今までが良かったんじゃない、これからが酷いんだ

「今までが良かったんじゃない、これからが酷いんだ」


コンビニで買ったプレーンドーナツと森永のエスプレッソを飲んで、なんかこのエスプレッソ味が薄いと独りごちた際、「今までが良かったんじゃない?」と言われたときの返しについて。


物価高の影響でシュリンクインフレーション(いわゆるステルス値上げ、お値段据え置きのまま内容量を減らす相対的な価格上昇)がじわじわ家計を圧迫しています。企業においては材料費の高騰などが確実に経営に影響を及ぼしているのだろうと思います。


もちろん、自分もウン十年生きてきた身で物価が相当安かった時代を知っていますし、当時はその恩恵を感じない年齢だだったにせよサンマが1尾100円以下で買えた時代から昨今1尾300円だなんてPOPを見かけてしまうと「ああ、ここが地獄か」と心中嘆息せざるを得ません。


そんな当時を知っているからこそ「今までが良かったんじゃない?」というセリフが出てくるのも頷けるのです。


現状、ここから経済状況が劇的に好転することはまず考えられませんし、現実の日々の生活よりも逆に老後の貯蓄のために投資を勧めようとする風潮もあまり好きではありません。今までが良かったのはなぜか、どうして今はそうじゃないのか。


現実は我々が生きている真の舞台なのであり、悪化の一途をたどるなか過去を懐かしむ余裕もなくこれからいや増す暗い道筋を目を凝らして見据えなければならない。


少なくとも10年以上前から。


これが悲しいことだと思うくらいには歳不相応に歳をとりすぎてしまったのかもしれませんが、だからとっさにこんな言葉が出てきてしまったのかな、と思います。


最近ではTOHOシネマの価格改定で鑑賞料金が100円値上げされてしまいました。


膨らみ続けたものはいずれ爆発するのです。

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