お化け屋敷の人生

kento

お化け屋敷の人生 -微かな希望-

あいにくと、人生の先に輝(ひかり)がない。

お先真っ暗って言うやつだ。


だったら何故生きているのだろうか?お先真っ暗なら死んでしまえばいいと考えられなくもない。

恐らく死なない理由は、ほんの「微かな希望」を持っているからだ。


そして、真っ暗なお化け屋敷を怖がることの無いこの性格が、恐怖による苦痛を軽減しているのだと思う。


だが、お化け屋敷を怖がることは無いが、残念にも、お化け屋敷のゴールに到達する頭脳が無い。


この頭脳の無さが、未来に希望を持てない大きな理由でもあるのだが、さてさて、いかがしたものか。


考えられるのは、力尽きるまで、永遠に暗闇をさまよい続けるか、或いは、壁の隙間を抜けて、逃げていくかだ。私としては、後者を願いたい。


だが実は、自分を過小評価していただけで、ゴールに辿りつけるかもしれない。

若しくは、偶然に運良く辿り着くかもしれない。


これがさっき言った「微かな希望」というやつなのだろう。

だがしかし、殆ど、真っ暗であることに変わりはない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お化け屋敷の人生 kento @kento910

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ