第30話 novelAIで挿絵を描く(やってみた感想)

 こんにちはお疲れ様です。


 妹ダンは現在novelAIで挿絵を大量に入れてあるんですがそれについて。

 とりあえずnovelAIって何みたいなのは前々回を参照してください。


前々回はこちら

https://kakuyomu.jp/works/16817330649355982158/episodes/16817330652483816883


■挿絵とイラストの違い


 まずnovelAIを触ってみてですが、最初のうちは「なんだこりゃ」みたいな絵ができます。ネットの情報をいろいろ調べて四苦八苦。5000枚ぐらい作ったところで「とりあえずキャラの絵ができた!」というところまできました。ちなみにここまで土日二日間ぶっ続けでマウスクリックしっぱなし。


 ここでなんですが、キャラクター(女の子)を三人分いろいろ(5000枚)作ってみて分かったのは「キャラクターイラストを一枚づつ作るのと挿絵を何枚も作るのは本質的に違う」ということでした。

 挿絵は小説のそのシーンを読者にイメージさせる必要があるんですね。なのでかわいい女の子がニコニコしている絵が大量にあってもしょうがないのです。


 ここから、「シーンの再現」に取り組みます。ひたすらパラメーターや呪文を変えながらクリック。

 一万枚目ぐらいで、ある程度シーンが作れるようになってきました。


・・・ここまでで分かったこと


・挿絵は小説の補完であり、描写をわかりやすく読者に伝えるものである

・AIイラストはキャラクターのからみは苦手

・AIイラストは同じ背景を別の絵で再現は難しい(同じ部屋の絵を作る等は難しい)。とくにディティールに凝るほど再現困難。

・つい同じような構図になってしまうので意図的に構図を変えないと飽きる



■クオリティ


 この辺で今までに作った挿絵を並べてみると、明らかに最初のころに作った挿絵より後から作った方が上手なんですよ。同じAIが描いてるのに不思議ですよね。


 ということで、最初のころに作った絵は描きなおしです。せっかく書き直すので、ネットでいろいろな人のAIイラストを見て、いろいろな呪文を試してみます。特にライティングとカメラワーク、それから絵のデティール感ですね。

 挿絵の場合、きらきらした女の子シーン(ふわふわ)とバトルシーン(くっきり)と説明シーン(コミカル)を同じトーンで描くわけにもいかないので、タッチの書き分けも必要となります。

 スケール(絵のタッチ)変えたり、「chibi(デフォルメキャラ)」みたいな呪文使ったり、またAIのアルゴリズムを変えてみたりなど。背景も「photo(写真)」だの「bokeh(ボケ)」だの入れて調整。


 あと、ふわふわした絵はきれいですがぼやっとするので「backlighting(逆光)」とか「cinematic lighting(映画っぽいライト)」だの「Chiaroscuro(明暗法)」という呪文を練りこんで明暗を出したりとかも重要。


・・・ここまでに分かったこと


・シーンに合った表現技法が必要

・ライティング大事


こだわった例(夜の妖精のシーン)

https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330652791712319



■表情


 ここまでやってみて(1.5万枚ぐらい作って)気が付いたんですが、「キャラの表情とシーンが合ってない!」

 

 そういえばそこまで考えてなかった。しょうがないのでやり直しです。これも単純に呪文に「angry(怒り)」だの「smile(微笑み)」だのを入れ込むとダサダサの絵ができるので、「口は微笑んでるけど目が冷たい」みたいなのをどうやって作るかというところで大苦戦。


表情にこだわった例。勝ち誇った喜びの表情

https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330652781460002



■イラスト作ってみてわかったこと


 小説書いている時って思ったほど何も考えていません。イラストにして初めて「この部屋は中世なのかロココなのか」とか「この技術水準で窓ガラスあるわけないよね」とか「この鎧は中世でないのでは」とか「このキャラって髪の毛何色だっけ?」とか考えたりします。小説にどこまで書くかはともかく作者がイメージしていないことは伝わらないのでイラスト化してみるのは小説を書くうえでもいいと思います。



■ということで


 一応ですが、イラストをそれなりに(四話に一個ぐらい)入れると継続率は伸びます。なのでPVは上がります。それは小説の力ではなくイラストの力なのではと言うとその通りです。まあこの話は突き詰めるとラノベって何みたいな話なので。


 まああんまりPVとか考えるより、読者がイメージしやすくなる手段が提供できればいいのかなというぐらいで考えればいいかと。


 現在は2万枚以上イラスト作ってみましたがようやくある程度いいかなというのがたまにできるようになりました。挿絵って奥が深いですね。


おまけ。肉まん

https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330653074266045


――

妹ダン

https://kakuyomu.jp/works/16817139559030247252

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