第5話 時をかけた紅のパラドクス!!

委員長さん  「紅の双璧を借りていくわよ」


紅の双璧   「おい、助けろリエ!天丼ネタは受けが悪いぞ!!」


リエ     「紅、またなんかやったでしょ?」やれやれ




委員長さん、青髪ショート。ストレスで壁ドンや床ドンをする。


異世界転生後も癖で委員長さんと呼んでしまう。


裁判長のような服だが、物理で審判を下すタイプ


本名カトレア・リゾルート




紅の双璧、私の黒歴史。特技は実家への帰省。15cmのマスコット。


ゴスロリ服が好きだが、メイド服はダメという価値観を持つ


私と同じ真紅のツインテール




委員長さん  「この前はごめんなさい、


       キキョウから事情は聴いたわ。」


紅の双璧   「妹のことになるとすぐ熱くなるのだな、


       姉という生き物は」






紅の双璧   「単に謝罪がしたいというわけではあるまい。


       それならば俺を呼び出すメリットがない」


委員長さん  「あー、今日はプレゼントを渡そうと思って」


紅の双璧   「なんだこのデカい箱は!」


委員長さん  「じゃーん!キキョウお手製の等身大メカ。 


       あなた専用の肉体よ!!」


紅の双璧   「フフフ、これで俺も戦える!


       キキョウ!カトレア!礼を言うぞ!


       ワハハハハハ!」


委員長さん  「待ちなさい!!いろいろあったけど今は仲間よ。


       だから動作確認してからね」


紅の双璧   「フン、楽勝ではないか、リエの尻肉がない分


       フルパワーで動ける!!」


委員長さん  「自分をここまで侮辱する別人格初めて見たわ」


紅の双璧   「さっさと試験を始めろ!


この俺が全てなぎ倒すまで!!」


委員長さん  「じゃあ、コレ着て♡」


紅の双璧   「なんだこれは!!園児服ではないか!


これを着てあのメカに乗れというのか!!」


委員長さん  「いいえ?動作テスト前にあなたに仲間意識を


       芽生えさせようと思って。


       このままだと全て自分で敵を倒すでしょ?


       己の犠牲も顧みずに」


紅の双璧   「当たり前だ。ランやキキョウに傷を与えるわけには


       いかないだろう」腕組みー


委員長さん  「一騎当千もいいけどチームプレーも大事よ?


       というわけで、たくさんのお友達を作ってね♪」


紅の双璧   「実家に帰r、なんだ?意識がすいこ・・」






カトレアに脅された俺は仮想ゲームをプレイする。いや正直帰りたい


何故なら俺の服装は先ほどの園児服だからな!!


名前も”くれない”表記だ。せめてカタカナにしてくれ!!




くれない   「ここは?そうかカトレアの世界だな。


       だが、武器の使用及び召喚は可能。


       まずはそこのNPCに試し打ちだ」ジャキッ


カトレア先生 「やめなさい!紅ちゃん!!」ぷんすかー


くれない   「カトレアか、残念だがこの世界を破壊し


       ゲームをクリアする。ラスボスは貴様だろう?」


カトレア先生 「いうことを聞かないとおやつ抜きよ!!」


くれない   「なんだと?!!それは困る!!」


りえ     「おやつで諦めたよ。中二病が!!」


くれない   「なんだ、リエも来ていたのか。


       しかし無様だな。貴様も園児服とは!!」わははは


りえ     「あんたもでしょうが!!!」


カトレア先生 「ほらそこ!!ケンカしない」壁ドン


くれない・りえ「ひゃい」おてあげー




くれない   「いったい何なのだこの世界は?俺もリエも


       等身が低くなっている。首謀者はランだな?」


りえ     「委員長さんの趣味ってキキョウが言ってたよ」


くれない   「なら、ランがどこかにいるはずだ。


       そいつを仲間に引き入れれば勝てるぞ!!」


りえ     「ああ、それなら・・・。」ハイライトオフ目ー


らん     「せんせーといれー」


らん     「私が一番はやーい」


らん     「プールはまだなの?」


そこには緑髪の幼女先輩、蒼転寺ランがいた。沢山いた。いっぱいいた。


くれない   「ランがいっぱいではないか」よだれだらー


りえ     「紅、自分のキャラ思い出しなさい!!


       中二病のプライドってものが!!」


くれない   「俺も、、、混ぜてくれないか?」どぎまぎ


らん達    「いいよー」にっこり


くれない   「わーい!!」両手上げ―


りえ     「手遅れだあああああああ」






その後カトレアの合図があり教室に集まる。


おやつの時間らしいな。




カトレア先生 「はーい、みんなお手手を合わせてぇ」


みんな    「いただきまーす♪」


くれない   「ちょっとまった!!カトレア!!!お皿と


       つまようじだ!!!」


カトレア先生 「はいはーい。紅ちゃんは甘えんぼさんね♪」




おやつに出されたのはプリンだ。やることは決まっている


カトレア先生 「はーいどうぞ。上手にできるかな?」


くれない   「当然だ!!まずふたを開けつまようじを


       底面に当たるまでプリンに刺す。


       ポイントは空気の層を作ることだ。そしてつまようじを


       抜き、プリン容器の底の突起を折れば、完成だ」どやぁ


カトレア先生 「上手にできましたねー」


くれない   「ふっふっふ、フハハ、アーハッハハハッハハ!!」


りえ     「プリンで3段笑いする人初めて見た!!」


プリンを奇麗にお皿に乗せ高笑いする。当然の儀式だ。


これがラン達に人気でカトレアにお皿を要求する


らん     「ふええええん、失敗したよおお」


くれない   「まったく、不甲斐ない。交換してやるから


       そっちの寄こせ。あと全員分やってやるから


       おとなしく待っていろ!!」


らん     「ありがどおおお」鼻水ぐじゅぐじゅ




泣いてしまったランをカトレアがなだめる。ん?


鼻水が付いた使用済みハンカチをプラ容器に入れるカトレア。


俺も欲しいが今はそれどころではない!!


りえ     「助けて紅!!私も失敗しちゃった!!」


くれない   「しらん!!!貴様は自分で何とかしろ!!」


らん達    「くれないちゃんありがとー☆」




ドタバタ騒ぎがあったものの夕暮れ。もう帰る時間だ


らん達    「せんせー、くれないちゃん、りえちゃんまたねー」


くれない   「ああ、気を付けて帰るがいい」


腕をぶんぶん振り回しながらバスで去っていくラン達。


紅の双璧   「帰るぞリエ。俺たちも元居た場所に」


カトレア   「なんだ。気に入ったと思ったのに」


紅の双璧   「確かにここなら争いとは無縁だ。しかし!!


       キキョウやランが待っている本物の世界の方が


       好きなのでな!!」


カトレア   「なら、キキョウのデータも追加しましょうか?」


紅の双璧   「!!!リエ、先に帰っていろ!!


       カトレアと話がある!!」


リエ     「紅、帰り方分かってるの?」


紅の双璧   「これはゲームだ。ログアウトすればいい」


リエ     「じゃあ、先に行って待ってるから」ヒュン


委員長さん  「いいの?二人相手でもいいのに?」


紅の双璧   「キキョウのデータを追加すると言ったな?


       ここにいるカトレアが本物であれゲームキャラであれ


       神様めいた発言が気に入らん!!」


委員長さん  「ええ、過去に貴方がしたようにキキョウを


       玩具にするの♪」


紅の双璧   「フッ、さすがキキョウの姉。人の壊し方を


       知っているようだ。だが!!!」


ソウテンマルの刀2本を呼び出すと同時にカトレアも獄炎がくえん


腕パーツを2つ呼び出す。どちらも近接戦闘向け。後は間合いを・・。




らん     「けんかはだめえええええ」


カトレア   「なんで!!プログラム上では全員帰ったはずよ?」


紅の双璧   「キキョウが作ったプログラムなら納得がいく。


       作り手が愛を込めれば奇跡など容易い」


カトレア   「こんなのバグよ!!ほら周りの景色が


       崩壊しているわ」


紅の双璧   「この世界が意志を持ったというわけだ。


       いや、そう解釈したほうがロマンチックか」


武装を解きランに近づく。俺にできるのはこれぐらいだ


この世界が崩壊する前に謝らなければならない。




紅の双璧   「信じてもらえるかは分からない。だが俺達は、


       いや、私達は未来から来たの。ランが子供の時


       私たちは出会ってない。だからこれは夢。


       人はいずれ大人になるわ。今はイメージできないと


       思うけど。


       いろんな出会いや別れがあって


       たくさん笑って、たくさん泣いて、


       それでも前に進まないといけないの。」




らん     「紅ちゃんの言ってることよく分かんない。


       けど!!いつまでも一緒にいようよ!


       悲しいことなんて嫌!別れるなんて嫌!


       大人になんてなりたくない!!」


紅の双璧   「一つ、お願い事していいかな?私に似た子が


       一人で何でも背負い込んで困っているの。


       その子はきっとランの助けを待っている。


       だから助けてあげて。」


カトレア   「もう限界よ。この世界!!さっさとログアウト


       しないと私たちも消えちゃうわ!!」


紅の双璧   「一人で脱出しろ!!まだ俺にはやるべきことがある」


カトレア   「必ず戻ってきなさい!!」ヒュン


紅の双璧   「当然だ!!」


カトレアが消えていくのを横目にランの頭をなでる。


らん     「カトレア先生とは仲直りするの?」


紅の双璧   「ええ、今は難しいけど、きっと未来で!!!」


らん     「じゃあ、あたしも困ってる人を救う!約束だよ?」


そういって小指を差し出す。指切りげんまんか。実に子供らしい。


紅の双璧   「ええ、約束♪」


後はこの世界が壊れる前にランを消す!偽りの世界で囚われている


ランなど見たくない。バスで運ばれていった彼女らはもう手遅れだが


目の前の幻想だけでも!刀を再度召喚するも手の震えが止まらない


らん     「紅ちゃん泣いてるよ?どうして?」


紅の双璧   「ごめん」


覚悟を決め刀を握りなおした直後


???    「おーい、ラン。迎えに来たぞー」


らん     「お姉ちゃん!!」


???    「どうした?ランひとりであんなとこに?


       嫌なことでもあった?」


らん     「紅ちゃんと一緒だったの。」


???    「誰もいないじゃないか。まあいいや、


       ラン、夕食は何食べたい?」


らん     「プリンがいい!!今日凄い技教わったの!!」


???    「そうか。じゃあご飯の後な。それと


       紅とやら!!姿は見えないけど妹の世話してくれて


       ありがとう!!」


2人は去っていった。俺には切れなかった。2人の絆を裂くことなど


この場でやるべき手じゃない。無論倫理観ではない。


たった一人ではなく、姉妹で逝けるのだから。


たとえ偽りの世界、プログラムデータであってもだ。






ログアウトした俺の横にはメモがあった。どうやら敵が現れたらしい。


俺用の等身大マシンにはプロテクトが掛かっていたが、


即興のプログラムでは俺は止められん!


戦いに・・・いや仲直りをさせてもらう!!!


紅の双璧   「紅の双璧、カンパニュラベルリオス!作戦開始!!!」






敵はいまだ健在、それどころか誰も変身すらしていない


紅の双璧   「どういうことだリエ!!説明しろ!!」


敵c      「それは僕が説明しよう。魔法少女の変身アイテムの


       エネルギーを吸いとった。


       彼女たちのチカラは所詮一時的なもの。


       言ってしまえば乾電池みたいなものさ。環境的には 


       再充電できるリチウムバッテリーが良いものを」


ラン     「うるさいわね。どうせ私たちが勝つから


       再充電なんて考えてなかったのよ!!」


敵c      「嘆かわしい。因みに僕の名は


紅の双璧   「知ったことではない!!ここで倒せばよかろう!」


リエ     「また名前キャンセルされたよ敵c!!!」


敵c 「仕方ない。再びいでよ!!バテフライ!!


バテフライ  「ジュニアアイドルのSNSチェックで忙しいライ」


委員長さん  「こんなの朝に放送できるかあああああ」






おい、どんどん敵がヤバくなってきてないか?確かに俺たちには


チート級の強さがある。けどインフレの仕方がおかしいんだよ!


強さ盛れよ!性癖盛る敵組織なんて聞いたことないぞ!!


朝放送できる敵持って来いよ!玩具スポンサーつかないぞ!!




名前は電気のバッテリーと蝶のバタフライか。


羽根が太陽光発電パネルの模様になっている。




バテフライ  「人間に寿命があるのはおかしいライ


       だから時間を操作して若返らせるライ


       人間を電池にして老けたら充電して若返らせるライ」


ラン     「この怪人いい子じゃん?もうほっといて帰ろうぜぇ」


委員長さん  「ちょっと待って?今までの怪人は私利私欲で


       動いていた。何かリスクがあるはずよ!!」


バテフライ  「正解ライ。人間たちが


       電気を求めるゾンビになる世界ライ。


       若くありたければ電気を吸収するしかないライ」


紅の双璧   「なるほど、エネルギーを求めて人々が争う世界が


       欲しいわけか。敵にしては考えたな。


       だが競争に脱落した者はどうなる?」


バテフライ  「時間を超えるための電池になるライ


       そして脳の処理を超えた時道具として完成するライ


       人の思い出なぞ”無限”に続く時間の前では


       夢や幻。”夢幻”に過ぎない。


       いつか忘れてしまうライ」


紅の双璧   「もし思い出が全部消えたならそれはただの肉片だ。


       命の冒涜者め!!」


バテフライ  「その方が都合がいいライ。ただの舞台装置として


       永遠に!そうゲームのNPCのように!!」




”らん    「あたしも困ってる人を救う!約束だよ?」”




紅の双璧   「カトレア、ストレスゲージは溜まったな?」


カトレア   「ええ」ゴゴゴゴゴゴゴ


バテフライ  「蝶電気バッテリー秘儀、魔法消滅波動!!


       これで二人とも魔法少女に変身できないライ」


紅の双璧   「無駄だ」


カトレア   「私たちは魔法が無くてもあなた程度なら倒せる」ドン


バテフライ  「ええええええ」


キキョウ   「説明するでござる。等身大紅の双璧の動力は


       魔法エネルギーとコンセントで供給できる


       電気エネルギーのハイブリット仕様でござる」


バテフライ  「WGsと敵対する組織がSDGs意識するなライ!」


カトレア   「環境保護過激派か何だか知らないけど、


       便利なら何でも取り込むのがキキョウのやり方よ」


バテフライ  「蝶電気バッテリー秘儀、電気マネキンロボ!! 


       さあ、自分の代わりに戦え!!」


カトレア   「ふん、こんなもの殴ればいいだけじゃない」ばきゃあ


紅の双璧   「刀の錆にもならん」ザシュゥ


バテフライ  「蝶電気・・・しまったバッテリーがもうないライ」


カトレア   「乾電池ならすぐに交換できたのにね?」グッ


紅の双璧   「太陽光発電だけに頼るからこうなる」グッ




敵の顔面目掛け2人でパンチを当てる。ドゴォと鈍い音を放ち


敵は沈黙。後は怒り狂ったメンバーが敵を滅ぼすとして


俺は約束を、仲直りをする。俺に勇気をくれ!ラン!!




カトレア   「何よ話って?まだ殴り足りないんだけど!!」


紅の双璧   「なら俺を殴るといい。キキョウの分も


       好きなだけすればいい」


カトレア   「なら遠慮なく♪ぺちん。はいこれでお終い!」


紅の双璧   「いや、デコピン一発で許す馬鹿がどこにいる!!


       ゲームとはいえキキョウをさんざん傷つけたのだぞ、


       俺は!!!」


カトレア   「仲直りしたいんでしょ?馬鹿とは何よ!!!


       本気で殴られたいの?」ドン


紅の双璧   「誠に申し訳ありませんでした」土下座―


カトレア   「私がログアウトした後、蒼転寺さんと


       何を話したかは知らない。でも仲直りなんて


       言葉が出た以上相当好き勝手言われたのね」


紅の双璧   「ああ、その通りだ」




ゲームのプログラムである彼女の約束は果たして叶えられたのか。


こちらは叶えたぞ。次はランの番だ。




今日も町の平和は守られた。戦え!魔法裁判長カトレア


実家に帰るな!紅の双璧






ラン     「というわけでーカンパーイ☆」


みんな    「カンパーイ」


あの後それぞれ好き勝手やって敵は爆発した。本来パーティなど


性分ではないがカトレアに引っ張られた以上仕方ない。


ラン     「じゃーん、魔法で作ったプリンでーす


       そしてこれをお皿に奇麗に乗せれたら大喝采☆


       勝利のカギはこれ!!つまようじ!!」


紅・カトレア 「!!!」


紅の双璧   「ラン、まさかつまようじで空気の層を作って


       皿に乗せやすくするとかないだろうな?」


カトレア   「もしかして子供のころにやってた?」


ラン     「ええ、どっちも正解だけど


       私は思い出だけでどんな人に教わったか覚えてないの」


カトレア   「もしかしてあれってタイムマシ


紅の双璧   「キキョウ、カトレア!!例のゲームを調べるぞ!!」






キキョウ   「ありゃりゃ、メモリーぶっ壊れてて再起不能でござる」


カトレア   「あのゲームもしかしたらタイムマシンかもしれないの!


       だからもっと頑張って?」


キキョウ   「あれはただのゲーム。子供のラン殿と戯れるゲームで候」


紅の双璧   「大量のランがバスで帰り、俺達が口喧嘩を始めたら


       データ上存在しないランが出て来た!!これが


       ヒントにならないか?」


キキョウ   「おかしいでござるね、ラン殿が帰ったら一日目終了。


       二日目に移行するでござる。通常ではありえない外的要因。


       例えばバテフライの最初の魔法封じの影響で


       システムがバグったとか?拙者らはそれで苦しめられたし」


紅の双璧   「やつの攻撃が魔法少女のチカラの残量を


       時間操作で操っていたなら説明はつく。


       哀れだな。今日現れなければ本物のランは俺と約束することも


       なく、世界を好き勝手出来ただろうに」


カトレア   「それって紅さんに似た子を助けるってやつ?


       ・・・もしかしてリエさん!!!」


紅の双璧   「ああ、そして約束通りランはリエを救った。


       そして今日のプリンだ。偶然か?これは」


カトレア   「おとなしかった蒼転寺さんがリエさんに会った途端


       勉強を教え、飛び級で同じクラスにさせた」


紅の双璧   「ランがクラス委員の座をカトレアに譲ったのも、


       彼女なら人を導くのが上手と思ったからか」


キキョウ   「まさにバタフラxエフェxト。過去を


       少し変えただけで未来は大きく変貌するでござる」




カトレア   「あれ?タイムマシンならおかしくない?


       卵が先かニワトリが先かのパラドックスよ。


       私たちが過去に行ったから未来が変わった。


       でも最初の一巡目は過去改変がない。


       つまり約束もプリンもないのよ!」


紅の双璧   「自分たちが想像している一巡目は遥か遠く。


       無限回にループしているなら話は早い」


キキョウ   「無限ってバテフライも使ってたでござるね」


紅の双璧   「太陽光発電といっても無限じゃない


       夜は充電できないし、雨の日も無理だ」


カトレア   「じゃあ、電気がなくなったらバテフライ自身が


       タイムスリップしたってこと?」


紅の双璧   「ああ。順を追って説明するぞ」




紅の双璧    1、1巡目でバテフライに世界征服される


        2、人々が電池にされ無限ループに陥る


        3、電池がなくなりバテフライ自身がタイムスリップ


        4、1から3の無限ループ中に小さなミスが積み重なる


        5、バタフラxエフェxトで、未来が改変される


        6、”偶然蒼転寺ランがリエを助ける”世界が存在


        7、”6の後異世界転生した我々がゲームの誤作動で


         過去改変を起こす”


        8、今いる世界






キキョウ   「1から3番のループが20年以上前なら


       蒼転寺殿が生まれる前。6番は未確定のままでござる」


紅の双璧   「ああ、少しでもミスをすれば、未来は変わるからな。」


カトレア   「でもバテフライを見たのは今日よ?」


紅の双璧   「俺たちはは異世界転生をしているからずっとこの惑星に


       いたわけではない。本来は交わらないイレギュラーだ」


キキョウ   「つまり途方もない確率で自由を手にしたって解釈で候?」


紅の双璧   「ああ、そしてバテフライ自身がいなくなりループは消滅。


       どうだ?これでもその機械を直す気があるか?カトレア」


カトレア   「わかってるわよ」ぐしゃああ


紅の双璧   「それでいい。ところで、プリンでも食べないか?


       今日は機嫌がいいから二人の分もお皿に乗せてやる!!」


カトレア   「子供か!!!でも今日ぐらいはいいわね」


キキョウ   「紅殿が楽しそうで何より♪」             


後書き編集

カトレア  「なんでちっちゃい蒼転寺ちゃんとの会話で優しい口調になったの?」


紅     「流石に強い口調で言っても分かってもらえないだろ!!」


リエ    「紅がぁwwww優しい口調www」


紅     「今の無し!!ずっと俺は口調を変えてない、そうだろカトレア?」


カトレア  「紅さんとリエさんってどことなく似て来たわね」


紅・リエ  「こんな奴の何処に!!」


カトレア  「息の合ったツッコミしてるじゃない」やれやれ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る