第25話 クリエールRF 裏切りのラン

紅リフレインが空中のカタパルトから、

ソウテンマルが海上の空母から出撃する。



紅のリフレイン。パテなどで作ったバトル用の素体。

紅のデータを収納できる少女人形。

8本のサブアームのほかに2本の剣。太刀と脇差を装備

リフレインの意味は繰り返すという音楽用語から。

この世界を壊すならリフレインバスターのほうがよくね?と思うかもしれないが

機体名に濁点が付くので却下とする。

とりあえずガンマン風な装甲は付けたけどポロリするかもしれない。

頑張れ!紅!ファンサービスよ!!悔しいでしょうねぇ。


ソウテンマル・フラット。私が最初に戦った機体で3等身な騎士

背中に2本の旗とマントをマウントした装狂演譜

近接用刀2本と電気火縄銃。

どう見ても旗は和風だし、装甲は騎士の甲冑を思わせる洋風。

マントの下の隠し武器は不明。




ラン  「機体に濁点が付いてないなんて気が合いそうね♪」

紅   「当然だ。紅のリフレインという機体名決めでひと悶着あったからな」

リエ  「相手はランよ!油断しちゃダメ!」


突如ビームがはるか上空から降り注ぐ。紅が被弾したが、致命傷ではない。


GM  「紅ぃー、こんな弱いとは思わなかったよぉ!!

    まだ僕の得意な近接戦闘仕掛けてないのにさぁ!!」

ラン  「乱入できるなんて、あなた何者なの?」

GM  「そりゃ僕はゲームマスターだから。ゲームのシステム程度なら

    簡単に侵入できる!!ちなみに僕の名前は

ラン  「即射!!」

GM  「ねえ、この流れ知ってるし。実は君記憶あるでしょ?」

ラン  「一身上の都合により黙秘します」



GM。ゲームマスター。金髪ロングで髪の毛はワックスでカクカクしている。

仮面を付けており姿は分からない。

足をクロスさせ上空から姿を現した。

驚いたことに装狂演譜ではなく少女の姿だ。

出会った時より胸を盛っている。ケッ!これだからゲームマスターは。

どうせシークバー弄って大きくしたんでしょ?・・・。

やり方教えてください!!!!!!!!



リエ  「もしかして敵c?私達と同じぐらいの身長だったのに!」

GM  「正解!あれ?紅が二人?じゃあやっぱ姉妹じゃん!

    凄いよぉ!流石は紅の妹さん!!」

紅   「こんなのが妹であってたまるか!!それよりWGsは

    抜けたはずだ!!何故邪魔をする!!」

GM  「理由はあるよ?

    1、僕個人が戦いたい

    2、WGsのボスが紅君をゲームクリアまで導きたい」

リエ  「紅を?ランのほうが頭いいのに?」

GM  「それは僕にも分からない。けれどこの世界は

    人類管理計画リーガル・オピニオンってゲームの中、

    WGsの作った箱庭さ」

ラン  「WGsって?」

GM  「ああ!それって悪の組織?」

紅   「なるほど、利害の一致か」

GM  「察しが良くて助かる♪けれど邪魔者がいるね。

    蒼転寺ランだっけ?

    紅君とチームを組むのはこの僕なんだ!!

    だから手を引いてほしい。出会ってすぐだろう?

    勿論報酬は用意する。金銀財宝、肩たたき券まで好きなものを」

ラン  「考えておくわ。ただしこのバトルは最後までやらせて。

    自分自身で引導を渡したいの♪」

リエ  「ラン!!」

紅   「まさか、ラン!ホントに裏切る気か!!

    何があっても俺たちの味方ではなかったのか?」

ラン  「所詮は口約束よ。だけど魅力的な報酬を

    用意されたら裏切らない理由はないわ」

GM  「ニシシ、これで紅と一緒に戦える」

ラン  「弱者よ。遺言はある?」


ソウテンマルが紅の首に刃を当てる

GMからはソウテンマルのマント越しで見えないのか

モニターを出して楽しんでいるようだ。


紅   「せめて電気火縄銃で楽に逝きたいものだな」

ラン  「心得た!蒼転寺式電気火縄銃!イグニッション!!」

リエ  「紅いいいいいいい!!!」


ランは少女を撃ちぬきニィとほほ笑んだ。

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