弾丸はさとう

@ShinozakiLuca

第1話 転校生は美少女

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 どうしてこうなった?

 俺は何を間違った?

「すきなら全部大丈夫。」

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 夏が始まろうとした。

 入学してもう三か月か。。。。

 そう脳内でぼやきながらいつもと変わらない、日常が始まろうとしていた。

「超絶かわいいがきたらいいのにな。」

 そんなことをひとり口に出しぼやいていると、

 前の席に座る博多屋が

「もしそうなったところで俺らには関係ないね。」

 相変わらず聞き耳のいいやつだ。

 こいつは、中学からの半ば腐れ縁の同級生の博多屋はかたや

 体格は少し太っているような感じだが、明るいムードメーカーで男女ともに人気のある人物である。

 がしかし、笑いながら話しかけてきたそう言う腐れ縁の友人に対して

「うるせぇ。なんかの手違いで幼馴染かもしれなくて、それが恋に発展していくかもしれないだろ???」

 そう自分に言い聞かせるように半ば、博多屋に返事をした。

 そう、まだ俺の高校生活のラブコメは始まってすらないのだ。

 いきなり急展開からのラブコメが始まってもいいだろ。

 そんなことを思いながらHRの始まりを告げる鐘とともに先生が入ってきた。

「はーい。皆さん席についてくださいね。」

 担任の鈴鹿すずか先生だ。

 相変わらずかわいい。何かの手違いで制服を着ていたら学生ではないか?と思うほどのかわいさである。

 そのうえ、高学歴、独身、彼氏なし。

 噂によるとどこかのお嬢様だったらしい。

 そのため、全学年の男子からの熱烈に熱い好意を受けている。

「やっぱ、鈴鹿先生かわいいよな。。。」

 などと前の博多屋が声をかけてきた。

「まぁそうだな。でもそれこそお前に機会はないと思うぞ?」

「まだ勝負は始まっていないし!このクラスになった時点で、運命みたいなものだろ

 ろ?!」

 そういって一人テンションが爆上がりしていくのだった。

「もう俺の声はとどいていないな。」

 そういった声も空を切るだけで、鈴鹿先生の次の言葉を待つことにした。

「静かにしてくださいね~。今日は皆さんにお仲間が増えたうれしいお知らせがあります~。それでは、うれしいお知らせが何かわかる人~?」

 そういう先生に対して、内心で仲間!!!!!と突っ込みを入れておくがこの少し抜けたところが人気の秘訣なのだろう。

「はい。博多屋君!」

「先生が手作りのクッキーをくばる!」

「それはお前がもらいたいだけだろ。」

 などと周りに突っ込みを受けるなか。鈴鹿先生が

「違います~。正解は転校生ちゃんです~。」

 その瞬間胸が高鳴った。

 美しい白髪の少女だった。

 見た瞬間恋におちるのは必然だった。

「あ。」

 そう彼女から聞こえた気がした。

「今日から皆さんと同じ学び舎で学ぶ、小倉おぐら砂糖さとうさんです。」

 そう、鈴鹿先生が説明したはずだった。

 しかし、彼女はもうきている。

 誰も気に留めていない。

 異様な空気なのにまるでないもののような扱いになっている。

「小倉さんは古賀君の隣の席になりまーす。」

 そういわれたことだけは耳に残っている。

「だいちくんみっけ」

 そういわれて隣の席に座った彼女をただただ眺めることしかできなかった。

「だいちお前羨ましすぎるだろ!!」

「ああ。」

 それくらいしか返事できない。

 だって博多屋は歩いてきていたことにすら何も疑問を持っていないのだから。

 今のおれは正直この子にビビっている。

「どうしただいち?」

 そのあとは特に覚えてないけど周りが騒がしかったことだけ覚えている。

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      次の日

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「皆さんにお知らせがあります。クラスの田中さんが昨夜水死体で見つかりました。今日からしばらく下校の際は集団下校になります。」

 そう言いきると先生は悲しさのせいか涙がこぼれ落ちてしまった。

「先生!」

などとみなが先生を心配して先生の方へとかけていく中

「昨日、だいちくんあの子の消しゴムあげたよね。だいちくんは昔と変わらずやさしくてうれしかったなぁ。でも、それじゃだめなんだよ?」

「!?!??????」

 こいつがやったのか???わからない。

 いまのセリフはなんなんだ???

 そういったことが頭の中をぐるぐるまわった。

「これからはお互い近くなった分気をつけようね♥」

 そう隣の白髪の美少女、小倉砂糖にいわれ、その日は何も考えられなくなった。


「好きなら全部大丈夫だから。」


最後に聞こえた言葉だけが耳に残っている。











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