第27話 クリエールRF 主人公交代?

ラン  「じゃあ種明かしをしましょうか」

リエ  「わーい!ランの人読みコーナーだぁ!」

紅   「いや、そんなコーナー今までなかったぞ!!」

ラン  「まず2台目のスマホは切り札だからある程度敵にダメージを与えて

    確実に使いたかった」

GM  「2台目なんて伏線なかったじゃないか!!」

ラン  「仕事用の黒色と、普段用の白色って分けてるわ。

    クリエールRFからの新設定♪見返してみてね☆」

紅   「次の日には忘れてそうな設定だな」


ラン  「黒いスマホの能力封印。これは対紅ちゃん用に組んだプロテクト。

    万が一のことを考えてね。

    敵意がないと分かったのでGMに使用した」

リエ  「ランにもう逆らえないじゃん。紅」

紅   「未来分かってるだろ!絶対ランも2週目だ!」


ラン  「最後に私とリエちゃん、紅ちゃんの即興漫才。

    これに関しては運だった。

    紅ちゃんの機転でフルパワー射撃ができた。感謝するわ」

紅   「フッ、褒めても何も出ないぞ」デレデレ

リエ  「(ドン引き)紅、厨二キャラ守りなさいな」

GM  「もしどちらかが裏切ったらどうするのさ!!」

リエ  「ランに裏切られたのならそれまで。私の恋も終わってた」

ラン  「この子達は裏切らない。そんな直感♪」

紅   「まったく、腐れ縁はどこまでも繰り返すのだな」


ラン  「ところでGMと赤い子二人、どっちの悪い知らせから聞きたい?」

3人  「ゑ?」

リエ  「ええと、GMからで」

ラン  「あなたがGMであるように、私も装狂演譜というシステム上なら

    神に等しい存在なの。残念ながらこの戦場に立った時点で

    私の支配下。チート能力はバランス調整され、

    もはやあなたはただの少女。あなた固有の能力はそのままだけど」

リエ  「は?じゃあ私バストアップ出来ないじゃん!!

    GM!!その能力だけは取り戻して!!」

GM  「いや、変化の術だし。他人は無理」きっぱり

紅   「いいことを教えてやる。ランの前で大人になれば

    この呪縛は解けるかもな?」

ラン  「悪鬼め!!」



どうやらチートではなくGMの人の能力だってさ。

何でこの世界って私のスタイルが良くなることないんだろう



ラン  「悪鬼共の悪い知らせね♪」

リエ  「私も悪鬼扱いされてる」引き気味

紅   「お手柔らかに頼む」ガクブル

ラン  「実は紅ちゃんにもプロテクトを付けたの♪

    能力の変化はごく微量だけど

    この世界から逃げないために」

紅   「何だと!!俺は電子生命体のようなものだぞ!」

ラン  「装狂演譜のシステム上に出現した時点で手遅れです。

    指パッチンすればほら♪可視化したでしょ?

    首輪型の制御装置☆」

紅   「待て!色は真紅を所望する!!」

リエ  「突っ込む所そこなの?紅!!!」

ラン  「そしてリエちゃん!次の周回に逃げようとしても無駄よ?

    紅ちゃんを置いていくならそれでもいいけど」

リエ  「忘れたの?ランのプログラム言語なら私も分かるの!」

ラン  「別に解除しても構わないわ。けれど

    私のプレゼントをないがしろにできるの?」

リエ  「(小声)紅?できる?」チラッ

紅   「(小声)できるわけないだろ!ランは俺たちの好感度MAXを

    利用してこの世界に縛り付ける気だ!!」チラッ

ラン  「あなた達、オレオレ詐欺に引っかかりそうなぐらい純粋ね」

リエ・紅「ぴえん」


ラン  「チートや2週目だって所詮は人の考えること!

    ならばその人間の挙動を先読みすればいいだけ!

    勝負なんて戦う前から準備した者が勝つのよ!!」

3人  「もうあなたが主人公やりなさいな」ドン引き


GMはチート能力を失い、私たちはこの周回から脱出できなくなった。

皆既月食のようなイレギュラーが重なったこの世界。

もしかしたら脱出への最後の希望かもしれない。


”蒼転寺ランと戦え”

ミッションクリア


次回 暴走する委員長



あとがき



リエ  「でもさ、ランって最初”リエさん”呼びじゃなかったけ?」

紅   「おお!設定の矛盾!ランに一矢報いることができるぞ!!」

ラン  「あれだけ激しく求められれば”さん”なんて

    他人行儀は失礼よ?」

リエ・紅「てれる」

ラン  「好感度MAX相手は御しやすいわね♪」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る