旅立ち

 結局、迷宮跡の管理を引き渡す諸々が終わるまで、俺たちはあの地に残り、何度も語り合った。一週間くらいか。その短い間で、これまで互いに知らなかったことを色々と。


 俺たちはあまりにも不器用だった。けれど、間に合って良かったのだろう。


 先生は地元に帰った。なんでも娘と孫がいるとかで、話を聞いて正直なところ安心した。老いた人の身で一人であの家で暮らすのは大変だと想像はつく。それに、家族がいるなら、一人になって急に気が抜けてボケる老人というやつにはなりそうもない。


 来た道を振り返り思う。


 家族と過ごす時間を、俺が奪っていたのだろうか。俺がいるから、あの地に留まって。あんなひなびた村で。こんな思索は、自意識過剰か。あまり意味はない。


 それに、先生が素晴らしい日々と呼んだ十五年を。

 同じように感じられる日がいつか訪れることを、俺も願ってやまないのだから。








 俺たちが住んでいたのは温泉とスイカの村、ウサク。人口五百人にも満たない小さな集落だ。小さいと言っても、そこしか知らないから、知識としてという感じだが。


 ウサクは周囲を標高六百メートル程の外輪山で囲まれている。カルデラというやつだ。外輪山をぐるりと一周すると、山歩きに相当慣れた者でも十時間以上かかる。低くとも獣道さえない山だ。そんなことをする者は藪を漕がなければならない夏ではなく雪深い冬に行く。

 寒さと雪は人を阻むものとばかり思っていたのに、雪のある方が道なき山を渡るには容易いのだという。


 高い山に登ることには、多少は共感できる。登ったことはないが。そんな、何もない、低いくせにただ歩きにくい山を一周する。何のために?


 長い年月を迷宮跡で過ごし、地上を知ってからもカルデラの中にいて、俺は山々が円を描いて自分たちを囲んでいることさえ何年も気づいていなかった。それを教わっても、だから何なのだと気にも留めていなかった。



 ――ずっと、その中にいたからだ。



 今俺は、ニナに同行して海沿いの街イシュミルを目指し北へと向かっている。荷台にはウサクで収穫されたスイカとメロンがぎっしりと積まれ、それを二羽の騎獣が力強く引いてゆく。ビークと呼ばれる、人の背丈以上に大きな鳥だ。


 御者台にはニナが一人。この穏やかな時代、盗賊なんて生き物は絶滅危惧種なので女一人でも問題ない。ビーク達も逞しく賢く、大抵の人間よりはよっぽどか戦える。ニナの家でずっと使役されてきたこの二羽なら、はぐれの魔獣くらいなら追い返してしまいそうだ。


 そもそも、この辺りで本当にヤバい生き物なんて熊か魔獣の群れくらいだろう。道を逸れず人と野生、それぞれの縄張りにいる限りは互いに不干渉なのがお約束。熊も魔獣も、人も――基本的に自分の命が一番大事だ。不幸な事故はそうそう起こり得ることではない。


 積荷を傷つけぬよう荷台の隅に座り、照りつける七月の日差しの中、木々を吹き抜け涼しさを含んだ風に身を任せる。


 街道は外輪山を越えるべく、最もなだらかな山あいを縫う。夏鳥のさえずりが響き渡る中、小気味よくビークたちが土を蹴れば、荷台を支える車軸まわりがキシキシと拍子を刻む。誰も彼もと短い夏を謳歌する生命に彩られた山々は魔素に溢れて、俺の目にも少々眩しい。


 かなり登っただろうか。徐々に勾配は緩やかになり、ビークたちも疲れたのかぷぴーと気の抜けた声をこぼす。木々が開けた空間に荷車がさしかかると、ニナはビークの歩みを止めた。



「ここが峠の展望台です。休憩にしましょう。ビークも休ませたいですしね」


 ニナが御者台から降り、こちらに声をかける。休憩がよほど嬉しいのか、途端にビークどもがうるさくなった。俺も荷台から降りて背伸びをする。標高が高く、吹く風が心地よい。


「ああ。何か手伝った方がいいだろうか?」


「うーん。特には。スイカを割ってビークに食べさせるくらいですし」


「なるほど。出発は?」


「一時間後に。それまでにはここへお願いしますね」


「……了解」



 荷台へと向かうニナを横目に、そっとビークに近づいてみる。そろそろコイツらも俺に慣れたのではないか。


 手を伸ばすと、それまで騒がしくしていたビークがはたと鳴き止んだ。俺とビークの間に微妙な空気が流れる。深く考えるな、相手は鳥だ。

 よし。警戒されてはいるが、今のところ下がる様子もない。さらに一歩。指先があたたかな塊に触れた。やわらかく、匂い立つ乾いた草の香り。慎重に慎重に撫でてみる。ふかふかの羽毛と、すべすべの羽根の感触。どちらも甲乙つけ難い。


 もっと、この感触を味わいたい。俺は一気に距離を詰めた。



「ギュピーー!」



 駄目か。鳥の言葉がわからなくとも、嫌がっているのはわかる。ニナの家のビークなら魔力も気も強く、認識阻害の外套の効果もあって行けると踏んだのだが。まぁ、それでも触らせてくれたのだから、相当にマシな方だ。


 ビークも人も、慣れるには時間がかかる。このニナはどうなのだろう。考えても仕方ないことか。金は払ったし、誰を運ぼうとも彼女にとっては単なる仕事なのだから。


 荷車を離れ、辺りを少し歩く。とはいえ、宛もない。機嫌を直したビークの声が響いてくる中、投げやりに腰を下ろせば、背の低い草花に覆われた地。そのまま身を任せ仰向けになる。


 一面の空に見えるのは、天頂近くに至る太陽と満天の星。しっかりと接しているはずの芝生が頼りなく思えて、この身が重力の軛から解き放たれ、向こうへ飛んでいってしまいそうな錯覚に襲われる。それを振り払おうと、俺は目を閉じた。








「……さん、イルさん」



 揺すられている。草の青い香りが風に乗り、自分が何処にいるかを思い出した。ニナか。そうだった。寝過ごしたのか。慌てて勢いよく身を起こすと、軽い目眩を感じた。



「すまない。寝過ごしたか」


「いえいえー、時間は大丈夫ですよ。スイカ、いかがです? これから暑くなりますし水分補給も兼ねて」


 差し出されたスイカに戸惑いを感じるも、礼を言って受け取る。齧り付けば、シャリっとした食感と仄かに香る瑞々しさで口の中が満たされた。

 甘いものは基本的に苦手だが、スイカの甘さは透き通っていて不快感もない。存在の主張が激しい種を除いては。


「この食感は好きだ。悪くない……種は、苦手だが」


「種は普通、食べないんですよ」


 そういえばそうか。種を外すのが面倒でそのまま食べていた。今思えば、スイカの種を食べていてもそういう食性だと先生には思われていたのかもしれない。


 スイカの切断面を指の腹で触れる。


「あー、これ、種が取りやすい切り方をしてるんです。そう、そこです。種が一列になってるでしょ? ベリってやったら全部取れますよ」


 言われたように指で引っ掻くと、ボロボロと種が落ちていく。


「天才か」


「大袈裟ですよ。でも美味しいでしょう」


「ああ。種のことを気にしなくていいスイカは旨いな」


「折角のうちのスイカですからね。美味しく食べて欲しかったんです。まだありますよ」



 無言で二切れ目にかぶりつく。人間の食べるようなものは必ずしも必要ではないし、口に合わない物も多い。だが、スイカのシャリシャリ感は俺を楽しませた。


 ニナは隣に腰を下ろして、躊躇いがちに問う。


「あの、前から不思議だったんですけど」


「……何だ?」


「イルさんって見えてない訳じゃないですよね。すごく見えてる人っぽいこともあって。さっきのスイカ手渡した時とか」


 ひとまずそうだな、とだけ答えた。どう言ったものか。俺の視覚は人間とは異なる――いや、おそらく多くの魔物とも異なる。説明は正直面倒だ。悩むも、今は山の上で二人きり。会話から逃げる術は無い。



「俺は、魔素だけ見えていると言えば伝わるか?」


「魔素! わかります」


「魔素はあらゆる生物から放出されているが、はっきりと身体の形がわかる訳ではないし、服装によっては遮られてしまったり、魔力が弱すぎて俺には見えにくいヤツもごく稀にいる」


 うんうんと彼女が頷くのを待って続ける。スイカを右手に、左手で後ろから照らすような手振りでニナに示した。


「大体の固体は魔素を透過しにくい。反射もしないから、手前から魔力源で照らしても俺には見えない。逆に、後ろに強い魔力源を置けば、そこにあることはわかる。スイカも同じ理屈だな。スイカは人より魔素が少ないから、人からの光が遮られる。こういう風に……」



 精霊や人が眩しいと呼ぶ感覚を、俺は魔素に感じているのだと。色と呼ばれる味わいを、共に見ているのだと。そう仮定しなければ言葉はあまりに不便だ。魔素が物理的に光なのかは、俺の認知の中ではどうでもいい。魔眼を持つ人間が、一風変わったものを眩しさとして捉えるように。


 魔素が実体を持つ粒子なのか、波なのか、はたまた何らかの状態を認知がそう捉えているだけなのか、だとするならいかなる媒体によって情報が伝達されているのか。そのあたりは複数の有力な説があり、いまだ解明されていないと聞く。


 しかし、生きるものはみな魔素の影響を受けている。俺のように魔素が見える者でなくとも、生物は他者の魔素の支配域を漠然と感じている。その延長で考えれば、魔素が見えるというのは、人間にとってもそこまで受け入れがたいことではないはずだ。



 ――説明しながらニナを見る。


 彼女は、魔力は弱い方だな。だが今は夏。軽装なのだろう。ほんのりと空色を帯びた澄んだ光は、はっきりと見える。


 動物の場合、魔素が最も濃密に見えるのは魔臓のある胸の下あたり。魔臓から魔素は流れを作り、体外に向かうもの、体内を巡るものと様々に分かれて走り回る。流れの速さや大きさ、それに色は人それぞれだが、強く見える範囲はせいぜい胴を満たすくらいだ。


 術や身体強化を行使している人間は、腕や足といった末端にも魔素が巡って見える。というよりも逆で、任意の部位に魔素を巡らせるのが身体強化と呼ばれる技術と言った方が早い。


 彼女の魔素の巡りは淀みなく、健康そのものだ。ニナの術を見ないと確かなことは言えないが、人間風に言えば水属性寄りだろうか。輝石が使われた、若干の魔力のある装飾品をいくつか身につけている。この辺りでは珍しいものではない。


 視線を下に向けると、うっすらと違う色が見えた。体内にあるのだろう小指の先ほどのそれは、ニナとは別の鼓動を刻んでいる。


 確かめようと目を凝らしていると、ニナはズズッと動いて俺から距離を取った。



「そんなにじっと見られると、流石に恥ずかしいです!」


 緊張感のある声に呼応して、ニナの身体を巡る魔素の勢いが増す。なのに、もう一つの光の循環は我関せずと輝いていた。ああ、これは、別の生命体だ。


「どこを、見てるんですか! イルさんってもしかしてデリカシーがない人ですか?」


 なるほどな。にしても綺麗なものだ。満足して頷く。



「何、勝手に納得してるんですかー!」



 ニナは両手で俺の胸をドンと叩き、勢いよく突き放した。農作業で鍛えてるのか、なかなかにいい腕力だ。確かに近づき過ぎたかもしれない。動物にはパーソナルスペースというものがある。



「うわっ、硬っ」


「……今のは俺が悪かった」



 人間とは異なる感触に驚くニナに、少しの安心さえ覚える。この女は俺を人間と同じに扱う。今そうしているように、恥じらいさえ見せる。


 魔物である俺と人間との関係は様々だ。


 例えば、先生との関係はどうか。十五年前の俺には庇護や知識が必要だった。先生には好奇心があった。一種の取引であるという事実が、あの頃の俺を納得させた。長い年月をかけて、それだけではなくなったが。


 避ける者、恐れる者、興味を持つ者。時には馴れ馴れしい者さえいる。だが、この恥じらいという反応に対しては、どうにも距離感を測りかねる。


 面倒は面倒だ。適当に謝る。



「好奇心を止められなかった。すまない」


 綺麗だったからとは言えなかった。見たものを伝える面倒臭さ故に。避けられても仕方ないこの状況で、彼女はまだ隣にいる。


「怒ってませんし、その、少し、驚いただけで。それにですね。好奇心と言えば私も同じですから」


 それならわからないでもない。むやみやたらと怖がられるよりは気が楽だ。


「私、結構失礼なこと考えてたんですよ。イルさんが何を食べるのか前々から興味深々で。魔物だからやっぱり好物はお肉なのかなとか、スイカを試してみよう、とか」


 ニナのストレートな言い草に、軽く苦笑が漏れる。


 魔物は様々だ。人間にしたって、極端な偏食の奴はいる。結局の所、個人の嗜好の範囲ではないか。



「そうだな、肉は、そこまででもない。魚は好きだ。一番腹が満たされるのは魔石だが、他のものも食べる」


「……魔石!」


「ああ。柑橘や紅茶の香り、野菜の歯触りも好きだし、ネギやシソ、春菊みたいなヤツが特に旨い。逆に米は少し苦手だ。嫌いなものは……蜂蜜だな。香りに騙されてアレを口にした時は喉が焼けるかと思った」


 個人の嗜好として答える。事実を列挙するだけだ。一つ二つと並べれば、思いの外口は滑らかに動いた。


「意外と普通、なんですね」


 全然普通ではないと自覚しているが、ニナの基準ではそうなのだろう。


「普通じゃない方が良かったか?」


「どちらでも。好奇心が満たされれば。あ、でも、普通じゃない方がドキドキするってのはありますよね。イルさんは見た目は普通じゃないので、こうして近くで見ていると結構ドキドキします」



 それは貶してるのか褒めているのか。どちらにせよ、知らない奴の視線に囲まれていると感じるのは不快だが、ニナのそれは警戒に値しないと思えば然程気にならない。


 この場合のドキドキというのも、異なるものに抱く好奇心と恐怖のせめぎ合い。そういうものだろう。一見非合理な選択をさせる、原始的な欲求。かつてのハルディアの民の祖先が、未知なる島を目指して大海に繰り出したように。


 ニナがすっと立ち上がり、峠を越える風を受け止める。



「ん〜、涼しい! イルさん、あの山は見えますか?」



 何処を指しているのだろうか。ニナの魔力は強くはない。見えるのは、そこにニナがいるとわかる淡く揺れ動く光の塊だ。


 その向こうには膨大な生命の輝き。そうだ、フェムにもこの景色を――待て。フェムがいつのまにか消えている。ついさっきまでは確かにいたのだが。立ち上がり、足元を見回す。



(フェム……?)



 フェムを顕現させようとしたものの、軽く抵抗があった。フェムが自発的に消えることは魔力切れ以外ではまずないし、呼び出しに抵抗されるなど初めてだ。まさか、噂に聞く反抗期というやつか。


 困惑が態度に出ていたのだろう。ニナはすぐに気付いて俺の腕に自分の腕を沿わせた。彼女が腕を向ければ、俺の指先も同じ方向を指し示す。


 その先には、ひときわ目立つ稜線が見える。



「この星の……いや、火の魔素が沢山出ているアレか」


「火? そう、そうです。あれがトヤナーク山。二千メートルを超える、この辺りでは一番高い山です。今でも活動している火山なので、それでそんなふうに見えているんですね」



 止むことなく活動を続ける火口は、森林限界をゆうに過ぎた山肌に生命の営みを許さない。微細な生命があるとしても、俺の視覚では微生物の発する魔素までは捉えられない。ごく手元でさえそうなのだから、山を越えた向こうとなれば。


 なのに、かの独立峰は、優雅な山頂の稜線を俺に見せている。


 魔石や鉱脈にも魔素は含まれるが、無生物の魔素は個別の色というものを殆ど持たない。だが、このトヤナーク山の主張の激しさはどうだろう。なだらかな稜線とは対照的に、揺らめく魔素は赤く黒くたぎっている。火口の奥深くの悪霊、そんな伝承が残るのにも得心がゆく。


 もっとも、現代に生きる俺は悪霊の存在など信じてもいない。



「……星の特性か」


 漏れた呟きにニナが反応するが、この感覚を説明するのは少々面倒だ。適当に誤魔化して質問で返す。


「距離は?」


「んっと、ちょっと待ってくださいね。地図だとえーと、ここからだと直線距離で30キロくらいでしょうか」


「遠いな……あんなに強く見えるのに」


「とても大きな山ですから。今朝、街道で私たちと別れたウルザ先生のご実家は、あの山の向こうのまだ先にあるとお聞きしました。トヤナーク山は綺麗な形をしていて、どちら側から見ても、同じような姿に見えるのだそうです」



 先生は明日にはあの向こうに辿り着き、あの山を見上げて家族と共に過ごすのだろうか。遠いようないざとなればとても近いような不思議な感覚だ。俺たちが今、高いみはらしから見渡しているからかもしれない。カルデラを出なければ知らなかった展望だ。


 俺は登録上は先生の従魔となっているが、先生は俺に一切の制約を課さなかった。それどころか、こうでもしないと別れられないだろうと笑いながら同じ日に村を出た。俺が遠くの街で暮らせるよう、準備も済ませて。


 あっさりと村を出て、俺にも旅立たせて、あっさりと別れたのは、先生なりの気遣いか。おかげで思い残すことは殆どない。


 山の向こうに想いを馳せていると、ニナは再び腕を沿わせて、トヤナーク山よりも下に緩やかな弧を描かせた。



「こっちはわかります? ウサクの村を囲んでいる外輪山です。本当に輪になっていて、ってあの、ここから見ると、やっとそれが見て取れるんですけど」



 目を凝らせば、雑多な輝きの中にぼんやりと塊が認識される。


 この季節、山に命は豊富だ。多寡の差はあれ、生きるものには魔力があって魔素を放出しているからよく見える。ただ、今までそれを、これほどの広さで捉えては来なかった。


 こうして離れて視点を与えられると、ずっと見ていたはずなのに、初めて見えるものがあるのだと気付かされる。



「ああ。何とか。というか今わかるようになった」


「今ですか?」


「そうだ。一度気づくと、色々見えるな。広くて狭かったんだな。俺たちの住んでいたカルデラは」

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