04 . 麗華は嫌がらせ?(笑)をする模様


わたくしはパーティーから帰り、部屋へ戻ったと同時に、ベッドに飛び込み布団を被せて、わたくしは頭を抱えていた


なぜ素直にあんなことを瑛璃ちゃんに行ってしまったのか、わからないけど、それでも関わることだから、まぁ...よしとしよう!!


「でもどうやって、贈り物とかを送ろうかしら?匿名で送るのは外せないとしても、わたくしだけで送るのはあれよね...」


そう考えわたくしは、よし!と思い部屋を出てある場所へと向かう――




わたくしは、お父様がいるであろう部屋にたどり着いていた。困った時は大人に任せればいいのだと早くに結論を出した私は、帰るまで上の空だったからと、言い訳を並べながら来たけど、それはそれこれはこれである


とりあえず、わたくしはお父様に会うため、扉をノックする。


「パパ?今大丈夫ですか?少しだけ相談したいことがあって。」

「麗華入ってきて大丈夫だぞ。」

「はい、失礼します」


そして、お父様がいる部屋の中に入りお父様の前までいく。


「どうしたんだい?相談だなんて、なんでも言ってご覧、どんな事でもしてかげるから」


そう言われたので、わたくしは相談の内容を話し始める


「では、今日知り合った西園寺さんの事で相談がありまして、わたくしから瑛璃ちゃんに友達になった記念に贈り物を贈りたいのですが、どこに住んでいるかも分からないので、パパなら知ってると思い相談しに来ました。」

「そうか、それはいい事だね。わたしが手配して送り届けておくよ。」

「それなのですが、出来ればわたくしの名前を使わずに匿名で、贈りたいのですが、少し驚かせないのでそうして貰えるとわたくしは嬉しいのですが、ダメ?でしょうか?」


わたくしは、お父様にできるだけ甘えるように、お願い事をして何とか説得できないか試してみたら――


「全然構わないぞ!麗華に友達の事で相談に乗れるなんて、私は嬉しいぞ!!」


――とお父様は涙を流しながら、嬉しそうに笑顔で私の方に来て抱きしめて頭を撫でてくれる。


わたくしはお父様チョロいなと思いながらも、頭を撫でられてこんな風に抱きしめられて、堪らなく嬉しくと思う自分もチョロいなと思う当たり、わたくしは改めてお父様に似たのだと、思うのであった。




χ χ χ χ χ χ




匿名で瑛璃ちゃんに贈り物をしつつ、それ以外で、わたくしから瑛璃ちゃんに手紙でお茶会をするために、わたくしの家の招待状を送った。


それを送ってから、わたくしはお茶会で、やりたいことを、やる準備をする為に家の使用人達を呼び、手伝ってもらえるように話す


そうやって準備している内に、お茶会当日がやってきた、わたくしは来るであろう玄関の前までいき、瑛璃ちゃんがくるのを待っていた。


それから数分後に、車が到着して、車の中から瑛璃ちゃんが、降りてくる。


瑛璃ちゃんの姿を見て、わたくしが瑛璃ちゃんに送った物を身に付けていることに少し嬉しが出てしまいそうになるが、わたくしは、それを出さないように平然を装う。


「瑛璃ちゃんいらっしゃい!あれから3日たったけど、そちらはどうかしら?」

「あ、はい!お邪魔します!あれから学校でとか家でも、変わったことはありませんでしたけど、未だに麗華ちゃんの友達になった実感が、まだなくてすみません。」

「別に気にすることないわよ、それにこうな他愛のない話が出来るのはあなたぐらいだから、瑛璃ちゃんに畏まられたら少しいやになってしまいそうだわ....」


わたくしはそんなことを言って、からかい7割、悲しさ3割で瑛璃ちゃんを困らせるような表情で言う。


「あわわ、すみません!できるだけ頑張って慣れるようにがんばります!」

「ええ、ありがと瑛璃ちゃん」


わたくしはそう言ってから、お茶会をする部屋に案内する。私の後を着いてくる瑛璃ちゃんはわたくしの家の中を見て、『ほぇ〜』と小さく呟きながら着いてくるのを見てると、少し笑いそうになったけど、我慢した。


お茶会をする部屋、もといわたくしの部屋に着く。わたくし達は中に入ってメイド達に給仕を、するようにいい、お茶とお菓子が揃うまで、わたくしと瑛璃ちゃんは雑談することにした。


「そういえば、聞いてなかったんだけど、瑛璃ちゃんの好きな事、教えて欲しいわ。わたくしもお教えしますので、おねがい?ね?」


わたくしはなんとも、凄いぶりっ子みたいになってますけど、まぁ、些細なことを気にしないわ!!瑛璃ちゃんを見ると少しプルプル震えてるけど、大丈夫かしら?


「ええ!全然大丈夫ですよ!!わたしが今好きなのは、今家で飼っているハリネズミなんです。基本的には動物全般大好きなんですけど、特に好きなのがハリネズミなんです!!すっごく可愛いんですよ!!あっ!写真があるので見てください!!ほら!こんな愛らしい瞳で、私に寄りかかってくるんですよ!!すごく可愛くないですか!!」


話し始めて、わたくしは驚いてしまった、確かに公式でもハリネズミ大好きな主人公だったのは覚えているけど、こうもはしゃぐ程好きだったとは思わなかった。

まぁ、今は現実だからこうなっていても可笑しくないとは思うけどこのイキイキとして、キラキラと輝いた瞳を見たら少し押されてしまったわ。


「そ、そうなのね確かに凄く可愛い瞳をしてるわね、写真で見ても愛されてるのが分かるわ」


「ですよね!こんな可愛いともう離したくなくてですね、少し構いすぎるとこんなふうに死んだふりやハリを少し浮かせたりして来るんですけど、それも可愛すぎてもうどうにかなりそうな時が、あるんですよ!!」

「そうなのね」


わたくしはそう言って微笑みながら瑛璃ちゃんを見つめていると、瑛璃ちゃんがハッ!と我に返ったのか凄くアワアワして答える


「す、すみません!私だけ長々と話してしまって!!」

「全然気にしないで、瑛璃ちゃんのそんなイキイキした姿見れてわたくしは嬉しいから」


わたくしがそう告げると、少し照れくさそうな嬉しいそうな表情でわたくしに話を降ってくる


「麗華ちゃんは、どんなことが好きなの?色々してるんだろうとは思うんだけど」

「わたくしの好きなことは――」


そう私が呟こうとしたら、メイドがお茶とお菓子をワゴンで持ってきた為、会話がとまってしまった。


「お茶とお菓子をお持ちしました麗華お嬢様」

「ええ、ありがとうあなた達は、出てもらって大丈夫だから、あとそれと、また後で行きますね。」


そう言って私は、メイド達に微笑んであげると喜んでくれて出ていった。


「ごめんなさいね、途中で話を切っちゃって」

「いえ!大丈夫ですよ!お茶とお菓子も来ましたし、食べながら話しませんか?」


瑛璃ちゃんはそう言い、わたくしはそれに頷いてお茶を飲んで、瑛璃ちゃんはお菓子を1口たべて少し驚いた顔をする


「どう?このお菓子家の料理人が作ったんだけど、味はあっているかしら?」

「うぅぅっ!めちゃくちゃ美味しいですぅ〜なんですかこれ!?お店に売ってあるものと変わりませんよ!?」

「そう?ならお土産に包んでもらうように頼むわね」

「え!?あ、ありがとうございます!凄く嬉しいです!!」


そう言って私はメイドを呼んで、出させたお菓子を、包んで欲しいとお願いをして下がらせた


「とりあえずだけど、帰りに渡してもらうようにはしたから、家族で食べてちょうだい」

「はい!ありがとうございます麗華ちゃん!」

「ふふ、どういたしまして」


わたくしはそう言い、嬉しくなったが、ふと思い出す嫌がらせをしようと思ったのに、つい可愛すぎて絆されてしまった。

なんとかここから、嫌がらせが出来ないかと思ったけど、策がなく慌ててしまい私は、持っていたカップを傾けてしまいお茶を零してしまう


「暑っ!」

「大丈夫ですか!?麗華ちゃん!!」


そう言って瑛璃ちゃんは、私の方に来て瑛璃ちゃんが持ってきたであろうハンカチで膝にかかったお茶を拭いてくれる。

わたくしはテンパってしまい、慌てているとメイド達が来てわたくしのお茶がかかった足を冷やしてくれる。


今日はとことん、情けない姿を見せてしまったのと同時に、すっかり忘れて嫌がらせも出来ないとは、さながら嫌がらせ(笑)みたいになってしまった。


次は何としても、失敗せずに嫌がらせができるようにしなくてはと心に違うのであった





瑛璃side【お帰り編】




わたしは素晴らしい一日を過ごせたと確信できる、何故ならあの麗華ちゃんが、わたしのすきなことを聞いてくれた事と、麗華ちゃんの家であんなに美味しいお茶にお菓子を振舞って貰えたから、こんな幸せでいいかと思えるほど、今日一日は素晴らしいと思えた。


そして何より、慌ててお茶零してしまった麗華ちゃんだったけど、多分初めてこんなに取り乱したのだろうと、わたしは思った。

こんな貴重な姿も見れたけど、心配したのは嘘では無いけど、それよりもあの光景が何より、わたしには嬉しかった。


今日のことは忘れろと言われても絶対に忘れないだろうと思ってしまう程、頬が緩んでしまうのは仕方ないよね?


そして、麗華ちゃんは下のスカートを履き替えて私の見送りに来てくれて、私に言っていた、ここの家で作られたお菓子を渡してくれる


『ごめんね、慌ただしくさせちゃって』

「ううん!全然大丈夫だよ!それに麗華ちゃんに火傷がなくてよかったよ」

『それに関しては、ありがとね瑛璃ちゃん、多分瑛璃ちゃんが拭いてくれなかったら、ちょっと跡がついてたかもだから』


そんなことをいって麗華ちゃんは、少し赤くなっていて、わたしはそれを見て、可愛いと思ってしまっていた。

わたし抱きしめたい衝動を抑えながら、必死に耐えて我慢するように表情を変えずにやり過ごす。


「大丈夫だから、気にしないで、麗華ちゃん、そういう時もあると思うよ」

『瑛璃ちゃん....ありがと!元気でたよ』

「それは良かったよ!!」


わたしはそう言い、別れる時間がやってきて外へと向かい車に乗り込む


「それじゃあ、またね麗華ちゃん!また出来たら遊ぼうね!!」

「ええ、また誘う時は手紙で送るわ」


それから、わたしたちは別れてわたしは家に帰宅するのであった。





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お読み下さりありがとございます!



面白そうだったり楽しんでもらえたならいいね👍この作品を、オススメできると思ったら☆☆☆の程よろしくお願いしますm(_ _)m


次回は、瑛璃ちゃんに本格的に好かれます。

それでは皆様、次回をお楽しみに(๑❛ㅿ❛๑)۶

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