第4話 蒼転寺式サムライ国改造計画

ラン    「というわけで某国より依頼が来たわ!!」


リエ・委員長「なんで!!!!!」


唐突に言いたい放題言ってたこの人。蒼転寺ラン。緑髪ポニテ眼鏡


スタイルは爆群で、リンゴぐらいはある。どこにとは言わないが




委員長さん、青髪ショート。裁判長モチーフの服で


ハンマーを持ち歩く。私と同じ珍しい突っ込み属性持ち




ラン    「魔法少女の力をSNSで流したらバズっちゃて☆」


リエ    「目撃者は記憶操作で何とかするのが定石じゃ?」


委員長さん 「15mのロボ呼び出した張本人に今回の件を


      非難する権利はないわ」溜息


リエ    「誠にごめんなさい」






ラン    「今回のまとめから先に出しておくわね


1,今新設するなら在来線貨物列車


2,高齢者を一か所にまとめて介護する巨大老人ホーム。


       通称”ヴァルハラシステム”


       3,地域丸ごと引っ越しをすることで都市との格差をなくす










ラン    「こほん、今回の依頼はサムライ国の経営についてよ」


委員長さん 「なんか荒れそうな話題じゃない?」


ラン    「今回の話は特定の団体、および派閥を批判する


      物ではありません」


リエ    「プラ容器にタイツいれて保存する怪文書に


      発言力はないに等しいよ」あきらめー




ラン    「こほん、まずリエちゃん。全ての県に新幹線を配備するって


      聞いたら何を思い浮かべる?」


リエ    「それってシンカリxンに出て来たやつでしょ?


      お金がなくて頓挫したって」


ラン    「調べてみたら現実世界でも


      過去にその計画があったみたいなの」


リエ    「ホントに!突然生えてきた設定じゃなかったんだ」




ラン    「委員長さん、物を運ぶ時、新幹線、飛行機、船の


      メリットは何だと思う?」


委員長さん 「ごめんなさい。よくわからないわ。


      こういうのってキキョウ呼んだ方がよくないかな?


      あの子なら詳しいだろうし」


ラン    「メカニック2名だと話が暴走するから。


      中立派も議会に必要。これに関しては


      委員長さんにしか頼めない」


委員長さん 「まあ、そうでしょね。倫理崩壊3羽ガラスが


      揃ったらブレーキ役がいないもの」


       






ラン   「新幹線は既に配備されている路線を使え、


      時間どうりに動くことかな?


      貨物専用の車両も試験運用中で最大65tほど




      飛行機も同じく。ただこちらは天候に左右されやすい。


      荷物を積載できても100tぐらい。


      ただし最速


      (200t以上乗せれる種類もありますが、


      今回の検証では誤差なので割愛させていただきます)


      


      船は30000tぐらいでこの中では一番。


      ただし速度面は悪い。急ぎのようじゃなければ


      船が最適解かも?」




リエ    「それぞれ一長一短ね」


委員長さん 「じゃあトラックや貨物列車はどうなの?」


ラン    「トラックは便利で高速道路を使えば80km/h


      まで出せるわ。ただ大規模輸送には向いてないし、


      短距離運用がベスト。各御家庭に荷物を届ける


      こともできる。ドライバー不足については


      割愛するわ。最大積載量25t」




      「在来線貨物列車は輸送面についてはトラックより


      遅く65km/h.遅くね?と思われるけど


      最大650t


      トラック26台分の輸送。つまり


      ドライバーを減らせるのよ。


      サムライ国では自動運転技術も未発達だからこれが


      ベストかも?」




委員長さん 「じゃあ、全国に新幹線配備するより、


      在来線貨物列車増やしたほうがよかったってこと?」


ラン    「エクセレント!!!今回荷物に焦点を絞ったのは


      オンライン技術が発達したから、人の移動は


      省略するという前提条件よ」


リエ    「昔はネット未発達で人の移動が当たり前だからね」


ラン    「もちろんこれは昔の人の予測と、現在に大きな


      変化が生まれたから。例の病気が原因ね」




委員長さん 「じゃあ某すごろくゲームみたいに


      北と南を道路でつなげちゃえばいいじゃない」


ラン    「その通りだけどゼロから作るとなると


      予算が尋常じゃないわ。それに物流限定にしなければ


      意味がないし、80kmの制限速度をなくさなければ


      既存の高速道路と同じよ?」


リエ    「速度制限撤廃はわかるけど、物流限定って?


      一般車両なら100km出せて邪魔にならないんじゃ?」


ラン    「車が多いほど事故って起こりやすいのよ。


      道路が狭くなる合流ポイントなんて、運ゲーだし。」


委員長さん 「蒼転寺さん免許持ってたのね」


ラン    「姉さんにワイハで教わったのよ。


      話し戻すわね。事故が起きて通行止めになったら、


      せっかくの専用道路の意味がない。


      究極的にいえば、全ての住人が公共機関を使えば


      渋滞なんて起きない!!」


リエ    「ラン?最近街づくりゲームした?


      一般車両に敵意向け過ぎだからさ」


ラン    「・・・・話をまとめるわね!!!!」


委員長さん 「分かりやすいわね、キャプテン蒼転寺」


ラン    「1,今新設するなら在来線貨物列車」




ラン    「次の議題ね。介護問題よ」


委員長さん 「正気?あなたなら少子化問題解決に


      命を燃やすはずなのに!!!」


ラン    「元居た惑星コーダは試験管ベビー技術があったから。


      簡単に行ってしまえば遺伝子をこねくり回して、


      ボタン一つで子供ができる高性能なコウノトリよ。」


リエ    「洗濯機使う気分で倫理観破壊する惑星ね」


ラン    「それがない以上議論の価値はない。」


委員長さん 「少子化改善する気がないなら、どうやったって


      介護問題は解決不可能よ?」




ラン    「そこで私が提案する超理論!!


      高齢者を一か所に集めて介護する巨大老人ホーム。


      通称”ヴァルハラシステム”よ」


リエ    「北欧神話に出てくる神の居城って随分大きくでたね」


ラン    「老人ホームって入居時に400万ぐらいの資金と


      月25万の維持費がかかるのよ。


      ちなみに料金は目安ね


      老人を大量に引き込むことでコストを抑え


      ”安かろう、悪かろう”のサービスを提供する!!」


委員長さん 「でもそのシステムって老人が多くないと


      破綻するんじゃ?」


ラン    「薬局へ行ってごらんなさい。子供用おむつより


      介護用のが多いから」


リエ    「ラン?まさか表紙の赤ちゃんに欲情してないよね?」


ラン    「違うわ!!ちょっと履きたいと思っただけよ」汗だらだら


委員長さん 「蒼転寺さんの赤ちゃん時代」恍惚なヤンデレポーズ


ラン    「なので!!!老人の数は問題ないわ!!」指ビシィ


委員長さん 「誤魔化したわね」




リエ    「別に各家庭で介護すれば、生活費だけで済むよね?」


ラン    「介護してる時間と労力を考えなさいよ。


      自分が動けばタダなんて、個人経営にありがちな


      ブラック思想よ。いつか破綻する。


      さらに65歳まで働けるって聞こえはいいけど、


      仕事して、親の介護までしてたら時間のリソースが


      枯渇するわ。極論何のために生きているか分からなくなる。


      ヴァルハラシステムに全介護スタッフと老人をぶち込めば


      その分働けて人手不足も解消できるわ」


委員長さん 「トラックドライバーといい慢性的な人手不足ね」


ラン    「そもそも一対一の介護では給料上げずらいのよ


      人一人雇うなら、3倍は利益を上げてもらわねば


      経営者としては雇う意味がないの。


      給料や設備維持、株主への還元エトセトラ


      でも二人以上同時に介護できる環境ならば話は別、


      そのためには老人の頭数が必要なのよ。」




リエ    「段々ビジネスの話になってきた」


ラン    「利益がなければ人は動かないわ。少なくとも


      私たちに依頼が来た以上、実現可能な手段を


      提供するのが仕事だし。


      ヴァルハラシステムがあるという前提なら、そんなに


      貯金しなくていいから現役世代の金払いも


      良くなるはずよ?」




委員長さん 「じゃあ、ヴァルハラなしで給料を上げる方法ってあるの?」


ラン    「ないわ」きっぱり


リエ・委員長「諦めたああああああ」


ラン    「さっきも話した通りマンツーマンの介護で利益を上げるならば


      介護者が支払う報酬を増やすしかない。


      つまり値上げよ。インフレが悪とは定義しないけど


      利用しづらくなるというのも事実。


      もう一つの手段は、実力があるならば、どこかの


      お屋敷に雇われるメイドさんになるというのも手


      雇い主の金払いが良ければ給料も上がるけど


      万人におすすめできる手段ではないので論外。


      最後に雇われではなく独立する事ね」


リエ    「救いがなさすぎる」


ラン    「人生をゲームとして考えるならこれぐらいは


      考えないとだめよ?今はネットという攻略サイトも


      あるから便利だし」


委員長さん 「魔法少女編から見てくれた読者混乱するわよ?


      こんな頭が回るキャラなのかって?」


ラン    「まともすぎるとギャグに見えるのよ?


      これも実質ギャグパート」






ラン    「まだまだ行くわ!次は過疎問題


      あらかじめ言っておくけど地方が悪いとか


      都市以外は田舎とかそういうレッテル張りのため


      怪文書を書いてるわけじゃないの」


リエ    「過疎って人がいないって意味よね?」


ラン    「正解よ。都市に人が集まって、地方が過疎化する


      これはもう止められない」


委員長さん 「オンライン化が進んでる今、どこでも生活できるはずよ?」


ラン    「でもライブやイベントは都市しか開催していない。


      つまり人生を華やかなものにするには都市が最適解なの。


      今はSNSがあって魅力的な生活がすぐ検索できる。


      それに憧れを持った途端、人は2種類に分けられる。


      行動か、現状維持か」


委員長さん 「言いたいことが分かってきたわ。


      憧れを抱いて都市へチャレンジに行く行動派と、


      手堅く地元で頑張る保守派に分かれるってことね」


ラン    「察しがいいわね。現状を変えたいと願う者たちが


      勝手に集まってくるから、優秀な人材を取捨選択できる。


      逆に残った者たちで何とかしていくしかない地方では


      取れる政策も違ってくる」


リエ    「地方にメリットなくない?」


ラン    「その土地でしか取れない特産品やお祭りとか、


      いいところもあるわ。それは無知だった頃の話で


      道を歩けば歩きスマホの群れとエンカウントできる現代。


      SNSはともかく、ネットに触らない人は少数と見る」


委員長さん 「知るきっかけができちゃったのね」


ラン    「そう、だから止まらない。子供に職を継がせるなんて


      手段でもない限り、地元に残る理由がない」


リエ    「じゃあ、この問題は救いようがないじゃん」


ラン    「発想の転換よ。


      ”人の少ない地方を地図上から抹消すればいい”」


リエ    「海軍中将でもくるの?」


ラン    「単純な話、オンライン上で稼げる人なら


      住む家さえあれば引っ越すものよ。


      それを提供するだけ。人がいなくなればマクドナxドも


      なくなるし、イxンも撤退する。


      どんどん不便になっていって地方から脱出する


      数が増え、やがて消滅」


委員長さん 「人を一か所に集めるメリットはあるの?」


ラン    「平たく言えば公共事業の効率化よ。


      水道管や電線の維持、ゴミ収集、警察、消防、病院。


      バスや電車駅を減らせば


      その分目的地到達に早くなる。そして利益が出るから


      企業が店を出店する。


      ついでにヴァルハラシステムに人を集めやすくなる。


      地域丸ごと引っ越しをすることで都市との格差をなくすのよ」


リエ    「でも引っ越さない人もいるかもよ?」


ラン    「それならそれで構わないわ。でも一つでも地方が消滅すれば


      無駄な維持コストが消滅するの。人生の上方修正手段に


      乗らないなんて損してるなーとは思うけど。」


委員長さん 「効率重視しすぎて宇宙のエントロピーがどうとか


      言い出しそうよねこの人」


ラン    「ワクワクを思い出すやつか、魔法少女相手に営業する方かは


      判断に任せるわ」




私は・・・ランが・・好きです。私は・・・ランが・・


酷い合成音声のアラームがランのスマホから流れる




ラン    「なんか次の敵が出たわね、せっかくインテリキャラ路線で


      行こうとしたのに」眼鏡キラーン


リエ    「ごめん、赤ちゃんのおむつ履きたいで全部


      持っていかれてると思うよ」でんなり


ラン    「ッシャ!今日も殲滅戦だ!!!」




      








この辺からバトルシーンと思われし類






ラン    「何故飛ばしたし」




今度の敵はなんだ?砂嵐が舞っていてよくわからない


委員長さん 「これ付けてきなさい、防塵ゴーグル。


      役に立つか分からないけど」


委員長さんの気遣いにはいつも感謝してる。




現場に急行すると巨大な石造があった。ライオンに人の顔


太陽系のスフィンクスだっけ?




スフィングラス「我はスフィングラス、眼鏡っ子大好きでラス」


リエ     「自己紹介って性癖ぶつける場じゃないからね」


ラン     「眼鏡っ子ならここにいるわ」


スフィングラス「まだ足りない。全ての人類を眼鏡っ子にするラス」


委員長さん  「なんで眼鏡がそんなに好きなの?」


スフィングラス「それは


ラン     「カレー食いてー」爆竹投下


リエ     「今から回想シーン入りそうじゃん。たまには待って!」


スフィングラス「我には一人の愛すべき女性がいた。名はカーネル


       彼女は博識で眼鏡をかけていた。そして2人で


       謎かけをしあったものだラス


       ある日から彼女は眼鏡を掛けなくなった。


       不安になってゴミ袋を確認したが


       コンタクトの類が出てこないラス


       彼女に家に監視カメラを仕掛けても、それらしき


       痕跡はない。


       度重なるストーカー疑惑がばれ、ついに別れてしまったラス


       とても悲しい過去ラス」


リエ     「いや、カーネルさん被害者だよ。どう見積もっても」


ラン     「要するに元カノ忘れられずに逆恨みで砂撒いてるって


       救いようがないじゃない!!!」


スフィングラス「いや、砂嵐を嫌って眼鏡っ子増えるかなって?」


リエ     「眼鏡かけたからって、謎かけしてくれる


       訳じゃないからね」


スフィングラス「彼女は眼鏡を外した。しかしコンタクトではない。


       この謎かけを解いてみろ!!」


ラン     「あらびき肉団子にしてやる!!」ダイナマイトぽいー


リエ     「真面目に問題解きなよ!!!!


       というか砂漠化も立派な環境問題なのに


       個人の欲情で発生させられたら困るよ」


スフィングラス「砂漠を観光名所にしてる人間に言われたくないラス」


リエ     「この人、口論強いタイプだ。でも


       蒼転寺さん出番よ!!!」くるっ


ラン     「くそ、ちくわの穴埋めたら重量制限で負けた」


リエ     「甲子園の砂ごっこしてる場合かああああ」


ラン     「あっ、そうだ。その辺の砂を甲子園会場の砂と


       偽ってフリマサイトに」


リエ     「倫理観バズーカ開園」ドドドドド


ラン     「あべしっ」


スフィングラス「よい子が真似したらどうするラス?朝の時間に


       放送できなくなるラス」


リエ     「お前がいうなあああああああああ」サブアーム展開




委員長さん  「見てられないから、応援に来たわよ!!」


ちゃっかりサングラス付けていらっしゃる。フレームは緑だ


委員長さん  「謎かけの答えはレーシックよ」


リエ     「レーシックだとぅ!古代装狂演譜文明において


       勇気あるものを競う大会の名だ」   


ラン     「レーシックはきっとクラシックの親戚よ」


スフィングラス「レーシック。レースクイーンの略称ラスね」


委員長さん  「あんたたち実は仲いいでしょ」ジト目―




       「レーシックってのは手術のこと。目にレーザーを 


       当てて視力を回復する方法。これなら


       コンタクトのゴミがなくても説明がつく」


スフィングラス「・・・君は賢い。そしてカーネルの面影がある。


       結婚してくれないかラス?」


委員長さん  「ごめんなさい。好きな人がいるの」ちらっ


ラン     「ひょうたんに砂入れれば強キャラ感でそう」


リエ     「怒られるからね、ラン」


委員長さん  「さあ、行くわよ。魔法少女カトレアの


スフィングラス「うわあああん!ふられたあああああああ」大泣き


リエ・委員長 「飛んだあああああああ」


敵は謎かけに答えられたのと振られたショックで飛んでいきました


背中の羽は太陽の熱で溶けないか心配ですが


失恋した相手を止める気にはならないので私たちの勝利です




今日も町の平和は守られた。戦え!魔法裁判長カトレア


実家に帰るな!紅の双璧





 ーアトガキー


紅の双璧 「今回は流れ的にカトレア回のはずだろう?


     なぜこんなことに?」


ラン   「そのぉ、薬局に買い物行ったとき、


     おむつがチラついてぇ♡」


紅の双璧 「大丈夫か!相棒物のヒロインが


     こんな性格で!!」


ラン   「失礼な!!表紙の赤ちゃんに発情するか


     おむつ履きたいかの解釈で脳内バトルをしてたわ!!」


紅の双璧 「だめだ、このキャプテン、早く何とかしないと」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る