第4話 謎の誘い
放課後。
妙な疲労感とともに翼たちが下駄箱で靴を履き替えていると、突然馴れ馴れしく名前を呼ばれた。
「翔太、卓也、翼!」
ギクリとして振り向くと、菊美がニコニコ笑って立っている。
「ゆ、雪竹さん..」
翔太がそう言うと、彼女は “菊美でええよ” と言いながら近寄って来た。
3人はちょっと後ずさりする。
「自分ら、探偵もんが好きなんやろ? 実はウチ、ちょっとおもろいこと思い付いてん」
菊美はそう言いながら自分の靴を履くと、3人に向かって “明日をお楽しみにってとこや。バイナラ!” と意味不明の言葉を残し、校門に向かって歩き出した。
卓也がその背中に向かってつぶやく。
「なんか、イヤな予感しね?」
翼と翔太は無言でうなづいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます