エピローグ——ラストステージ
気がつけばそこは、開拓者ギルドの入り口だった。カウンター席に座る赤い髪の少女が、こちらを見ている。
——リーナだ。
僕は彼女の座るカウンター席に近づいて行き、そして隣に座った。
「何が起こったの?」「『運命』を巻き戻したんだ」
なるほど? とリーナがわかったのかわかっていないのかわからないような反応を示す。
「そうだ、これだけは聞いておかないと」と、リーナが思い出したように言った。
「結局あなたは、私の何なの?」「そうだね——」
なんと答えたら良いのだろうか。他人——ではない。知り合い、友達——というのも、少し違和感がある。
やっぱり、僕たちはこの関係が一番しっくりくるだろう。
「なぁリーナ、僕の仲間になってくれないか?」
リーナは冗談めかしたように、
「何それ。口説いてるの?」「かもね」
そういって、僕は曖昧に笑い返す。
そして僕は、再び始まりへと至った。十三回目の旅は、仲間と共に。
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