第34話 朝食は大事だから
あれからぐっすり眠り、夜ごはんも食べずに翌日目覚めた朝にはスッキリハッキリと目が覚めた。
「ん~......ふぁ」
嫌、逆に寝過ぎたかもしれない。これだけぐっすりと寝たのはいつ振りだろうか。思い出せないので、きっと思い出せないぐらいには前なんだろうな。
起き上がり歯を磨いて顔を洗って洋服に着替えキッチンへと立つ。
「流石に昨日のお昼から食べてないからお腹すいたわ.....朝ごはん何作ろう?」
そう言えばマリッサさんが晩御飯届けてくれるって確か言ってたけど、私が熟睡してたから起こさずに持って帰ったんだろうなぁ......後で謝っておかないとなぁ......
きっとそんな事で怒るような人じゃないと思ってるけど、ケジメはちゃんとつけておかないとね
「ん~ご飯は冷蔵庫の中に昨日の残りが入ってるから、無難に卵雑炊にしておこうかな」
丸1日お腹に食べ物を入れてないのだから消化に良いものの方が良いだろうと思い、手早く調理していく。
まぁ調理と言う程でもないけどね。
最後に卵をといて少しずつ鍋に円を描くように流し込めば完了。うん、美味しそうだ。
「いっただきまーす」
器に卵雑炊を移し、その上に葱に似たネッギー(いやほぼ同じじゃない!?)と言う薬味をパラパラと振りかけ、箸がないのでスプーンで1口。
「う~ん、美味しい~」
久々にザ・和風な感じの物を食べたわ~。やっぱり日本人には日本食食べると安心するよね、気分的に。
「あ、そうだ......ステータスどうなってるかな?」
流石にあれだけのシーフウルフを倒せばレベルもさぞ上がっている事だろうと期待を込めてステータスを開く。
名前:リン
年齢:10歳
レベル:10
魔法: 全属性( 火 水 風 地 光 闇 時 )
HP: 3350/3500
MP: ∞
無限収納(時間停止機能付き)
鑑定(レベルMAX)
言語理解
精神異常耐性/身体異常耐性
物理攻撃無効/魔法攻撃無効
創造神メダの加護
「おお~!レベルが10になってる。後、物理と魔法の攻撃無効が付いたね~」
これはあれだよね、シーフウルフの爪に切り裂かれて怪我したのと、ファイヤーボール投げつけられたのが要因だよね。
これで次からは怪我しにくくなったし、魔法攻撃の無効が付いたから魔法を使う魔獣相手でも討伐しやすくなったって事だよね。今後も冒険者活動をしていく上ではかなり有利になったんだよね。勿論メチャクチャ痛い思いはしたんだけども......!!
「私的には結果オーライだったって事かなぁ?」
そう言う事にしておこう、うん。
実際もう既に怪我は治癒魔法で治して何ともないんだし。何ともないと言うか、傷ひとつ残ってないしね!
「じゃあさっさとご飯食べて依頼書でも探そうかな」
結局昨日は薬草採取も途中だったし、その続きと他に何か良さげのがあれば良いな。
それでもまだまだギルドは朝のラッシュ時刻なので、ご飯は慌てずゆっくりと食べ、後片付けをしてから1階のギルドへと降りたのだった。
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