まず結論。絶対に、絶ぇっっっっっっ対に買うべきです。
この試し読みはかなりボリュームがありますが、それでも物語の前半のみ。
実際に物語が動き出す――それもジェットコースターみたいな速度で――のは後半の『解決編』が始まってからです。
もちろん前半部だけでも、メロス暗殺の真相考察や太宰治の死因の真相考察等、なかなかに骨太で興味をそそる展開の連続ですが、本当の驚きは後半に入ってから。
前半部で実にさり気なく描かれた描写の数々が実は深い深い伏線であったことに、皆さんは驚かされることでしょう。
そして全ての真実を知ったあとに、本書のイラストを改めてめくったときに、それこそ『言葉では表現しきれない』無限の感情をいだくことでしょう!
少なくとも私はいだきましたし、10分近くそのイラストを眺めたりめくったりしていました。
乙一絶賛の帯に偽りなし。
令和の『氷菓』、ここに爆誕。
結論、買うべきです。