第4話 謎の誘い

放課後。


妙な疲労感とともに翼たちが下駄箱で靴を履き替えていると、突然馴れ馴れしく名前を呼ばれた。


「翔太、卓也、翼!」


ギクリとして振り向くと、菊美がニコニコ笑って立っている。


「ゆ、雪竹さん..」


翔太がそう言うと、彼女は “菊美でええよ” と言いながら近寄って来た。

3人はちょっと後ずさりする。


「自分ら、探偵もんが好きなんやろ? 実はウチ、ちょっとおもろいこと思い付いてん」


菊美はそう言いながら自分の靴を履くと、3人に向かって “明日をお楽しみにってとこや。バイナラ!” と意味不明の言葉を残し、校門に向かって歩き出した。


卓也がその背中に向かってつぶやく。


「なんか、イヤな予感しね?」


翼と翔太は無言でうなづいた。

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