第5話


 フェアレディ・Zのハンドルを握ると、俺は道路上を猛スピードで走らせた。画家の俺は、世間的には――風変わりな芸術至上主義者――と見られていた。要するに浮世離れした人間だと、決めつけられる経験が多かった。犯人が俺を嘲笑い、親友を殺した悪人を見つけられず、自分を追いつめるだけの愚か者だと、見下している気がした。

 警察に出向いて、彼らが事件の真相をどこまで知っているのか探ろうとしても、無意味なのは分かり切っていた。

 俺が向かった先は――凶器なき殺人事件――の現場だった。事件のインパクトの大きさでで、現場を見るのは恐ろしかったものの、何か痕跡を見つけられないか――と、考えていた。

 現場は、釣り堀から僅かに離れたところにある小さな目立たない路地裏だった。人通りが少なく、通りから見ても気づきにくい。事件現場を見て、俺は犯人がかなり計画的に犯行に及んだのを確信した。佐々が安心してここを通り抜けているときに、何者かが待ち伏せていて殺害したのではないか? 俺の見立てでは、佐々の行動パターンを知るものの仕業に相違なかった。

 殺害現場は、今は惨事の痕跡がなくなり、よくある路地裏の光景にしか見えなかった。禍々しくも胸糞の悪い場所でありながらも、俺にとっては、殉教者の聖地にも思えていた。俺は心の中で「佐々、お前の無念を晴らしてやりたい。でも、約束をはたせるかどうか確証が持てない。何か、犯人のヒントを教えてくれないか?」と、問いかけていた。

 当然ながら、何の反応もなく、声も聞こえなかった。そよ風が吹いた時に、佐々の存在を身近に感じた。俺は、佐々の無念を晴らしたいと考えつつも「お前が、真犯人を呪い殺してやればいい」と、唆したくもなっていた。それが、もっとも手っ取り早い復讐の手段でありつつも、実現しそうにもなかった。

 自宅に帰り、書斎でコーヒーを飲んでいると、伊達から電話が入った。伊達は俺を案じている様子だった。

「最近、どうだ?」

「佐々の事件の真相を暴いて、無念を晴らしてやりたい」

「すべて、警察が動いて解決してくれるだろ? お前が悩む問題じゃあない」

「気にかけてくれて有難う」

「時間が解決してくれるだろう。お前は下手に動かないようにしろ」

 俺は、伊達の物事に動じない性格や、ある意味で無慈悲なまでの冷徹な語り口が、自分にとっての救いに思えていた。尊大な男だったが、伊達と話していると――あの時は、ああしてやれば良かった。こう考えれば良かった――という、後悔の念や良心の呵責がもたらす呪縛から解放されて気が楽になった。

       ※

 綾香は「事件を私が解決に導いて見せる」と告げて、俺を安心させようとした、俺は、重大犯罪は警察が総力を結集して解決にあたるので、任せておけば時間が解決する――と考え始めていた。下手な動き方をして、妹の綾香や恋人の亜美を事件に巻き込みたくはなかった。

 綾香はIQが高く、小学二年生の時に、テストを受けた際一七五と測定され、担任教師は慌てて再び、テストを受けさせていた。二度目のテストでの結果は、IQ一八二と前回を上回っていた。小学時代に世界文学全集を読破し、中学時代にはアリストテレスの『二コマコス倫理学』や、カントの『純粋理性批判』などの哲学書を楽しそうに読んでいた。

 俺が尋ねると、綾香は「哲学は、推理小説や、少女漫画を読むよりも歯ごたえがあって面白い、思索の時間ほど充実した時間はないと思う」と、当然のごとく答えていた。俺は妹の好奇心の強さに、子どもの頃から何度も驚いていた。正直なところ、綾香に俺が勝てるのは、芸術的感性だけだと思っている。

 暗記よりも独創性が大事だと考え、整理整頓や計算が苦手な俺と、妹の綾香は対照的な性格だった。何かと俺が苦手とする物事を綾香がサポートしてくれたので、画家としての体面も保てていた。

 俺は、綾香の推理力に対して、無類の信頼を置いていた。横溝探偵事務所でも、入社一年目から能力を認められ、新しい捜査手段をいくつも提案し、採用されていた。いくつもの事件を解決し、警察から表彰されるなど、実績を高く評価されていた。

 だが、兄が疑われている事件ともなると私情が混じるのか、綾香にしては解決の糸口がつかめずに悩んでいるかに見えた。「今一つ、ピンと来ない。どこか、冴えない」が綾香の口癖になっていた。

       ※

 佐々が死ぬ前に、村芝賢太が行きつけのスナックで「近いうちに、世間が驚くような大きい事をするつもりだ」と、触れ回っていたのが分かった。さらに、ホステスに「俺のライバル企業に、ビジネスを邪魔する憎らしい男がいる。そいつを懲らしめてやろうと考えている。本来なら、殺してやりたいぐらいだ」と、打ち明けていたのが浮上した。

 ホステスは「村芝さんは、うちに来ると自慢話ばかりするので、かなりの自信家に見えていたわ。まあ、それはいいけど、酔いが回ると女の子の身体をまさぐり、猥褻な話しかしなくなるの。お客さんの中には、よく似た人がいるけどね。村芝さんの場合は、痛いぐらい強くさわるので、私以外のホステスは、席に着きたがらなかった」と、実情を明かしてくれた。

 話を聞いているうちに、村芝には女は玩具でビジネスは野望を実現する手段でしかないのが分かった。ホステスの話をまとめると、村芝ほど――愛――とか――信念――とかの価値観を持たず、計算でしか動かない男は存在しそうにもなく考えられた。

 村芝には、十分な動機があるかに思えた。だが、俺にはビジネスのライバルを憎むのは理解できるものの、計画的に殺戮を行うほどの強い動機になりうるのかと、戸惑っていた。何かもっと大きな要因が隠れていそうに思った。

       ※

 家事に無頓着な俺と異なり、綾香は乱雑さを嫌い、家中を綺麗に整頓し掃除機を毎日かけてくれた。俺は、アトリエや書斎をカオス状態にして、創造性を刺激されるタイプだった。アトリエの無秩序な配列は、俺なりに意味があった。が、俺の外出中に綾香が綺麗に整頓してしまったのを責め立てた。

「兄弟なのに兄貴の思考回路は、私にはまったく分からない」

「俺にだって、原因が分からない。でも、あまり綺麗に整頓されると、勘が働きにくくなるのも事実だ。これからは、気をつけてくれ」俺は綾香の顔色を見ながら、同意を促した。画家という職業は、自分のコンディションを整えるため細心の注意を払う。俺は、メンタル面を含めて、絵を描くのに最適環境を作りたかった。

 人工構造物の整然とした諧調さは、ストレスを生み出す精神病理的空間であり、自然の景観と同様の生体リズムや、破調と乱調の中にこそ美を見つけようとしていた。俺の乱雑さは、画材道具の使い勝手や自然を意識していた。しかし、アトリエの様子を見て、理に適った空間なのを理解できるのは、画家たちだけだった。

 一方で、犯罪の暴力的な乱調さに、俺は魅力を感じなかった。――洗礼者ヨハネとサロメ――を描いた絵の中には、美しいものもあった。絵のテーマは、新約聖書に書かれた一場面で、ヘロデ王の娘のサロメがダンスを踊った褒美に何が欲しいかと王に聞かれた時「預言者ヨハネの首が欲しい」と求める。絵には、サロメの求めに応じて差し出された――殺されて銀の盆に載せられたヨハネの首と、それを眺めるサロメの姿――が描かれている。

 俺にも、オーブリー・ビアズリーの描く、挿絵の『サロメ』の猟奇的な美しさに見惚れた経験があった。だが、残酷さや犯罪の匂いを俺の絵に持ち込みたくはなかった。残酷な営為は、どこまでも醜くあって欲しかった。

       ※

 佐々の事件で、俺が重要参考人から外されたのは、日記帳が決め手となった。俺と佐々と伊達は、高校生のころから文芸同人誌に所属し、小説や詩やエッセイを投稿していた。同人誌の編集長は「日記を書く習慣が、文章上達の王道だ」と、同人たちに日記をつけるように促していた。

 俺と佐々は、編集長の指示に従いしぶしぶ日記をつけ始めた。伊達は「俺は毎日の偉業の記録のために幼稚園のころから、日記をつけてきた。お前らとは格が違う」と、いつものように嘯いていた。自分に対する嫌疑が晴れると、俺は佐々の事件が未解決であるにもかかわらず、ほっとしていた。

 綾香は「まさか、兄貴が殺人なんかできるわけがない。疑うなんて警察はどうかしている」と不満を言葉にしつつも「今日は気分が良いから、ヌード・モデルでも、水着モデルにでもなんでもなってあげる。見たいのでしょ?」と明るい表情で、俺を挑発した。

「何も……、綾香の裸が見たいわけじゃない。図に乗るな。だけど、美術的価値は認めている。悔しいが、お前は綺麗だよ。それを描きたい。単に、それだけだ。あたりまえだけど、お前に惚れてはいない」俺が褒めると、綾香の瞳の輝きが増し、いっそう魅力的に見えた。

「ほら、やっぱり私の身体が見たいのね」

「心も美しければ、問題ないけどな。図に乗るなんて、お前は修行が足りない」

 今の家に引っ越すときに、妹との二人暮らしや、絵のモデルにするのを両親は猛反対していた。が、むしろ、幼い頃から仲が良かった妹が、俺と一緒にいて――画家の仕事の役に立ちたい――と望んでいた。綾香こそ、俺の絵の最大の理解者であり、協力者だった。

 伊達は、アトリエに来て絵や彫刻を見ると「大友は、妹に対して近親相姦願望があるのか? 綾香さんは魅力的だ。俺もあやかりたいぐらいだ」と茶化していた。

 綾香を描くと、俺の内にエロティックな願望とは異なる美的探求心が生じるのか、いずれの作品でも、神秘性や夢幻的なムードが作風として現れていた。

 警察の俺への疑いが晴れたので、俺は綾香や亜美に励まされると、創作意欲が湧き一〇〇号の大作を一年で描き上げる計画を立てた。五芒物産という大手商社からの依頼によるもので、想像上の動物――鳳凰――の勇壮さを描いてほしいとの希望を受けていた。

 五芒物産の担当者は「社長決裁で五千万円出資してもいいとの内諾を受けています」と、明るい笑顔で告げた。破格の申し出を受けると、構図を決めクロッキー帳に鉛筆で下描きをしてみた。俺の頭の中には、鳳凰の優美かつ勇壮な姿が躍動し、手ごたえを感じていた。

 構図のイメージができ上がると合板パネルに地塗りをして乾燥するのを待った。パネルには、下塗りを施しながら絵のイメージを頭の中で縦横に広げた。キャンバスに向かい、下描きに陰影をつけた。俺は、絵のタイトルを『鳳凰の舞』と名付けた。――『鳳凰の舞』は、俺の代表作になるだろう――と思うと、心は蜜壺にあふれるような甘い期待感で膨らんでいた。

 俺は『鳳凰の舞』の彩色を考えるため、カメラとスケッチブックを旅行カバンに詰めると、旅に出かけた。日本国内で鳳凰を見物できるのは、京都にある平等院の鳳凰堂である。京都市内の北区にある鹿苑寺にも、金閣の頂上に黄金の鳳凰が配置されていた。鳳凰とは、聖天子の出現時にあらわれるとされる五色絢爛な姿をした霊鳥である。

 フェアレディ・Zのハンドルを握ると、横浜市の自宅から京都府宇治市までクルマを走らせた。俺は、画家として西の京都や東の鎌倉の街並みに美的価値を見つけていた。歴史の授業で京都市内は、中国の長安をモデルにして造営されたのは知っていた。

 早朝に家を出て、戸塚から宇治ICまで高速道路を走行した。宇治市内のホテルに到着したのは夕方五時になっていた。ホテルの駐車場にクルマを駐車し、チェック・インを済ませると、俺は夕食のために外へ出て、周囲を散策した。

 ディナーは、非常に満足できた。京懐石は、ご飯、汁物、酢の物、椀盛、焼き魚、強肴、一口吸い物、八寸料理、湯桶、漬物の順に出され、器や盛り付けに工夫が施されているのが心憎く思えた。日本酒は、店主のすすめで「百光」の雑味のない深い味わいが楽しめた。

 あくる日は、予定通り寺社仏閣を見学して回った。京都には、観光地ではつきものの土産物店、骨董屋、フランチャイズのレストラン、歴史的建造物群、顔嵌め看板、大駐車場などのあらゆるものが存在していた。だが、京都の魅力は、国風文化を代表する日本美にあると、俺は思っていた。

 平等院と鹿苑寺のタイプの異なる鳳凰を目にしたので、俺の頭の中には名画『鳳凰の舞』にふさわしいイメージが完成しつつあった。

 絵の評価基準には、構図、デッサン力、色彩感覚、独創性、時代性など、様々なものがあるものの、上手い絵が高く買い取られるとは限らなかった。俺は描画力に磨きをかけながらも――魂の宿る絵――や――味のある絵――を目指した結果、人気画家としての地位を確立していた。

 類似作品と差をつけるために、俺は鳳凰の目に妖艶かつ、慈愛に満ちた眼力を与えた。偽りのない美しい目は、どこか亜美の目に似ていた。絵を描き続けた経験から、心は目に現れると確信していた。

       ※

 警察の嫌疑が晴れても、マスコミ報道の――凶器なき殺人事件――のコーナーでは、疑惑の画家として、重要参考人の中でもっとも怪しい人物として相関図が描かれていた。俺は、今までワイド・ショーの低俗な事件ものを面白おかしく見ていた自分を恥じた。人生は、一つ歯車が狂うと悪夢の様相を帯び、一度疑われると取り返しがつかなくなる魔性の側面を露にしていた。

 俺がアトリエで創作に熱中していると、携帯電話が鳴動していた。電話に出ると亜美が普段よりも、力のない声で「大変な事になっているね」と呟いた。

「誰でも、自分の事は必死になるのに……、他人事となると何の痛痒も感じなくなる。世の中、そんなものなのかね」

「あれだけ派手に報道されているし、しばらく人目を避けた方がいいと思う」

「家に遊びに来ないか? アルコールの家飲みも悪くないし、映画を見たり、音楽を聴いたりできるだろ? 外で会うのと、大差ない経験ができる」

「でも、あなたの家に着くまでに大勢の記者の視線にさらされる。『どういうご関係ですか?』って質問された日もある。当分は、チャットで情報交換するしかなさそうね」

 亜美に見捨てられたわけではなかったものの、俺は現実の無慈悲に圧倒され、うろたえるしかなかった。

 反面、亜美に心配をかけたくはなかったので「君が心配する必要はない。俺は大丈夫だから……、疑いが晴れたら、焼き肉でも食べに行こう。肉が柔らかくて、特性のたれが美味しい店を知っている。俺を心配しないで、明るく考えてくれ」と強がりを言った。が、強がりを言えば言うほど、不安が大波のごとく押し寄せてきた。

 憂鬱な気分になりつつも、俺は大作への期待感から『鳳凰の舞』の素描に絵筆を入れ続けた。人生最大の代表作の完成を生きがいに、俺は知恵と才覚のすべてをこの絵に注ぎ込んでいた。アトリエでキャンバスとの睨み合いが続いている時に、携帯電話が鳴動した。

「先生にお願いした『鳳凰の舞』の制作の件ですが……。当社の都合で、予定していた五千万円がお支払いできないかもしれません」

「いったい、どういう話ですか?」俺は自分の耳が信じられなかったので、感情を抑えて問い直した。

「大変、申し上げにくいのですが……」

「どうぞ、おっしゃってください。今からなら改善できるかもしれません」

「では、率直に申し上げましょう」

「そうしてください」

「つまり……、大友先生に殺人事件の疑いがかかり、絵画としての値打ちも下がるのが予想されます。さらに、先生の絵を当社のホールに飾るのは企業の品位を下げるという結論に至りました。勝手を申し上げて恐縮ですが、お察しください」

「あのう……」

「勿論、原材料費はすべて当社で負担いたします。それと、今までの日当分も些少ながら、お渡しできるので、先生に損はおかけしません」

 俺は憤りを感じながらも、強く反発できなかった。以前、テレビで自分の最愛の妻が被害に遭いながらも、殺人事件の嫌疑をかけられ必死の看病を続ける人物が、ドキュメンタリーで取り上げられていたのを思い出した。

 あのときは他人事と考えていたが、親友を殺されたにもかかわらず、無神経に俺を追いつめる――世間の怪物――に打ちのめされてみて、あの人物の心境がようやく理解できた。

       ※

 SNSには、多くのコメントが寄せられていたものの、根も葉もない流言飛語が目についた。経歴詐称説や、同性愛説、贋作説等々は、馬鹿らしくて相手にする気もしないので、放置していた。支持者や知人の誰もが、この種の投稿を本気でとらえてはいなかった。

 善意のコメントには、俺の創作活動に役立つアイディアがあったので、こまめにチェックしてきた。だが、最近の投稿の悪質さは度を越していた。誹謗中傷の限度を超えて「早く死ね」「死刑確定」「駄作を披露して、恥ずかしいとは思わないのか?」「非国民」「画家失格」「お前には未来はない」等々と、辛辣な文字が並んでいた。

 彼らは俺を糾弾して、正義の拳を振りかざした気分を味わい、溜飲を下げていた。俺は今まで感じた経験がないほどの失望と、虚無感とに打ちのめされていた。人を責め立てて、弱りゆくさまを楽しむ者がいたとしたら――そいつは悪魔に魂を売り渡したに等しいと思っていた。

 しかしながら、大衆は――大友小六――という若い成功者が、犯罪者に見立てられると、正体を見抜いたかのごとく、すぐさま飛びついてきた。彼らは生贄を見つけると、正義に擬制した圧力で俺を責め立てた。虚飾に満ちた世界に彩を添えて楽しむのは、愚か者の所業でありながらも、 正義と名付けた欺瞞を盾にすると、得意げに俺を抹殺しようとしてきた。

 大学時代の俺には、夢以外に何もなかった。が、俺の夢には大きな原動機が装備されていて、画業を成功に導くだけのパワーがあった。大衆は、俺から美しい夢のすべてを奪い去ろうとして構えていた。

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