第2話 敵はWGs(環境保護過激派)

 この世界ではXY染色体は絶滅しましたので


純度100%の百合世界です。




 私はクリエリエ。真紅のツインテールで


ごく普通だった少女。


 突如現れた蒼転寺ランによって飛び級させられた私は、


装狂演譜という15cmのロボットホビーでペアを


組むこととなる。


 気が付いたら異世界転生した博士とバトルしたり


世界崩壊の危機を救った私たちは、宇宙に旅立っていきました。




蒼転寺ランは私の厨二人格相手に着せ替えを楽しんでました


ラン    「よいではないか、よいではないか」ぐへへ


紅の双璧  「何とかしろ、リエ。俺は玩具じゃないんだぞ!!」




 蒼転寺ラン、緑髪眼鏡でポニテ。どこにとは言わないが、みかんが


乗る程度にはデカい。私よりちょっとスタイルがいい。




 紅の双璧、人々の魂を生贄に召喚された15cm程の私の別人格


特技は実家への帰省




リエ    「何着せようとしてたのよ。紅の双璧が


      嫌がるってことは私にもはずい服だと思うけど?」


ラン    「バニー服だけど?」


リエ    「そりゃ嫌がるよ!!限界まで寄せないと


      谷間出来ないし」激おこ―


紅の双璧  「それ見たことか!体格が貧相なんだ。俺たちは!


      毎日ゲームで夜更かしして、コーラとポテチが主食ではな!」


リエ    「・・・・」リエの激怒。


紅の双璧  「ぐわああああ無言で胸をよせるなああ」ぎゅううう


ラン    「じゃあどんなのがいいのよ?あんまり凝ったのは


      すぐできないわよ?」


紅の双璧  「ふん、ヒラヒラでなければ何でもいい!!


      だが西部劇の服は気に入っている。」


リエ    「素直じゃないな、紅は。例えばこれとか?」


紅の双璧  「!!!誉めてやろう!流石俺の分身」




黒を基調とした透けているドレス。そしてアクセントの赤は原色ではなく


深い赤。真紅と呼べばいいだろうか。いわゆるゴスロリだ。


 


ラン    「へぇ~コレがいいんだぁ」にやにや


紅の双璧  「つ、作ってくれ。ご主人様」ぷいっ


リエ    「即堕ちだあああああ」


私の別人格は欲望に忠実だった。あんた唯我独尊キャラだろうに


ひらひらなんだよ。ゴスロリも。




ラン    「できたわ。細かいブラッシュアップは後でするから


      試しに着てみて?」わくわく


紅の双璧  「着方が分からぬ、リエ!!手伝え」ぷんすかー


リエ    「私だってわからないわよ」


ラン    「コレがこうであっちはそっち。最後にこれよ?」


リエ    「コルセット?別に腰は痛くないよ?」


ラン    「バストって要はアンダーサイズが小さければ


      数字上はごまかせるの。そこを締め付ければいい。


      ついでにウエストも細くなるわ」


リエ    「無駄に豆乳飲んでた私の苦労返して!!」


紅の双璧  「ぐわあああ、なんだこれは!!あばらが!


      コルセットの締め付けが強すぎて骨が折れてしまう!!」ギギギ


リエ    「どこのホビー漫画だよ!!!」


ラン    「冗談は置いておいて、コルセットは一段大き目の


      サイズに変更ね」


リエ    「最初から小さいのじゃダメなの?」


ラン    「それじゃ痛いだけよ?日常生活を送れつつ


      適度な締め付けがベスト。これ私の経験談」


リエ    「見えないとこで苦労してるんすね。大きいのも」






キキョウから連絡が入る。どうやら今度は人間サイズの怪人らしい


リエ    「もうめんどくさいから最大戦力で殲滅すればいい


      じゃん。そしたら毎日引きこもれるし」


紅の双璧  「敵の戦力が分からぬ以上手の内を見せるのは危険だ」


ラン    「逆に殴り込みに行く時も防衛に人員を割かないと


      この星が滅んじゃうわ」


ゴスロリとメイド服に論破される私は今日も元気です




敵A    「ふっふっふ、来たなチームクリエール!!」


リエ    「あー、それ私のロボの名前でチーム名じゃないの」


敵B    「うわ、ややこし!!」


紅の双璧  「しょうがないさ、突然怪獣が出たら迎撃


      するしかなかろう」


敵C    「この星には定期的に発生させてるのに?


      もしかして別惑星の使者?」


ラン    「今あなた達を倒しちゃえば名前考えなくていいわ!」


敵A    「ならばこちらから名乗ろう!我らは


ラン    「関係ねぇ、ファイヤー」ガガガガガガ


リエ    「せっかちだああああああ」


敵B    「話聞けよ」バリアー


ラン    「トリガーハッピー!!装填!!」ガガガガ


敵C    「無駄に急所狙ってくるなー」バリアー


紅の双璧  「最後はこれだ。マジカル手榴弾」ぽいー


紅・ラン  「ミッションコンプリート!!!」背景爆発


リエ    「やめてあげてよぉ!!!!」


敵A    「そうだ!我らはWGs。世界の環境を守るものだ」


リエ    「WGs?SDGsとはお知り合いで?」


敵B    「そう、具体的にいえばウチらは過激派。


      持続可能な開発目標じゃなく、人の数を減らしたほうが


      早いし」


紅の双璧  「ならば隕石でも落とし、人の数を減らせばよかろう。


      結局は周りのインフラを残して、


      自分たちが王にでもなりたいのだろう?」


敵C    「ぎくっ。そ、そんな単純な話ではないよ」ひやあせー


リエ    「バレバレだよ」ドン引き




アマリリス 「自己紹介がまだだったな。我が名はアマリリス」


クレマチス 「あーしはクレマチス」


敵C    「僕は


ラン    「おまけのダイナマイッ!エクスプロージョン」ドーン


リエ    「またやったよ!!この人でなし!!!!」


ラン    「長いんだもん」あきたー


敵3人   「我らWGs!世界は均等であるべきだ!」キメポーズ


3人が片腕を伸ばして三角形を作ってる。多分ペットボトルの


リサイクルのアレを再現しているだろうな




ラン    「で?これだけやっても無事ということは


      ただの人間じゃないわね」


敵C    「そうだ、ちなみに僕の


ラン    「あなたは名乗らせない。理由はない」ジャキ


アマリリス 「何も自己紹介をするために来たのではない。


      取引だよ。こちらは何もしないから早々に


      この惑星から立ち退いていただきたい」


リエ    「背後を打たれるかもしれないのに?」


クレマチス 「信用ないわね。誰のせいよ?」


紅の双璧  「少なくともランが、緑髪のリーダーが


      やる気である以上、こちらも停戦どころではない」


敵C    「やれやれ、穏便に済ませようと」どーんww


ラン    「あ、誤射ったwww」ダブルバズーカ装備


リエ    「敵Cいいいいいいいい」


特に関係のない誤射が敵Cを襲う!




アマリリス 「埒が明かんな、いでよゴーストフィッシング。


      いや幽霊船長ゴーフィ!!」


ゴーフィ  「海にごみを捨てるなゴフィ」


リエ    「語尾が適当だあああああ」目飛び出しツッコミ


ラン    「あら、あなたたちは逃げるの?話し合いしましょ?」


クレマチス 「副業で稼がないと。悪の組織って給料安いのよ」


敵C    「悪といえど組織だからな。ちなみに僕の


ラン    「さっさと帰れええ」対戦車ミサイル打ち―


リエ    「平和ってなんだっけ?」




敵は、ヤドカリ?でも背中に洗剤のゴミとかペットボトルが刺さっており


それが巨大な殻にも見える。ゴーストフィッシングは、ゴミのせいで


海洋生物がひどい目にあっているってネットで見たな。




ラン    「じゃあ、始めましょうか♪


      初手刀二刀流」


ゴーフィ  「幽霊船長秘儀、タイムセール祭り」ドドドドドド


リエ    「タイムセールってなに!!!!!」


ラン    「海の亡霊たちが突っ込んでくる、


      まるでタイムセールにつられる客のように!!


      なら、蒼転寺式短冊切り祭り!!


      みんな!!今日は刺身だ!!!」シュパシュパ


紅の双璧  「わーい。いただきまーす!!!」


リエ    「じゃあ、私も」


紅の双璧  「うっ!!と、といおろろろろ」


リエ    「あー、イカ食べたからね」




 イカに含まれる寄生虫アノキサスは、包丁を入れることで


対策出来るよ。パックのお寿司に切り込みが入ってるのは


そのためなんだ。よく噛まずに食べると腹痛や嘔吐の


原因になっちゃうんだよなぁ。これが!!!




リエ    「なんか距離感狂ってるな、この解説」引き気味


ラン    「くぅうう、よくも紅の双璧を!許せん!!!」


ゴーフィ  「自業自得ゴフィ。海にごみを捨てる人間は


      みんな食あたりで苦しむゴフィ」


リエ    「ごみを食べた魚が食物連鎖で、


      人間のお腹に行くのはわかる。


      けどすべての人間がポイ捨てするわけじゃないよ!」


ゴーフィ  「そんなことは知っているゴフィ。たまに


      ゴミ拾いに来てくれる人もいるゴフィ」




リエ    「私は自転車乗りだから、サイドバックにごみを


      入れてポイ捨てしないようにしてるの。


      たまに忘れて洗濯しちゃうけど」


ラン    「私はメイドさんがすべて燃やしちゃうから


      ゴミの日関係ないわ」


紅の双璧  「そうだ、ポイ捨てなんて恥ずかしい真似おろろろろ」




ゴーフィ  「お前たちに何が分かる!!


      私はタイヤの内側で生まれたわ。タイヤの外へ脱出できた


      者は少数。それ以外はみんな死んだ!私は運が良かった。


      そして復讐を誓った。人類すべてをタイヤにすると!!」


リエ    「わけわからん!!!」


ゴーフィ  「幽霊船長秘儀人類総タイヤ!!


      行きなさい亡霊ども!!」


亡霊    「イイイイイヤッ!!!キキィィィ」


ラン    「タイヤがはまって♡んんっ、動けないっ!!」すっぽり


紅の双璧  「ちゃっかり気持ちよくなってrおろろろろおろ」


リエ    「紅はもう突っ込まなくていいから」


ゴーフィ  「さあ、タイヤになってしまえ!!!」


リエ    「ランーーーーーーー」


ラン    「くっこのままでは、タイヤにタイヤに!」




ラン    「たい焼きになりました。」最後まであんこたっぷり


リエ    「なんで!!!!!!」


ゴーフィ  「ごーふぃふぃふぃ。なら次は赤毛だ。


      幽霊船長秘儀


ラン    「何か勘違いしてないか?」


ゴーフィ  「ゴフィ?」


ラン    「確かに私たちは海にごみは捨てていないわ。


      ただ」


リエ    「ただ?」


ラン    「小説投稿サイトに怪文書を不法投棄してるだけだぁ!!


      くらえマジカルロケットランチャー」ドドドド


ゴーフィ  「無念ゴフィ」ばたん


リエ    「あーあ言い切っちゃたよ、この人」 




こうして海の平和は守られた。戦え蒼転寺ラン


実家に帰るな紅の双璧





アトガキ「ざーこ♡」






リエ    「ところで今日魔法少女っぽいことしてないけど


      大丈夫なの?」


ラン    「大丈夫よ。紅の双璧のゴスロリ衣装や、


      敵3幹部出て来たし。導入パートは終了したわ」


リエ    「敵Cの名前分かってないけどね」げんなり






アマリリス「なんかまた失敗したけど」


クレマチス「はー、次はあーしの出番ね。後敵C!!


     自己紹介はここでは禁止ね」


敵C   「ああ、わかっている。なんか次元の壁超えて


     やってきそうだからな」

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