第22話


 11月21日決勝戦当日の朝。


 朝の冷たい空気を吸い込み、白い息を吐き出す。良く晴れた空の下に私達、群馬県立犬崎高等学校のバレーボール部員達は立っていた。


「みんな、いよいよだね。調子はどう?」


「「ウズウズしてる」」


 楽しそうに声を揃えたのは一年生コンビだ。


「ここまで来たんだな」


「何だか信じらんない」


「夢でも見てる気分だ」


 祐樹、瑞樹、充が順に呟く。


「夢じゃない、現実だ。俺達はここまで来た。この試合必ず勝つ」

 

 拓真の力強い声に、みんなの背筋がピンッとなった。それを見ながら莉愛は微笑みみんなに声を掛ける。


「じゃあ行くよ。みんな決勝の舞台、群馬体育館のセンターコートへ!」



「「「「「「うっす!!」」」」」」

 

























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