森林限界

「森林限界」


毎年春から秋にかけて登山に誘われ渋々付き合うことになる自分です。今年はすでに低山を(尾根伝いに簡単に制覇できる)七座で肩慣らしをしていますが、この言葉は不肖ながら初めて耳にしました。


なんでも、将棋の藤井聡太さんがインタビューでふと出した言葉らしく、一般的な定義としては「樹木が生える限界高度」を指すらしいです。そこから転じて、「頂上が見える一歩手前」などという意味で発言されたらしいですね。詳しくは以下を参照願います。


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「森林限界」って何? 藤井聡太新王将発言で一躍注目/将棋

https://www.sanspo.com/article/20220214-DFL6JHQJOFCCHB67JHAJHEBT3E/

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確かに、富士山を代表として数千メートル級の山になるとある一定の場所から急に樹木が無くなり、低木や藪などしか生えないような地点があります。火山などを登ると火山灰や火山岩の影響でさらに低地で森林限界が発生しています。森林限界を突破すると吹きさらしの状態なので、風が強くなって体感温度も低く感じます。一言でいってしまえば、「眺めは良いけれどいちだん険しい道のりになる」と言えそうです。


しかしやはり驚くべきは、藤井聡太さんがこの言葉を用いて自分が立ちたいと願う場所を見定めていることだと思います。


藤井聡太さんが用いたのと似たような意味の言葉に「やまない雨はない」とか「明けない夜はない」などがありますが、これらは自発的に動いてそうなると言うよりは、自然にそうなる事を待つような受動的な意味合いなのに対し、「森林限界」と言われると、先の見えない森の中でじっと待つよりは自ら動いて頂上を目指す、という意味合いにも取れます。


確かに表現としてロマンチックで美しいのは前者2つですが、「森林限界」はなんというか実直で主体性があるのがすごくいい。藤井聡太さんは登山はしなさそうですが、その言葉から抱く思いはとてもよくわかります。


それにしても記事中に「たどり来て、未だ山麓」とあるように、升田幸三さんという方も名言が多いらしいですね。将棋はルールだけ知っていて他はとんとわからない世界なのでこういうのを見ると興味が湧きます。


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伝説の棋士「升田幸三」は名言の宝庫

https://shogibu.com/kansen/masudakozomeigen.html

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自己啓発的な言葉はあまり好まない自分ですが、藤井聡太さんを見習って、毎年渋々付き合わされる登山も、少しは主体性を持って登ってみようと思います。

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