頭に巻いた布を体に掛けて狭い溝の中で眠りについた。久しぶりの野宿もすぐに眠りにつく事が出来たんだ。
その夜ご飯をお腹いっぱい食べてる夢を見た。
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