Next Beautiful
思うんだけどたぶん君は自分のことが大好きなのよ
もう本当に結局のところ大大大好きなのよ
だって、もしも君が君のいうように自分のことが嫌いなら
もうとっくに変われてるはずだもの
そうね、“自分”のバリエーションが少ないんだな
本当の自分、は、たった一つだけじゃないし
絶対の美しさ、というものは存在しない
答えは一つ、の方が採点はしやすいんだけど
人生はそこまで他人基準じゃやってられない
今この今が人生の中で最も美しいなら
あとは右肩下がりでただただ醜くなってくだけ
そうはいっても人生は死ぬまで続く
世界から排除されてしまうわけにはいかない
悩ましいことは他にもたくさんあって
他に考えなきゃいけないことは山ほどあるはず
悩みの種がたった一つしかないのは
その美しさ“だけ”が唯一の美しさだと思ってるから
っていうか本当の自分って一つだけじゃなきゃいけないの?
自分のことが嫌い、
な自分が好き
っていうのもありなんじゃない?
今の美しさが今だけのものなら
次の美しさを求めなきゃ続かない
老けていくほどきれい、みたいな
ほら美しいっていってもいろいろあるでしょ
自分にとって最高で完璧な一曲が作れたなら
もはや音楽を作る意味はない 右肩下がりだから
とはいえ俺は生きるために音楽をやっているので
そんな呑気なことは言ってられない
そしたら次のステップへ進まねば
次の別の美しさを目指さなければ
だから完成を追求しながら未完成を追求する
真に完成をしてしまったら終わってしまう
でもこの詩も呑気なもんだろう
だって俺は美の頂点に達したことはない
だからまあ、お互い一生懸命頑張ろうや
それが人生ってもんだろう、と、
思ってみたいぜ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます