第3話
ポニーテールの小学校高学年生くらいの女子。
「
髪型はボブ、小学校低学年くらいの男子。
「
スマホを見ている暗そうな男性。
「
窓の外を見ている女性は、社会人のようだ…。
「
何かを睨みつけている高校生くらいの男子。
「
高校の制服らしきものを着ていて、ニコニコ笑っている女子。
「
壁にもたれかかっている高校生くらいの男子。
「
座り込む、保育園生くらいの男子。
「
眠そうな保育園生くらいの女子。
「
一通り、紹介が終わる。
「…思い出してくれた?」
まりかは、舞佳の顔を覗き込んだ。
どうしよう、全然思い出せない。
まりかの言い方だと、この人たちは全員、舞佳の知り合いなのだろうか。
舞佳は、正直に首を横に振った。
「分からない…です」
「本当に、この人たちは私の知り合いですか?」
まりかは、ため息をつく。
怒られる…そう感じた舞佳は、すぐに顔を上げて、
「これから少しずつ思い出していきます」
そう言った。
「…仕方ないか」
まりかは、少し呆れたような残念な顔をしている。
「…私、みなさんとの約束を忘れたのでしょうか?何故、みなさんはここに居るのですか?」
舞佳が訊くと、ほぼ同時に答えが返ってきた。
答えは…
「みんな、一緒が良いでしょ?」
だった。
一瞬、ビクッと体が震えた。
「は、はい…」
心臓の音がまだ鳴りやまない中、立ち尽くす舞佳は、まりかに手を引かれて
リビングに入って行った。
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