第20話 Make Money 真似 まあね


金欲しさになんでもやった


金が有れば老人だって女が寄ってくる


金が有れば美味い物食えて遊べた


金で作った幸せは金が無くなった時一瞬で消え失せた、蜉蝣の様に



金に纏わりつく虫が湧いた、それは俺だった。







糞暑い夏の夜。

俺は金に溺れて死んだ男の夢を見た


それはド・ン・ファンなんて呼ばれた男の夢


そいつはエロかった。そして偉いくらい金を持ってた。そいつは女に殺された、金目当てで。


夜ベッドの上でハッとする、俺は誰かに恨まれてるんじゃねえかって。


ツブッターを開く


俺には会いたいとかやりたいとか頑張れとか暖かいコメで溢れている、が、一つ間違えれば俺はド・ン・ファンと一緒だ。


女を蔑ろにしたりしてやいないか?

男前だからって上から物を言ってやしねえか?

愛しているか?


暑い夏の夜のせいだ。


俺はなかなか寝付けなかった。






んなわけで入院してる間に皇室家からの催促がヤバかったらしいのでアポを取って向かう、私が鏖にしてやんよとか朱音が言っちゃってるけど本当にしそうで怖い。病院の愉快な仲間達まで殺しやがって、このばかちんがっ


金に物を言わせた土地の広さと贅沢な資金で作られた外観、いや、この前ぶっ壊したから工事してるわ。正門を潜り広い敷地内をぶっ壊した外壁を見ながら通り抜ける。

遠目から見える玄関はスッカリと綺麗に直ってた。流石皇室家。スキルか何かで直したんだろう。外壁も直せばいいのにな。


玄関前に到着。


「チャイムってあるの?」


「朽木殿、時間にならなければ入ることが出来ません」キラリン


なんだそれ。庶民は待てよって事か、ショ・マテヨ。キムタックはかっこいいか?いや、なんとも言えねえ、雰囲気、腰の入れ方、カッコつけ、なんつって考えてると玄関が開いた。


ガチャ

「ようこそ実力至上主義の皇室へ」


「あっ、どうも」


「こちらへどうぞん」


メイドに案内されたので護衛達を表で待たせてどーもどーもなんつって中へと入る。。屋敷の中を歩き一つのドアの前で止まった。


「こちらに天照大神の子孫、逢子アイコ様がおります。」


開けろって事か?逢子愛こ?作者大丈夫か?


頭を疑いつつもドアを開けるとそこに居たのはムンムンの色気を放つ熟女。匂い立つオンナ、シ◯乱Qのズルイ女が頭の中に流れた。


「聖夜さん、ようこそいらっしゃいました。お逢いしたかったですよ」


「あ、ああ、ズルイ女」


「ぷっ、なんですか?それ」


クスクスと笑うズルイ女、いや違う。良い女だ間違いなく、コレは間違いなくヤレるタイプの女。


「いや〜暑いですねえ」


パタパタとTシャツを捲って腹筋チラ見をさせる。皇室家に男根と大きく書かれたTシャツで来ちゃうイケてる聖夜。マクレーンばりに捲くってきてる。


「クーラー効いてないかしら?温度下げますね」


なんつってリモコンを操作する逢子。俺の誘惑が効いてないだと?この世界男の腹筋チラ見は前世でCLUBで女と一緒に踊ってる時に女がケツ◯穴を触って来るくらいのセックスアピールだと思ったんだが。


「大丈夫です、ちょっと脱ごうかな」


Tシャツを脱いで上半身裸になる。


逢子はそんな俺を見て一瞬目がハートマークになりこんな言葉を使った『魔離男寝徒マリオネット』そんな魔法で俺は意識を失った。




これは、逢子の記憶。

逢子の思い出が俺の中に入ってくる

逢子は出会い厨だった。

皇室家に生まれたばかりに性欲を抑制させられた記憶。ふざけんな私も陽炎忍法伝(エロ本)とか男娼とか買いたい。

なんで私が、私だけが欲制させられるんだと

思春期の逢子は皇室家の厳しい教育に疑問を覚えながらも耐え抜いた振りをして裏ではスタービーズと言う出会い系サイトで男を漁った。

待ち合わせの場所に行くも誰も来なかったり、写メと全然違うヤバい男が来たり、女がふざけてドッキリをしかけて来たりとかしたホロ苦い思い出達だ。


そんな彼女も大人になり親王へと成り上がった、その瞬間から金で男を食いまくった。


金、金、金。金を見せればどんな男でも手に入る。5人の男娼を買って奉仕させたり便所代わりに用を足したりオ◯ニー鑑賞したりと贅を尽くした。そんな日々が続いた、性欲は終わりがなかった。

ヤッてもヤッても欲が出てくる

男が欲しい

男とやりたい

男と寝たい

欲求は無限だった

欲求不満のヤリマ◯王、そんな渾名が屋敷の中で広がった。別に構いやしないと思った。羨ましいだけ、本当は自分もしたいのに金が無いから出来ねえんだろバーカって思った


私は男を貪り食い続けた






そんな私も40になった、性欲は減るどころか増える一方だった。私の子供が来年戴冠する、そしたら私は終わってしまう


先行きの不安、そんな時世間では朽木聖夜と言う謎の人物が世間を賑わせて居た。私はこいつだと思った。こいつを囲えば私の地位は退官しても不動になる。

そう思い暗部に朽木聖夜を探らせた

朽木聖夜の弱点、弱み、妬み、辛み、恨み、潔癖、何が好きで何が嫌いなのか、指の毛の長さまで調べ上げた。その情報の一部をネットにageた。優越感が満たされた、お前等の知らない姿を私だけが知ってる。男なんて私から見たら腐る程居るがこんな良い男など何処へ行っても見たことがない。

そんな男の秘密を知ってるのだ

言えない様な秘密も知った時は捗った

彼の屋敷のメイドをバックから買収してこちらの屋敷に放り込んだ、案の定短気な彼は皇室家に喧嘩を売ってきた。そうして彼は今此処にいる


『魔離男寝徒』


どんな男でも虜にするこの能力

札束で黙らせるのも好きだが

傀儡にして奉仕させるのも好きだった


クズはクズに惹かれ合う


私は最初いきなり使うつもりがなかった。このスキルは相手が私の事を知れば知るほど強まる力なのだ


腹筋を見せてきた時はしらをこいたが


上半身裸になったのは流石に耐えれなかった


私の傀儡にしてやる


「お舐め」


「ハイッ」



俺は一瞬で意識を取り戻した。舐めろと言われたので喜んで舐めた。靴をだよ?いいね?


ペロペロとCandyの様に舐める。チラリと上目遣いをすると怪訝な表情をした。おっとイケない。マリオネットなるスキルが効いてない事がバレてしまっては勿体ない。

俺は出来る子、演ればわかるさ


「もうそこはいいわ、もっと上よ」


「ハイッ女王様ッ」


「あなた・・・」


ヤバいバレたか?女王様じゃん


「いえ、いいわ。裸になってベッドに横になりなさい」


「ハイッ」


俺は光の速さで服を脱いでベッドに転がった

期待と興奮でガチ上がっていたナニを見て逢子は若干引いた顔をしてた


「は、入るかしら・・」


「今更無しなんて無しだぜおとっつあん、」


「あなたッ!?」


しまった焦った。それなら


「このままイクぜっ!!」


「ちょ、マテ、ヨ、えぇ〜」



女王をわからせたった。

男の純情を弄びやがって、出会い系で出会えないとかほざいてる女、やり方が普通に悪いだけだ。


金で男を買う?馬鹿かよ金がもったいねえ。

援交してる奴はクズだ。

魂が金に染まると瞳が濁る。

大人が子供を買うんじゃねえバカヤローが。

物本プロを相手にするならわかるぜ

地球は愛がないから必要な時も有るだろう。

俺達の住む惑星は遅れている。


好きな人に振り向いて貰いたい時、真似するからダメなのだ、だからモテない

自分を偽ったら誰でも食えるさ

偽物から始まる本物のラブもあるのかは知らん

だけど縁が有って出会う様に世の中出来てる

溢れた桜と巷に溢れる真似された髪型と顔

作ったのは馬鹿な大人。

だから俺はモノマネ師にはなれない



欲は際限がない?限界を教えてやんよ


もうやめてって言われてからが本番だ

止めてと言われても腰をふる

そうすると潮を吹く、吹かぬなら吹かせて魅せようホトトギスだ。違うか。



在り来りで真似ばっかした言葉で語られるラノベ小説

成り行きが嘘臭くて解ってる事を呟くバカッター

おし◯こを飲ませてくれない女


俺の頭は何処か壊れてたから何処が良いのかわからなかった


壊してやんよ、その汚れきった体を内蔵から


部屋からは嬌声が響いた












「アヘッアヘッ」


ふぅ。あへ◯先生、違う、アヘ顔にしたので一休み。馬鹿な女だぜ。


愛に飢え逢いに行く愚かな女


愛に出会えなかったんだな


愛は探すものじゃない、初めから存在するんだ。生きてるだけでな。相手が居ないなら自分を愛せば良い。共感って大事だ。誰かと繋がりたいからネットで繋がってる現代。

寄り添って生きてる世界。

桜が居ても本物も居る。騙されても勉強にはなる。俺もマジバナで54万くらい取られた事がある。

レビューで出会えないと言われてる出会い系サイトで2人食べた事もある。

怖いのは美人局に脅迫に詐欺としったか。試してみないと何もわからない。騙される方が悪いとか言っちゃってる奴はよっぽどオツムが良いか的外れの馬鹿なんだろ。

皆若いうちは子供だ。

何時だって悪い事をするのは腐った大人だ。

爺と婆が作った世界は若者を犠牲にしてる


だけど嫌いじゃないこの女、むしろそのアグレッシブさにクルものがあった。女は求めると魅力的になり、男が求めると野獣になる。

どこの世界も一緒だった。愛を見つけたら誰かと逢おうなんて思わなくなるだろ。


マキ大先生お元気かななんつって思ってるとドアがノックされた。


「ハイどうぞ」


ガチャ

「失礼しま・・・す」


流石皇室家のメイド。一瞬固まるも逢子を連れて部屋から黙って出ていった。どうすんの?俺


帰るか、とりあえず服を着て玄関に戻った






「フンフン〜糞〜」


「朽木殿、ご機嫌ですね?獣臭いのでクリーンかけても?『クリーン』」ギラリン


了承してないのにクリーンをかけてくる助さん。最近遠慮がなくなってる気がする。俺って一体・・・



車まで辿り着いて乗り込もうとすると着信が。


「あっ電話だ逢子だ、ちょっと待って助さん、もしもし」


車の前で立ちながら話す


「聖夜様?どちらに行かれるんです?聖夜様のお家はここですよ?」


「アッハイッそうですね、ではまた今度『プープープー』」


俺は逢子のライムをブロックしてから車に乗った




まあね、これが本当のやり逃げって奴だ








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