知らんけど

・村神様     ・キーウ

・きつねダンス  ・宗教2世

・知らんけど   ・スマホショルダー

・てまえどり   ・ヤクルト1000

・悪い円安    etc


今年の新語・流行語大賞は上記の結果になったようです。「あーなんかどこかで聞いたことある〜」といったラインナップになっていますね。ふだんあまりテレビ等を見ない自分でも、小耳に挟んだニュースなどでなんとなくわかる言葉が多い印象です。


ただ去年の「リアル二刀流/ショータイム」のように、本当に一世を風靡するかのような言葉は今回はなかったのかなと思います。


この中で気になる言葉は「キーウ」「宗教2世」「てまえどり」「知らんけど」ですね。


「キーウ」はウクライナの首都の「キエフ」が侵攻国であるロシア語の読み方だということで、ウクライナ語読みの「キーウ」に変えようということで変わった言葉でした。そのほかウクライナ国内の主要都市はロシア語読みからウクライナ語読みへと順次切り替わりました。


これに関しては当事国と第三国の感情的な差が大きすぎるのでなんとも言いづらいところはあります。とはいえ、呼称問題が国威発揚やナショナリズムとまだ直結する現代(だからこそウクライナが早急に呼称をウクライナ語に変えたのですが)では、同様に呼称問題を抱える国同士でさらに面倒くさい動きが起きないか心配です。それもこれも、かつて「自国語を使わせる」ことで支配の形を取ってしまった国々の負の遺産ではあります。


話は少し逸れますが、「言葉が違うから戦争が起こるんだ!」ということで世界共通語になることを目指して開発されたのがエスペラント語ですが、言葉の違いって実際そこまで解釈の違いに大きく影響するんですかね。どちらかというと、言葉の背景に広がっている思想や文化的な部分から様々な軋轢が生じているのだと思いますが……。


次に「宗教2世」は言わずもがな、夏の安倍氏暗殺から端を発する旧統一教会問題の中核を成す言葉です。


いろいろと明るみになっている問題ではありますが、まだまだ謎の多い闇深案件ですね。かつては国家神道やオウム真理教など、日本はとにかく国家的規模の宗教問題に社会を動揺させられた過去が多く、また有象無象の宗教団体は数知れずというのが現状です。自分も注意して距離をとるようにします。


そして、「てまえどり」です。これは最近よくコンビニなどで見かけるようになりました。


読んで字のごとく「食品ロスを減らすためにも商品は手前から取りましょう」ということを言いたいだけの標語らしいですが、邪推というか深読みすると奥側から新しい商品を取っていく不届き者への注意喚起とも取れます。なんとも複雑というか、切実な標語ですね。


最後に「知らんけど」ですが、これって流行語というよりは単なる口癖みたいな感じでは?


いや口癖で「知らんけど」と頻繁に言われたらイラッとしますし、「知らんなら口出すな」って言っちゃうかもしれません。


というわけで、みんな自分の言うことにはもっと責任を持ちましょう。

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