第12話 get high ゲロの飛沫がロマンティック


:ほんとすんません食事中の方は注意してくんさい



俺は変わっていった17の頃

絶対だったルール疑い出した

高校生になって生まれ変わった事

今じゃ貞操逆転の幸せな子と

こうやってまた下らない事

出来るなんて思わなかった



カエデちゃんがうちに3日間お泊りして帰ったのちにGWの最終日となった。今日は金髪ドリルお嬢様の鏡花がお昼過ぎに遊びに来る。


朝からワックワクだった。俺はオタクなので金髪ドリルと言う二次元にしか居ないようなキャラ、違う、女の子が好きなのだ。


んなわけで昼間になった。飯を食べる時の事


カチャカチャ

「お兄ちゃ〜ん?なんかソワソワしてない?」


モグモグ

「そっか?フワフワなんてしてないお?」


「せいくんソワついてるっ!」


「まあまあ母さん、あ、そだ、今日家に友達来るから」


ガタツキ

「なあんですうってぇ!?いってえドコのスットコドッコイがっ!?」「ほんとだよお兄ちゃん最近イカ臭いよ?」「・・・・・」


沈黙は金なり。俺と凪紗姉ちゃんは目がアイ黙った。







「聖夜様、佐々木様がいらっしゃいました」


「ありがと橘さん」


食後に部屋でゆっくりしてるとメイド長が来訪を知らせる。けつをフワつかせながら玄関に向かうと「このフワフワ具合私でなければ見逃してしまいそうでした」なんつーメイド長の呟きが聞こえたが今は無視だ。遠目から、と言うか俺の自室からドアを開けると玄関が見えるんだが鏡花は胸元が大きく開いた赤色のドレスを何故か着ていた。


「鏡花!よく来てくれたねありがとう。ドレス綺麗だよ」


俺はセンスがないのでとりあえず褒めといた


「オホホ!ごほんっ、お招きありがとうございますのん。聖夜さん、こちら当家からのお土産でございますわ」


カーテシーなんかしちゃって草木染めの品のいい風呂敷の包みを渡してきてくれた。


「おっ、気を使わなくていいのに、だけどありがとうううおっ!」


包を受け取るとそのあまりの重さに腰が砕けそうになった。そんで落とすとゴツンと言う重低音がフロアに響いた。


「あらわたくしとした事が、失礼しました。お運び致しますね」


「めちゃんこ重いねそれ何?」


「佐々木鉱山で採掘してから加工した金の延べ棒ですわよ、オホホッ!」


金持ちの笑いのツボがマジでわけわかめなんですが。


んな一幕がありながらも部屋へと通した。



話し込む事2時間弱。最初の方は鼻から深呼吸を死ぬほどしてたお嬢様も大分通常運転に戻った。戻ったと、この時は俺は勘違いしてた。


「そなんだ。佐々木家って手広くやってるんだねえ。凄いや鏡花」


「オホホッ、朽木家には負ける所ですわよ?あっ。聖夜さん、こちらなんてご嗜みされますか?」

なんつって突然何もない所から鏡花がボングと薄緑色の草っ葉を取り出した。


「ガンジャ?何処から出したの?」


「やっぱり嗜みますのねウフフっ。当家に伝わる『無限収納』でしてよ」


「草は合法の国多いからね。けっこう好きだよ、無限収納なんてレアスキル持ちなの?ほんと凄いな鏡花」


「オホホホホっ!乙女の嗜みでしてよ、ささ、聖夜さん一服どうぞですわん」


「ではでは」


なんつってボングから吸引する。

アルミホイルで炙る派なんだけどね

雑な匂いがけっこう好きなタイプだと思ってたんだがこのボングからの葉っぱ。

メチャクチャキマる。

地面がマワル、マワルよ。


「ウフフっ聖夜さんキマってますわね。わたくしも失礼して、あらん、関節キッスですわね?」


なんつって白い煙を吐く彼女。

関節キスより凄い事をしちゃいたい。

しかし駄目だ。カクヨムからそろそろNGが来そうだからじゃない。

俺は今猛烈にCLUBに行きたくなってるのだ。

薬をしながらセックスすると忘れられなくなる。男も、女も。白い粉は絶対駄目だとお兄さんからのお願いだ。いいね?



それから2時間。ラリ坊2人が完成した。

「でへへ〜ういやつういやつ」


「あ〜れ〜〜。わたくしの髪の毛に突っ込まないでくださいまし〜」


なんつー馬鹿な2人が出来上がった。


かろうじて2人は半裸だった。そんでCLUBに行こうっつー話になったがどうやって家族を説得しようかと考えたら家族もメイドも道連れにしたら良いと考えた。一家総出で葉っぱ大会を開いた。勿論護衛達にも電話して巻き込んだ。


その結果3時間後全員良い感じにパッパラパーになった。JSにまでガンジャを勧める鬼畜聖夜。三戸さんは昔の武勇伝を語りつつもお茶を両手で震えながら飲んでた笑。角さんに煙を吸わせたら何故か幼女に変身した。煙との合成で変化したとのこと。まあんなことはどうでもいい。


「よし鏡花CLUB行こうぜ」


「合点承知の助え!」


若干キャラが変わっていたがまあええかと思い助さんを連れて三戸さんの車に乗りこみブリブリ4人衆で新宿の繁華街歌舞伎町に向かうのだった。三戸さんの運転はかなり荒かった。何故か鏡花の赤いドレスは半分千切れてミニスカートになっていた。




眠らない街。新宿。

ヤクザの若頭が普通にプリクラ屋で店番してたり。売春婦が街角に立ってる。

この世界で言うと売春夫か?

全員デブかガリなのは闇を感じるが。

そんな光景を車内から鑑賞しつつ歌舞伎町の裏通りまで足を運んでもらう。

ここら辺は人通りも少なく、問題ない。

時刻は午後8時前。

CLUBへ行くのは早すぎる時間だ。だがそれもいい。誰も居ないフロアで踊るのも、酒を飲むのも、草をキメて女とやるのも自由だ。

そんな風に前世をトリップしながら鏡花と腕を組んで歩いてると前からイラン人と思われる中年女性が話しかけてきた。護衛達は俺の後ろでトリップ中だ。


「おにさ〜ん社長さんアルネ?男前、社長、偉いよ!私のお店来るヨ〜」


何人なにじんなの?いやええわ、何のお店?」


見た目イラン人でエセ中国語の彼女やで


「ディスコヨ〜フリーにしとくネ。お酒代だけでオケ、そこのお店アルヨ〜」


なんつって指を指した先に有る看板には黒い背景に白文字でファンクポートと書かれていた。

イカレタ港?

怪しすぎるが行ってみたい気持ちもある。


俺達は地下の階段に足を踏み入れた。


イラン人は俺達を中に通すとどっか出て行った。店の中は小部屋と言われる規模の小さなCLUBだった。狭いフロアとバーカウンターとDJブースにトイレ、全部合わせても20畳ない。新宿のCLUBはそんな小部屋のCLUBが沢山あった。大箱になると絶対事件になるし丁度いい。実にいいと思った。

でんかいスピーカーから流れるヒップホップの大音量。ブラックライトに回るミラーボール。

雰囲気に酔って、酒に酔って女に酔え。


俺は鏡花とバーカウンターに座り酒を頼んだ。


「コロナある?」


「おお男!?てか朽木聖夜さん!?コロナ?なにそれ?ウィルス?」


アジャパー。


「あっじゃあビ◯ルで、鏡花何にする?」


わたくしも聖夜さんと同じものにしますわ」


「オケ、お姉さんビ◯ル2つお願いします」


「普通に無視されてるっ!わかった~」


なんつってる店員の姉ちゃん。普通に日本人だった。乾杯してリズムを取る。

DJが居なくてMIXテープが場に流れてるがイカした曲だ。場末のCLUBは早い時間はDJが居ない、そんな常識は前世と同じだった。ID確認もなかったのは助かった。昔もIDが要らなかったのは蛇足。


テンポアップなRBが流れる。グリグリしちゃうやつや。鏡花を誘ってフロアーへ。すぐそこですが。

サビの部分で鏡花のデカケツにナニかを押し付ける。グリグリしてた。曲名の事だ、いいね?


鏡花とイチャツキながら踊っているとチラホラと何人かが入場して来てDJも皿を回すようになった。完全に人が来る前に床で回りたいなと思い鏡花に座って見てて貰うように言った。

やるのはウィンドミル。

簡単そうに見えてこれがけっこう難しい。

後輩が2ヶ月でマスターしてたが

マジバナになるのだがウィンドミルに憧れて練習しまくってた時に夢の中でウィンドミルをしてる夢を何回も見た。

現実でウィンドミルが出来る様になった。その後にウィンドミルをしてる夢を見たことがない。

夢が叶ったからだ。

プロの人達とかは滅茶苦茶夢に出そうだが、やりすぎで。俺はちょっとだけ踊るくらいだったのでその程度の人間だった。

んなわけで。床に両手をついて足を回転させながら回り踊る。回転すればするほど気持ちがいいこのウィンドミル。マワる程に俺の気分がよくなる。しかし葉っぱとビ◯ルの勢いも重なって気持ち悪くなり俺はゲロをフロアにぶち撒けた。


「ゲロロロロ」


「ッ!?聖夜さん!?」


「は?聖夜くんゲロ吐いてんだけど」

「マジ、カッコいいって思った私返してよ」

「これどうする?動画あげちゃう?」

「回数エグくなって私達の財布潤うでしょ晒そう晒そう」

「だね〜」

「ラッキーだと思えばいいっしょ」


なんつってる3人組のヤリ◯ンそうなクラブ女子(偏見)が騒いでいるが当然大音量で鳴るクラブミュージックにより聞こえない。


鏡花が俺の背中を擦って心配そうな顔をする。エエ子やでこの子は。


「さっ、さすんないでもっと吐いちゃう。トイレ連れてってくれない?ごめんね」


「わかりましたわっ!わたくし

お任せになって!」


なんつってお姫様抱っこをしてトイレに付き合ってくれる彼女。男らしさにキュンっとしたのでトイレの中で彼女の中のアイツのアイツ、彼女の膜が破れてしまった。クラブで無くしたアイツのアイツだ。


2時間が経ってトイレから出ると人の踏み場がないくらい満員だった。そりゃ女子便所しかないし奥の個室でしてたら即バレしますよね。


しかしそれはクラバーゆえの掟なのか。

俺達はニッコリと微笑まれるものも、絡んでくる輩はいなかった。


熱い世界。CLUBに行こうよブラザー。


俺と股一歩仲良くなった鏡花とギュウギュウのフロアで密着してまた踊った。鏡花は半分千切れた赤いドレスを着ていなくて赤い上下の下着だけで徘徊してた。


逆転世界の痴漢と痴女は電車でなくCLUBの中で出会った。それを知れたのが今日のうるるん滞在記。違うか。


夜がふける。音が響き。踊る女達。

変わっていったのは前世の17の頃

絶対だったルールを疑った。世界のルール。

悪が蔓延る強者のルール。

正義は悪に殺された。

暴こうとすると理不尽な暴力により死んだ。

殺されるんだ、簡単に。

本当の事を言うと殺される。

そんな世界。

臭いものに蓋をする、そんな生き方が美点とされる腐った地域もあった。

皮肉がお淑やかだと思ってる馬鹿民族。気取って他人を嘲るのが楽しいか?うんこだろ

日本人じゃねえ。

言葉は通じるが日本語が通じない。

真心で話せよ、な、


ダンスフロアーに華やかな光。それはミラーボールと君のこと。

僕をそっと包み込み込むハーモーニー。それは音と君達と酒の香り。


心変わりは僕に決めなよ。

なんつったらずっとあなたの鏡花ですわよって言われたので黙ってキスをした。さっき酒を飲んだのでゲロ臭くない酒の味がした。すまん。














午前2時には帰宅した。本来1番盛り上がる時間帯だが明日っつーか今日は学校なのだ。なので泊まってく?って鏡花に聞いたが学校にこの格好では行けないので帰りますわと真顔で言われた。すんません。ハッスルしちゃって。収納に服とか入ってないの?とかイッちゃう賢い読者の方、そんなことは下着姿のパツキンドリル爆乳爆尻姉ちゃんの前では男は黙って突っ込まないに限る。


「じゃあ鏡花また明日ね、てか今日か」


「ブフゥフゥーーーッ!オホホッ!失礼致しましたわ、ええ、聖夜さんご機嫌よう」


ほぼ全裸でエアカーテシーをして自宅に入ってく彼女

でんかい家だが。なんであんな笑ったのかは謎。金持ちの闇は深そうだ。


「朽木殿?あまり拙者達に葉っぱを勧めたら駄目でござるよ?」ニンニン


助さんがなんかキャラがござるになってた。


「アハハ、めんごめんご。良いところ見たかったんだもんごめんね?」


なんつって太ももをさわさわする。

助さんは大体これで落ちるが伏兵三戸さんが横槍を突き入れる。


「ごっござるっ!!」トビスケ

「アホか助平しっかりしろ殺すぞ。朽木さん、羽目を外してハメまくりたい時もあるかもしれんがあなたに何かあってからじゃ遅いんだ。自重だ、自重してくれ、な?」


「「ハッハイッ」」


こええよ三戸さん。屋敷でブリブリになってた時との落差が酷い。

顔は可愛いのになんで一言一言にこんなにビビる圧力をカマしてくるのかわけわかめ。

イエスマンですよ私と助さんは。

帰りの車は少しどんよりした。


「たらいま〜」と深夜だし静かにしないとな。

助さんにクリーンをかけてもらったので寝るだけだ。学校もあるし早く寝ようと自室のドアを開けるとメイド達や母さん凪紗姉ちゃん朱音達全員がゲロまみれになって寝息を立てていた。



草でハイになってことの顛末、ゲロの飛沫しぶきって何かロマンティック。

俺はベッドで横になってる角さん幼女に抱きついて目を閉じた。


夢描いて、未知の世界に期待してチ◯コ膨らませた高校生。








_____________________

第一章Romantic−City閉幕です。お読み頂いた全ての人達へ感謝を。閑話を挟んで第二章、アンコールもよろしくお願いいたします。二章は一章と同じくらいの文字数です(確信)。相変わらずキチってるのでやらしくお願いします。

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