第26話 閑話
「麻莉亜さん、では聖夜様は出せないと?」
「もういいでしょ?いくら皇室だからって私の家に手を出すならスキル使うわよ?まぁ、親王自ら来るとは思わなかったけど・・・」
最後の方の言葉は小声で呟かれたので私の耳には聞き取る事が出来なかった。
天照大神の子孫、逢子は朽木家に訪問していた
聖夜様は私の男だ。聖夜様を私の家に引き取りたい旨を母親にお願いしてるのだ。
何時の間にか聖夜様にライムをブロックされていた私。聖夜様は確かに私の家に住むことを了承してまた今度(会おう)と私に言った。
そんなことを目の前に座る朽木家当主の朽木麻莉亜なる人物に説明しても梨の礫。けんもほろろに断られてしまっている。
「聖夜様とのお顔合わせをお願い出来ませんか??」
「は?だから駄目だって言ってるじゃん。てか結婚するつもり?せいくんは私と結婚するんだけど!」
「聞き捨てなりませんね、聖夜様は私を愛しているのですよ?」
「は?せいくんは私のケ◯穴に夢中だし何言っちゃってるの?」
「それはそれは、もう妊娠も?」
「前はまだしてくれないんだよねっ!だけどすぐにしてくれるよっ!チ◯ポ貸してくれるからねっ!」
「それはどうでも良い女だと聖夜様は思っているのでは?」
「ばっ、ばかちんがっ!んなわけないわっ!」
「ウフフッ、これは失礼しましたわ、何せ私には両方の穴に夢中になって頂いた聖夜様のお顔を覚えておりますので、ね」
ニヤリ、勝った。これは私の勝ちだ。
母親にチ◯ポを貸すだと?古くから働くメイドを買収してこの屋敷の情報は入って来てるが私の聞いたところに寄ると何かの条件付きでしか聖夜様は母親にチ◯ポを貸していない。つまり、愛されてないのだ。
私との熱い逢瀬を酌み交わした聖夜様。
聖夜様もこの母親に迷惑してるのだろう。
そして私に会いたいと思ってる筈だ。間違いない。
ぷるぷると震える彼女。そんな彼女にとどめを刺す。
「聖夜様とは私が責任を持って子作りしますわ、なので安心して皇室へと・・「『
私がとどめを刺そうとすると逆に刺し違えて来た。目の前の女は朽木家に伝わる謎のスキルを使ったのだ。
室内が暗くなり黒色の異空間が所々に出来上がる。底から何かがズルズルと這い上ってくる。これは魔物。魔界から呼び寄せた上位種達だ。人型の魔物。魔は人に憧れるが人にはなれず不定形な形の魔物が多い。その中で人の姿形をした魔物は上位種と呼ばれる。
「あっ!?あなたっ!?魔界から魔物を呼ぶのはご法度ですよっ!?」
「オッス、オラ獄ぅ、なんか妖怪?」
「こいつとこいつ、魔界へ連れてって」
私と後ろに案山子の様に突っ立ってる護衛を指差す悪魔の様な女。
やめてぇ〜と言う言葉が一瞬聞こえた後に朽木家の屋敷は静寂に包まれた。
「ババアが何言っちゃってるのよね、魔界行きよせいくんに粉掛けるヤリ◯ンは。あなた達も帰っていいわよ」
異空間から出てきた他の人型の魔物達がちょりーすとかザイツ〜とか脱出っ!とか言いながら魔界に帰ってく。魔界へと旅立った親王逢子と護衛その1
皇室からは王が帰ってこないと問い合わせが来たが『朽木家繁栄』の干渉無効なる効果で平穏な日々を朽木家は続ける。
この母親が1番のチート持ちなのだ。頭がかなり悪いが。多方面に応用の有るスキルを持つマリア。キチ◯イにスキルを持たすと世間が荒れる。しかし聖夜が居る事で限定的な範囲のみだけで乱してるので麻莉亜はまだ優しい存在とも言えたのであった。
(小2)
今日は日本武道館で私のすきな聖夜さんを見に行くんだ。ヘリコプターの着陸場に当選しました!と言う通知が来たけど漢字がむずかしくてよくわからなかった。
オオカミになった聖夜さんは私のことを食べちゃうって言った。私はびっくりして何も言えなかった。
お母さんは親子丼好きかな?ワンチャンないかな?なんて言ってたけど親子どんぶりは多分すきだと思うしワンちゃんじゃなくてオオカミさんだと思った。
聖夜さんはカッコいい。ラップする時にへんな顔をしてる聖夜さん。すごい良いと思った。
今日はお弁当も日本武道館と言う所で出るみたいなのでお気に入りのポーチにハンカチとティッシュ。そして大事なスマホを入れてやってきた。
日本武道館に着くとすごくたくさんの人が居ておどろいた。
聖夜さんを皆見に来てるんだ。
そう思うと私といっしょだねなんて思って親近感がわいたんだ。むずかしい漢字知ってるでしょ?エラいかな私えへへ。
ザワザワとしてるたくさんのお客さんたち、私も心なしかきんちょうして来た。入口に入る前からスマホをすぐ出せるようにと係の人がプラカードを持ちながらさけんでいた。私はスマホをうさぎさんのポーチから取り出して入口へとならんだ。
「おっ、可愛いお嬢ちゃんだ、一人かい?偉いね一人で来れて、おっとすまないスマホを見せてくれるかな?通知が書かれたページね」
私はヘリコプター着陸場の当選ページを見せる
「なっ!?こんな幼女がっ!?犯罪っ!い、いや、聖夜さんの事だ無茶はしないだろ、わ、悪かったな取り乱した、こほんっ、こっちからVIPルームに行けるから中に進んでくれ、では次の方、」
なんて、わけわかめな事を言われて係員さんの後ろを通っておくへとすすむ。後ろからは犯罪だろ聖夜くん、とかロリは当選しやすいのか?などと声がしてた。わけわかめだった。
長い通路を通り階段を登りおりすると、
VIPルームと書かれた部屋があった。
通路を歩いてる時に何回か係の人にかくにんされた。
私が子どもだからかな?
部屋をガチャりと開けると中には3人の女性が高そうなイスに座っておしゃべりをしていた。
「あら?素敵なお嬢ちゃんね、こちらへどうぞ」
部屋にいたメイド服を着た人が私を話をしてる女の人達のわの中に入れてくれる。
「こんにちは、
ペコリと頭を下げる私。
れいぎが大事ってお婆ちゃん言ってた。
「あらあらあら!なんて可愛らしい!
「よろしくねっ!私は加納ノリコ、お姉さんって呼んでね?」
「あたいは
さいしょのお姉さんはなぜか名前を教えてくれなかったけどお姉さんって皆に呼んだらよろこばれた。やさしい人たちで良かったと思う。
会場にじょじょに人が入りだしてVIPルームにも全員がそろった。親子で当選してた小学5年生のカノンちゃんとなかよしになれた。
私はカノンちゃんと話す。
「カノンちゃん、そろそろかな?始まるかな?」
「亜姫ちゃんそうだね、早く聞きたいよねっ。楽しみで楽しみで私3日寝てないよお」
「アハハっ、聖夜さんのラップ聞いたら目がさめるから大丈夫だよお」
「それね〜!聖夜くんのラップはうちらみたいな小学生の女子にはツボるみたいだよねっ!」
なんつってるうちに会場のライトが辺りを真っ暗に包む。急に暗くなる会場。
私たちのいる室内は明るいが会場に居る人たちは真っ暗で何も見えないんじゃないか?
そんな事を思った。
ざわざわ、ざわざわと人のこすれる音
つぶやき、けんそう、そんな会場が
とつぜん光った、爆音とともに
大きな爆発音とともに打ち上がる花火
目が光に持ってかれていっしゅんどこに居るのかわからなくなるくらいの大きな花火だった。
「アワワっ」
「目がっ!目がぁぁあぁ!」
隣ではメガネ大佐みたいな事を言うカノンちゃんが。わけわかめになる私。
「こ、こんにちは〜」
聖夜さんだ。私のすきな聖夜さん。
「こんにちはー!!!」
私だけじゃない、隣のカノンちゃんも会場の皆も訴えたら勝てるレベルの爆発とフラッシュにやられたにも関わらず即座に反応する。わたしはいっしゅん頭が良くなった。
「きょ、今日は元気かな?」
「「「元気だよーー!!!」」
聖夜さんの声がふるえてる気がする。
だけど何も見えないから様子がわからない。
それでも私たちは元気だよってさけぶ。
聖夜さんに元気をいつだってもらってるから。
「オオッ!曲行かせてくれっ!最初はカレンと歌うwhat's loveだ!」
白くなったまぶたをこすりながら聖夜さんのラップが始まった。
私はこの日多大なショックを受けた。
最初のショックは開幕の花火。
二番目は聖夜さんの卑猥なラップ。
三番目は私が土台になった時。
そう、もう私は夢見る少女じゃいられない。
女になったのだ。
着陸場の後は記憶が綾ふやだが現在夜の10時。
まだ聖夜さんはラップを歌ってる。
VIPルームで出るワインを飲みながら私はカノンちゃんと談笑する。
「カノンちゃん聖夜さんのヘリコプターしゅごかったね」
「っ!!もうっ!思い出させないでよっ!まあ、私はお母さんの上に乗った後に回されたから感動がちょい薄れたけどねっ!」
なんてわけわかめな事を言うカノンちゃん
カレンとカノンちゃん、作者が間違えそうだ。
「まあまあ、聖夜さんのラップも微笑ましいし、ってアレ?なんか感動しなくなってる気が、」
「あっ!亜姫も?処◯無くしたからかな?でも聖夜くん良いよね〜結婚したいマジ」
「こらこらっ、お母さんといっしょよ?カノンっ」
アハハハなんて笑い合う2人とカノンちゃんのお母さん。
VIPルームではキチの人やノリコさんや鏡花さん、鼻フックをして顔のわからなくなった女の人が楽しく聖夜さんのラップを聞いてた。
深夜2時になると流石に眠くなってきたのでお布団を借りて眠ることにした。
目が覚めると隣に聖夜さんが寝てたのにまたショックを受ける亜姫であった。
ん、しゅごいコレ
リリィはその頃街でナンパした女と貝合わせをしていた。
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