歴史書

登場人物紹介

長女・お松

京丹波で油を売って暮らしている。

正体は史上一人目の劇場型連続放火魔マッツ・ザ・ファイアである。

「地上300mの鉄骨建築、燃えるわぁ」



次女・お竹

竹を割ったような性格で、

留守がちな長女に代わり一家の統率を担う。

近所にいる自称親衛隊には手を焼いている。


お梅

名古屋の大門で花魁として活動し、武家や役人から機密情報を抜いては一家への仕送りとしている。



四女・お電

タービンと送電網を開発して一家の電気事情を担う。



五女・お核

今作の主人公。

その名の通り一家の核であり、ご近所の皆さんからも人気な地域の核である。

核武装しているので最強でもある。

その力を発電に回せばより安定した電力を得られるとお電は語るが、

お核自身は電気を経由せずそのまま使うほうが高品質と考えている。

ぬくぬくと育った幼少期から一変して幕府との戦いに身を投じることとなり、

最後には未来を救うための決断を迫られる。


「幕府のプロパガンダやわ。ひとのせいにしたら自分は楽できる思わせて、いつの間にか自分らにゃ解決できへんように追い込む、甘い毒やな。しゃあないわ。苦い薬を飲ますんやから、うちらが手本を見したりましょか」



六女・おエジ

アメリカで多数の発明家を産んでは育てている。

スマホは彼女が開発して息子に託した。



末女・お留

西暦にして4200年ごろ設立する時空警察の一員であり、次女のお竹より歳上である。

お留と呼んだら殺す。



水子・おミュー

京丹波の地下施設でお核とお電が共同研究しているミュータント町娘。

培養カプセルから取り出す最後の一歩で難航し十年あまり、

今では研究を縮小し、余ったカプセルを転用して天使の顕現を試行錯誤している。


与作

町の隣にある村に住む男。

普段は笛を吹き羊と遊んで暮らしているが、ここぞの場面では勇敢に戦う。



ざびえる

大分県の銘菓。

ほどよい甘さとまろやかな口当たりで人気を博す。

今作においては、人気の高まりに呼応し10本が合体した姿(ざびえるくん)の1人のみが登場する。

邪教狩りの旅の途中でお核に見つかり、

世にも珍しい喋るお菓子として食べられかけたが、

協力の申し出をしたらお核も納得したようで一口で済んだ。

食べかけの1本は左腕のパーツだった。



天使コトナキエル


(※作者注 ここに空行が多いのはミスではありません)



 


   

 

 

   

    



天使トトノエル

お核により顕現した天使のひとり。



天使マトーエル

四大天使の一人、正鵠を司る。

現状の分析をしてくれるが発展性はないので無能寄りである。

姿は馬に似た円柱形の胴体と3枚の翼で船を漕ぐように浮かんでいる。

怒ると正面にヤツメウナギのような大口を開き強酸性の唾を飛ばしてくる。



天使チノリエル

四大天使の一人、優位を司る。

姿は4本の木を引き抜いた現場のように地面と繋がる手脚の中心で根が絡むような檻を作り巨大な目玉を守っている。

この目玉は全方位へ向けられるが、

同時に見える方向はひとつだけなので、

攻撃役と牽制役の連携が攻略の鍵となる。



天使ミズオエル

四大天使の一人、打破を司る。

停滞したピンチにこそ輝くので後に特進してからは逆転の女神として祀られている。

姿は8枚のトビウオのようなヒレで全身を隠し、

動くとたまにその奥に蛇に似たしなやかな細身と鱗が見え隠れする。

指向性ある超音波を発しているらしく、

近くにいると頭痛や耳鳴りに見舞われるほか、

水中で対峙すると音が衝撃となって襲う。

後に移り住んだ地域を今ではバミューダトライアングルと呼んでいる。



天使アリエル

四大天使の一人、奇跡を司る。

不可能を可能にはできないが、

可能であれば成功させる能力を持つ。

姿は短い銀髪と真白い肌の10歳ほどの少女である。

人間との区別がつかないので目印として左手にミサンガをつけさせた。



徳川家茂

江戸幕府第十四代将軍。

19歳。



幕末の知られざる歴史をこれより記す。

なお、この話はすべて事実に基づいている。

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