第28話 novelAIで挿絵イラストを作ってみた!
どうもエッセイではお久しぶりです。
このところnovelAIに課金して挿絵を作れないかと思っていろいろやってみました。一週間ほどである程度やれるようになったのでそれについて。
まずnovelAIですが https://novelai.net/ これね。いわゆる「AIイラスト」を生成できるサイトです。月額課金ですが使わなきゃやめればいいのでとりあえず一ヵ月やってみることにしました。英語です。
このAIイラストですが「英語で指定した画像を生成する」というものです。英語と言っても単語の羅列なのでみんな「呪文」と呼んでます。
実際の使い方についてはyoutube動画やらnoteやらblogやらが大量にありますので今回は割愛ね。
■novelAIってどんなイラストが作れるの?
ということで、関心は果たしてこの「AIイラスト」が我々(同人web作家界?)でどのぐらい使えるかなわけですが、やってみました。
最初のころはぜんぜん「どうしよう」みたいな画像ばっかり出てきていましたが、NETで見て研究してパラメーターや呪文を各種試してみた結果、一万枚ぐらいの画像を生成したらだんだんわかってきました。私の近況ノートにいろいろ貼りつけてますがこんな感じです。
妹ダンのシャリとあかり。登場人物紹介ページ用
https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330652463636369
妹ダンのメイちゃん。最初の旅立ちシーン
https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330652420970107
同人挿絵用としてはまあありなんじゃないかと思います。
■AIイラストサービスってどんなのがあるの?
WEBサービスだと有名なのは今回のnovelAIですが、他にもあります。同じ月額課金のものだとholaraAIで作った絵もよくtwitterで流れてますね。その他自分のPCで作ることもできます。
novelAI 月25ドルサブスク。25ドルプランなら通常サイズの絵なら作り放題。プランは10ドルからあるけど一瞬でなくなるので25ドルプラン推奨です。まあ3000円だからケチケチしないでどうぞ。
〇:有名どころなので資料がいっぱいある。月額作り放題プランがある。作った絵を手で修正したり手元の写真を取り込んで元絵にしたり出来る。
×:おんなじ顔になる。一定以上のクオリティは難しい。高解像度画像を作ろうとするとお金がかかる。
holaraAI 月25ドルサブスク。作り放題ではない。
〇:twitterで流れている絵を見る感じだとnovelAIよりきれいな気がする
×:絵を手で修正できない。作り放題プランがない。あとはnovelAIと一緒。
自分のPCで作る stable diffusionというアプリをPCに入れて、高いグラフィックボードを搭載してやります
〇:自分で学習モデルを変えることができるので最新の学習モデルを使える。ネットで流れてるようないわゆる「すごいAIイラスト」作ろうというならこれしかない。高解像度画像が作り放題。また自分で学習モデルを作ることも可能。サブスクでお金がかからない。
×:グラフィックボードが最低でも7万円、できれば20万円ぐらいのが必要。PCの知識が必要。電気代がかなりかかる。
一品もののイラストならともかく、挿絵用であればnovelAIでいいかなと思います。解像度が足りないようならwaifu2xというwebサイトで高解像度化できますし。
ちなみに私の場合、だいたい一万枚の画像を作成し、使用候補としてダウンロードしたのが1000枚ちょっと。そこから最終的に挿絵に使ったのが80枚ぐらい。挿絵として使うとなると絵そのものの質以外にも「小説の中身と一致しているか」とか「他の挿絵と構図が似ていないか」なんかもあるので使えるのは1%ぐらいでした。
特に二人いる絵は無茶苦茶難しくて、使える率はさらに一桁下がります。三人以上は絶望的。
■AIに絵を描かせるってどういう指示(呪文)を使うの?
ということでこちらに呪文のサンプル。実際に描かれた絵と並べてみました。呪文の中でも聞いているのと聞いていないのとありますがそんなもんです。あと打消し呪文みたいなの(引き算)もあります。
初期のシャリちゃん、おにいちゃんと森に冒険に出かけたところ
https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330652486582078
■AIイラストで得意なこと、苦手なこと
〇得意なこと
・女の子の絵は得意
・表情はかなり多彩
×同じ服を着せる
これはですね、マンガだったらジャイアンは同じ服着てますけどそういうのが出来ません。「白いドレス」と指定しても毎回ちょっとずつ違う白いドレスが出てきます。このキャラは似たような服をいっぱい持っている設定にするしかないですね。マンガみたいに連続したコマで同じ服は無理。
×同じモンスターを別のシーンに出す
上と同じですね。そもそもモンスターも全然思ったものが出てこないわけですが。AIが理解している概念以上のものは出てこないです。
×「ゴブリンを攻撃!」みたいなアクション
ゴブリンも(毎回違うけど)作れるし、攻撃もできるんだけど、「ゴブリンを攻撃」はできないです。AIが理解していない概念はできません。
△顔を描き分ける
できなくもないんですが、同じキャラでいろんな絵を作ろうとすると難しくなります。この辺はもう「この人は描き分けのできない漫画家」ぐらいに考えて髪型・髪の色、目の色、服の色、胸の大きさでキャラ付けするぐらいにしといたほうがいいです。パラメータを増やすほど安定しなくなります。
△二人以上を同時に出す
二人を出すこと自体は出来ます。例えばこんな感じ
https://kakuyomu.jp/users/yamamoriyamori/news/16817330652472693557
何が大変かと言うと、この二人は以下の属性付けをしてあります。
――
シャリ:長い金髪、金色の目、背が低い、胸が小さい、白い服、黒いチョーカー
あかり:長い茶髪、緑の目、エルフ耳、シャリより背が高い、胸が大きい、緑の服で乳がはみ出してる
――
これを並べると混ざるんですね。つまり、白い服のエルフになったり、金髪がエルフ耳になったり、二人ともチョーカーが付いたり。属性の数だけランダムなので5個ぐらいの属性があると思った絵になる確率が1/30ぐらいになります。元々の収率が1/10ぐらいなので掛け算されるからまあ大変。
なので、この絵は100枚以上作った絵をさらに手作業で加工(目の色を修正してチョーカーを付ける)したものをもう一度novelAIに食わせて微修正してます。novelAIのいいところはこういう手作業修正ができるところですね。呪文だけでやるのは正直無理ぽ。なので挿絵用だとholaraAIでなくnovelAIになるんじゃないかと。
■やってみてどう?
いい点は「自分の小説のキャラが絵になる」ですね。これはすごいです。普通の人たちなら何となくAIイラストを触ってそれなりにきれいな絵ができても「でどうするのこれ?」ですが、私たちみたいな小説書いている人だともう無限にいじれます。小説書く時間が無くなるぐらい。
ところで、カクヨムは本文にはイラスト入れられないですね。なので今回みたいに近況ノートに貼ってURLを置くしかないですが実際にクリックされているかと言うとどうなんだろう。まあ作者が良ければいいと思います。なろうやアルファは挿絵を貼れますね(なろうは超めんどくさいけど)
ということでnovelAI使ってみてでした。実は80枚ぐらい挿絵を作ってしまったので今後ちょこちょことここ(近況ノート)に貼って本文にもURL入れる作業をしていきます。こいつ何かやってるなと温かい目で見てやってください。よろしくお願いします。このエッセイに需要があるようだったら独立したnovelAIのエッセイ作りますけどどうなんでしょうね。
――
妹ダン:1/31までで第二部完結、その後、極一部で人気のあったあの人のSS、それから2/3より第三部完結編を開始です。イラストも増やしていきます。
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