第28話 クリエールRF 委員長登場!!

ー惑星コーダ 2500年 9月 通学路ー


今日も今日とてドローンでランを運ぶ。

ただドローンの指揮権は紅に一任している。



リエ   「紅ぃ、頑張んなさいよ」

紅    「ランの体重くないか?ドローン各種が悲鳴上げてるぞ!!」

リエ   「(傘を突き付ける)いい?ランの体重のことは言わないこと!」

紅    「子供が真似したらどうする!!」


私はクリエ・リエ。

真紅のツインテールで頬に絆創膏。

一周目と同じく飛び級しイキシア学園高等部2年になった。

飛び級した理由?ランと一緒に学園生活を送りたいから!!

この世界は悪の組織の作ったゲームで二週目の人生を歩んでいる。

遺伝子組み換えにAI、試験管ベビー。

空や家の壁すら広告で覆われ、人類は不労所得のみで生きていける

2500年、惑星コーダの話だ。

15cm級ロボットホビーで勝てば就職最難関の企業への道が開く。

故に街中でバトルが行われるほど流行。


紅の双璧

私の厨二人格。真紅のツインテールにナイフ形のイヤリング。

そしてランの作った首輪がはめられている。ネットと現実を行き来できるのだが、

なにせ15cmなので装狂演譜のバトルでしか役に立たない。


蒼転寺ラン

緑髪でポニテに眼鏡。シークバー限界まで振っているのかと思うぐらいには

何処かが大きい。装狂演譜責任者であり、私と紅は監視されている。

私達の全力アピールをあしらう姿もまた私の恋を燃え上がらせる。

朝は幼児退行する体質



ーイキシア学園 高等部2年教室ー


そうてんじ「くれない、つぎこれきてー」 

紅    「俺は着せ替え人形じゃない!助けろリエ!!!」

リエ   「今光合成してるから無理」

紅    「植物か!!」


まあ、15cmの女の子のおもちゃと、幼児退行したランならこうなるでしょ。

あ、大事な部分は作りこんでないからね。

ポロリした際逮捕されたくないから。

窓の外を見る。正直私と紅、そしてゲームマスターことロベリアさん以外は

ゲームのキャラって言われてもね。ロベリアさんはチート能力を封じられ

私達もこの時間軸を動けなくなっている。

ロベリアさんの名前は職員室の名簿で確認した。

私より学年は一個下。


ー2年教室 ホームルームー

本日も委員長さんがこのクラスを取り仕切る。



委員長さん

青髪ショートでクラス委員兼生徒会副会長。

二位じゃダメらしく委員長の腕章で副会長の腕章を隠している。

本名カトレア・リゾルート



しまった!!幼児退行したランの机に紅がいる!!

規則に厳しい委員長さんに見つかったら没収されてしまう


委員長さん「ええと、蒼転寺さん?ここは学び舎ですので

     装狂演譜以外のおもちゃはダメですよ?」

そうてんじ「しんがたしさくきー、なまえは、くれないちゃん」

紅    「そういうことだ、カトレア」

委員長さん「へぇ、最近のやつは喋るのね」ドン

紅    「俺が特別なだけだ。今はデータ取りの為、リエと行動している」

リエ   「あー、そういうことですので没収は勘弁してくれますか?」

委員長さん「ちゃんと申請書類出してくださいね。

     蒼転寺さんとリエさん、それと小さい子も放課後残るように」

紅    「そんなの休み時間に書けばいいだろう。

     カトレアにしては非効率だな」

委員長さん「どうして私の事知ってるのかしら」ドン

そうてんじ「ふくわじゅつー」

委員長さん「そう♪ならいいわ」


委員長はストレスがたまると巨大エンターキー型クッションを

殴る癖がある。役職二刀流で多忙なのは想像がつく。

あとランにベタ惚れだ。えこひいきである。

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