ロートヴァルの鼻歌

…聞いたことのない言語の歌が、静寂の中にそっと響く。外国の言葉なのだろうか、それとも、太古の神々の言葉なのだろうか。なめらかで耳に心地よいそれは、低く、太い声で、しかし繊細に歌われる。



真紅の太陽が地平線に沈む。

星が燃えている。星が燃えていく。

この地に立って、私は見る。


赤い炎が輝いている。

正しく在りなさい。

赤い炎が輝いている。

成すべきことをしなさい。


赤い炎が輝いている。

赤い、赤い炎…


真紅の太陽が地平線に沈む。

星が燃えている。星が燃えていく。

この地に立って、私は見る。


赤い炎が囁いている。

正しく在りなさい。

赤い炎が囁いている。

成すべきことをしなさい。


赤い炎が囁いている。

赤い、赤い炎…


私が選んだ道は誰も知らない。

私が叫んだ声は誰も聞かない。

ただ静かに、星が燃えていくだけ。


正しく在りなさい。


真紅の太陽が地平線に沈む。

星が燃えている。星が燃えていく。

この地に立って、私は見る。


最後まで。最期まで。

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