第19話 第十九講 人気の定番料理


 僕は金曜日の夜から、日曜日の早朝まで鈴奈と旅行に出かけた。鈴奈は、どうしても「僕と二人きりで過ごしたい」と、言い出して譲らなかった。それは、本来なら男の願望であって、か弱くも美しい鈴奈の口から出る言葉とは思えなかった。

 勿論、僕は赤面しながらも、即座に断った。鈴奈の意志は固く、結局は押し切られ二人で旅に出た。僕は近畿エリアなら、京都や奈良のような古都に憧れていた。

 行き先を決める時、鈴奈は兵庫県内の何処かが良いと希望を口にした。鈴奈は「兵庫県が世界一なの」と、兵庫県愛を話した。鈴奈の話によると、兵庫県は日本の縮図であらゆる魅力が満載のエリアだ。

 神戸市に住んでいて、県内を旅行する発想は僕には思いつきもしなかった。旅行にかかる予算の問題かと思ったが違うという。僕は戸惑いながら、理由を尋ねてみた。僕が反対意見を述べても、鈴奈は

「淡路島のような離島、城崎温泉、有馬温泉のような温泉地があって、自然豊かな六甲山には牧場やスキー場もある。神戸市内のセンスのあるカフェやレストラン、港町の夜景の素晴らしさ、短い時間では語りつくせない魅力がある」と、主張して譲らない。

 結局、二人で相談して淡路島に行くのが決まった。

「クルマで行ける距離だけど、どうする?」と鈴奈に聞かれたが、僕は即座に「バスにしよう」と提案した。

 旅行のプランは鈴奈が立てて、宿泊先や交通機関の予約は僕が希望を伝えて準備した。僕は高校生だ。従って、男女二人がホテルの同じ部屋に宿泊する展開を避けたかった。無論、宿泊ホテルは同じにしたものの、部屋は別々に予約した。

 淡路島では、インターネットで検索し、明石海峡大橋→絵島→伊弉諾神宮→先山千光寺→おのころ島神社→南あわじ温泉郷→淡路人形座→沼島と、古事記や日本書紀に記述されている国生み神話を辿るコースを選んだ。

 国生みの神話では、神々が日本列島を作った時に、おのころ島は最初にできた島とされている。僕は鈴奈と一緒に、淡路島を探訪しながら、男神の伊弉諾尊と女神の伊弉冉尊が天の浮き橋に立ち、天の沼矛をまだ何もできていない海原に下ろし、「こをろこをろ」とかき回し矛を持ち上げると、滴り落ちた潮が積もり重なって島となった――という不思議な物語を思い出していた。

 淡路人形座では、生まれて初めて目の前で人形浄瑠璃を鑑賞した。初日の夕食は、鈴奈の提案で地元の寿司屋に入った。僕ら二人がネタの新鮮さからくる食感の良さに驚いていると、店主は「今朝釣ったばかりの魚で握ろうか?」と、サヨリで握ってくれた寿司を頬張った。

 夜は別室で寝るが、鈴奈は僕の部屋に来て長々と、子供の頃の思い出話をした。僕は鈴奈の胸の膨らみや、完璧な腰のラインが気になり、ドギマギしながらも視線をそらしたり、気分を変えたりするのに必死だった。

 それでも、鈴奈は僕の目を真っ直ぐに見つめ、思わせぶりに唇をすぼめて、セクシーな表情を作った。

「寝るのが、遅くなると朝が辛くなるから、部屋に戻った方が良いよ」と、僕は鈴奈が自室に戻るように促した。

 二日目は景色の良いレストランで、ステーキに舌鼓を打った。僕は、鈴奈の提唱する「兵庫県最高説」を聞きながら、すっかり感化されていた。鈴奈は「淡路島は私たち日本人にとっては、魂の故郷なのよ」と主張する。

 土産物は、地元名産のタマネギ、大江海苔、たこ飯の素を選んだ。

「お土産に買った食材で、絶品料理を作りたいね」と、鈴奈に提案した。

 帰りのバスの中でも、鈴奈は兵庫愛について熱弁を振るった。

「誠也君は、今の神戸市に日本の首都があったのは知っている?」

「日本史の授業で習ったからね。知っているよ。平清盛だよね」

「福原京という都だけど、平安時代の末期には存在していたの」

「その後、源義仲によって焼き払われるだろ?」

 僕が言うと、鈴奈は「凄い」と、大きな声で喜んだ。実のところ、鈴奈と交際してから、兵庫の歴史について本やインターネットで調べていた。

 バスの窓から空を見上げた時、青空に浮浪雲がUFOのような形で浮かんで見えた。

「あの雲、UFOみたいだね」と、僕が指さすと鈴奈も「本当のUFOだったりしてね」と答えた。

「宇宙人ってさあ、普段、何を食べているのかな?」僕の急な問いかけに、鈴奈は戸惑いながら「論点が飛躍し過ぎよ」と、明るい声で笑った。

「もし、人類よりも遥かに高度な文明社会を築いた宇宙人が存在していたら、他の生物を犠牲にして生き永らえようとしたかなと、思って……」

「確かに人間は、動植物、粘菌類などの他の生き物を食べて、自分たちの血肉にしている。高度に進歩した宇宙人なら、実験室で無機質なものを食用に加工改良して生産し、生態系を崩さないで、理想の世界を構築しているかもね」

「僕ら地球人は、まだまだ下等動物の域を出ていない」と嘆息した後で、話の内容が悲観的なトーンに変化したのが気になった。

 鳴門の渦潮はバスから窓の外に見ると、僕の目には大きなものに見えないが――他を巻き込む勢いを感じさせ、天体写真に映る銀河の渦――を連想させた。

 僕の目に映る渦潮は、夜空の銀河のような左巻きではなく、すべて右巻きだった。鈴奈に言うと「誠也君の観察力の鋭さは、読書から培われるものではなく、感受性の強さだと思う」と、僕の左胸を小さく指差した。

 日曜日は一旦、自宅に戻ってから、料理教室に向かった。電車に乗ると、鈴奈がいて近づいてきた。

「楽しかったね。また、二人で旅行しようね。今度は、同じ部屋が良いな」

 鈴奈の大胆な発言に、僕は頬が赤くなるのを感じた。旅行後の心地良い疲れが、太腿や肩や肺の奥にかすかに残っていた。

「また、兵庫県内が良いな……」と、鈴奈は呟いた。

 教室に入ると、先に茜が席に座っていて二人の顔を交互に見ると、大きな声で

「旅行はどうだった?」と尋ねた。

 荻久保さんが目を白黒させて、判断しかねているのが分かった。

 鈴奈は、茜の耳元に口を寄せると「後で言うからね」と、伝えた。

 僕は、良からぬ風聞が流れるのを恐れた。

 先生は教室に入ると、咳払いを一つして「おはよう」と声にした。

「今日の講義は、家庭で人気のある定番料理を取り上げたので、期待して欲しい」と、予告した。

 先ずは、カレーライスだ。

「カレーライスは、十八世紀の植民地時代のインドからイギリスに伝わり、日本にはイギリス経由で明治時代に伝わっている。ただし、カレーがインド生まれでも、現在の日本で食べているカレーライスは、日本のオリジナルだ」

「イギリスのカレーとも違うのですか?」

「そうだ。イギリスのカレーは、シチューのように煮込んでいてコクがあるのが特徴だ」

「先生、今日のカレーライスは、市販のルウを使わずに作るのですか?」柿崎さんが尋ねた。

「そうだなあ、どうする? 市販のルウも在庫があるし、ここでルウから作ることもできる」

「先生の得意とする、挙手で決めてはどうですか?」僕が提案すると

「わしも、そう思った。……、じゃあな、この中で、ルウから作ってみたい人?」

 一見して、生徒の七割~八割がルウから作りたいと望んでいるのが分かった。

「じゃあ、反対意見を聞いておこう。長谷川さん、君の反対理由はなんだろう?」

「かなり手間がかかりそうで、覚えられるかどうか心配です」

「なるほど、参考にしよう。どうだ? 荻久保さん、君も反対だな」

「えーと、特に深い意味はないのですが……」荻久保さんの言い回しが、面白いのであちこちから笑い声が漏れ聞こえた。

「要するに、今、ここでルウの作り方を覚えても、結局は、市販のルウでカレーを調理すると思うのです。せっかく覚えても、無駄になりそうです」

「よし、分かった。本格的なカレーのルウは、無論カレー粉から作る。カレー粉は原料に、ナツメグ、シナモン、コリアンダー、ターメリックなどの様々なものを使う。今回は……、カレー粉は市販のもので代用し、簡単に作れるルウの説明をしよう」

「どういう意味ですか?」野島さんが、冷ややかな口調で問いかけた。

「それを今から説明するよ。つまりは、カレーのルウ=カレー粉ではないということだ」

 カレーのルウの作り方は……。

 一.フライパンにバターを入れて中火で溶かす。

 二.小麦粉を加え弱火にし、五分間木ベラで炒める。

 三.小麦粉が薄茶色になったところに、カレー粉とおろしニンニクを加えて混ぜる。

 四.砂糖を加えて煮込み、火を止める。

「さて、ここからが通常のカレーライスの作り方だ」と、先生は告げた。

 一.ニンジン、タマネギ、ジャガイモの皮を剥く。

 二.豚肉と野菜を一口サイズに切る。

 三.フライパンにサラダ油をひき、強火でタマネギ、ニンジンを炒める。

 四.タマネギがしんなりしたら、中火にして肉を入れる。

 五.肉に火が通ったら、水を加えて強火で二十分間煮込む。

 六.作ったカレーのルウを加えて、十分間煮込めば完成。

 次いで、パスタ料理だ。

「パスタ料理は、日本ではスパゲッティを思い浮かべる人が多いが、本場イタリアでは、スパゲッティだけではなく、マカロニ、ラザニア、ペンネなどの総称として使われる」と説明し、先生はフォークを手に取ると「現在のようなパスタを作る調理器具が紀元前四世紀のエトルリア人の遺跡から発見されている」と話した。

 先生は四本歯の現在のフォークが使われたのが、十八世紀のヨーロッパなので「その頃は、手づかみで食べられていたかもしれない」と指摘した。

 ポロネーゼの作り方は……。

 一.ニンジン、ニンニク、タマネギの皮を剥く。

 二.赤トウガラシの種を抜く。

 三.ニンジン、ニンニク、タマネギをみじん切りにする。

 四.フライパンにオリーブオイルを入れて、中火で熱する。

 五.フライパンに、ニンニクを入れて香りが出てきたら、牛豚の合い挽き肉を加える。

 六.肉の色が変化したら、ニンジン、タマネギを加えて炒める。

 七.タマネギの色が変わったら、ケチャップ、ウスターソース、コンソメ顆粒、すりおろしニンニクを加えて炒める。

 八.二分後に塩胡椒を振って味を調える。

 九.鍋に湯を沸かし、塩、オリーブオイル、スパゲッティを入れて茹でる。

 十.皿にスパゲッティを盛り付け、フライパンの中身を載せる。

 十一.粉チーズとパセリをかけて出来上がり。

 餃子は、僕も鈴奈も大好物だ。

「中国では、日本の正月に当たる春節に餃子を食べる習慣がある。つまり、餃子は縁起ものだ。歴史も古く、紀元前六世紀の山東省で作られ始めている」

「中国では水餃子がメーンで、日本のような焼き餃子はあまり見かけないと聞いたことがあります」

「確かに、荻久保さんの指摘通り、中国では水餃子や蒸し餃子がメーンで、焼き餃子のイメージは良くない」

「どうしてですか?」

「前日に、煮炊きして作った餃子の残り物を温め直すために、焼いて食べることが多いからね。日本とは、餃子の調理の仕方が違う」

――先生のこぼれ話には、いつも感心させられる――野島さん以外の生徒は、休憩時間によくそんな風に言っている。無論、僕も同意見だ。

餃子の作り方……。

 一.キャベツ、ニンニク、青ネギをみじん切りに刻む。

 二.刻んだ野菜に塩をかけて混ぜ、600Wの電子レンジで二分間加熱する。

 三.醤油、砂糖、片栗粉、ショウガ、胡麻油、サラダ油を混ぜ合わせた調味料を作る。

 四.ボウルに豚ひき肉と、塩胡椒、調味料を入れて、粘りが出るまで混ぜ合わせる。

 五.ボウルに刻んだ野菜を加えて、混ぜ合わせる。

 六.混ぜ合わせた具を餃子の皮に載せて、縁に水を付けて、ひだをつけながら包む。

 七.キッチンペーパーを敷いた皿の上に、餃子を並べる。

 八.フライパンに、たっぷりサラダ油をひき餃子を並べる。

 九.水を入れ、蓋をして強火で三分間、蒸し焼きにする。

 十.蒸し焼き中は、一分間に一度の割合でフライパンを揺さぶる。

 十一.水分が少なくなってきたら、蓋を開けて水分を飛ばす。

 十二.胡麻油を加えて、三十秒間強火で焼いて完成。

 先生は、種類の異なる料理を説明し、実演するため福島さんの協力を得て、慌ただしく調理器具を取り換えた。次の料理が天ぷらと聞いて、僕は目が回りそうになった。

「天ぷらが元は、日本料理じゃないのは知っているかな?」

「天ぷらが室町時代に、ポルトガルから伝来したのは知っています」鈴奈は、簡単に答えた。

「確かにそうだ。実は、天ぷらの起源は、六世紀のササン朝ペルシャに遡る。それが、ポルトガルに伝わり、日本に伝えられた」

 僕も天ぷらや、カステラがポルトガルから伝えられたのは、歴史本で読んでいたので記憶の中にあった。

「先生、とすると……、現代のイランやポルトガルでも、天ぷらのような物が食べられているのですか?」僕は、愚問と謗られるのを覚悟の上で質問した。

「そりゃ、知らん」博識な先生にしては、素っ気ない。

「イランではどうか知らないが……、ポルトガルでは、現代でも天ぷらによく似た『ペイシーニョシュ・ダ・オルタ』という料理が食べられているのは、知っているがね」

 生徒たちは、先生が意味の分からない名称をスラスラ答えたのに、驚いたように声を上げて、教室内は一時的にガヤガヤと騒がしくなった。

 天ぷらの作り方は……。

 一.エビは尾を残し、頭側から二節目に竹串を刺して背ワタと殻をとる。

 二.ナスはヘタを落とし、縦四等分に切る。

 三.さらに、ヘタ側の2cmを除き、ナスに5mm幅の切込みを入れる。

 四.イカの皮を剥き、松笠切りにする。

 五.シシトウは爪楊枝で表面に穴を開ける。

 六.ボウルにタマゴを割り入れ、冷水を加えて全体を溶きほぐす。

 七.ボウルの中の泡をお玉で取り除く。

 八.ボウルに薄力粉を加え、菜箸で僅かに粉が残る程度に混ぜる。

 九. シシトウ、レンコン、青紫蘇、エビ、ナス、イカなどの具に衣をつける。

 十.衣がついたら、それぞれの具を野菜から先に180℃の油でカラッと揚げる。

 十一.揚がったら、重ならないように順に器に盛り付け、天つゆと薬味を添える。

次は、茶碗蒸しだ。

「茶碗蒸しは、日本で誕生した料理で元禄二年に、長崎の唐人屋敷で卓袱料理の一つとして誕生している」と、先生は話した。

「卓袱料理の言葉の意味が分かりません」野島さんは、先生を睨むように言い放った。

「こりゃすまんね。卓袱料理と言うのは、宴会料理の一つで中華や洋食をアレンジして作った日本料理のことだ」

茶碗蒸しの作り方は……。

 一.ボウルにタマゴを割り、泡立てないようにしながらほぐす。

 二.冷ました白出汁と水を入れて、よく混ぜる。

 三.ほぐしたタマゴと白だしを混ぜた卵液を茶こしでこす。

 四.鶏モモ肉、シイタケ、コマツナを小さく切る。

 五.蒲鉾を薄く切る。

 六.耐熱容器に具材を入れる。

 七.卵液を容器の八分目まで入れる。

 八.容器にラップをかけて、電子レンジで七分加熱する。

 九.容器の中の卵液の固まり具合を確認し、状況に合わせて時間を足す。

「私は子供の頃から、鶏肉が苦手です。そういう場合、鶏肉の代用にどんな食材が合いそうでしょうか?」茜が不安気に尋ねていると……。

「ああ、良かった。実は私も苦手です」と、荻久保さんが横から口を挟んだ。

「そうだなあ、鶏肉のどこが嫌いなのかによるが……。二人とも、ツナ缶は好きかな?」

「ツナですか?」

「シーチキンのことだよ。ツナをシーチキンというのは、はごろもフーズの商標だけど、その方が分かりやすいかな?」

「ツナなら大丈夫です」荻久保さんが答えると、茜も頷いた。

「茶碗蒸しなら、チキンの代用にシーチキンが使えるよ。ツナは英語でマグロを意味する。鶏肉ではなく、鮪肉だ」

「納得です」

「今まで、ご飯に次いで口にする味噌汁の作り方は、伝えていなかったな」と、先生は生徒の反応を待った。

――簡単で美味しい味噌汁の作り方が、あれば教えて欲しい――というのが生徒たちの希望だ。

「それなら、青さ海苔の味噌汁の作り方を教えるよ。青さの磯の香が楽しめる味噌汁だ」

青さ海苔の味噌汁の作り方は……。

 一.鍋に水を入れて沸騰させる。

 二.顆粒だしと豆腐を入れて沸騰させる。

 三.煮立ったところへ、味噌を溶きながら入れる。

 四.再び、沸騰する直前に火を止め、青さと刻みネギを加える。

 五.お椀に注いで出来上がり。

 味噌汁の次に、先生は「あと一つだけ、卵スープを説明するよ」と告げた。

「時間が押しているので、手短にお願いします」野島さんは、不機嫌そうに指図した。

「卵スープは、鍋に水と、塩胡椒を混ぜ、鶏がらスープの素を加えて火にかける。沸騰したら、お玉でかき混ぜながら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。長ネギのみじん切りを入れ、溶き卵を流しいれながら、塩胡椒で味を調えると完成だ」と、先生は簡単に伝えた。

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