第12話 冒険者ギルドとか細部にこだわる人

 前回までで小説のだいたいの設定が出来た?ので、あとは細かい部分を考えます。


 まず、モンスターを倒したらどうなるのか。死体は残る?食べられる?魔石が出る?ドロップアイテムは?など。すいません細かくて。


 まず死体ですが、基本は残らないことにします。なんかちょっと死体だらけになりそうだというのと、死体が残るとなると生物感が強くなって生態系的なものを考えないと世界設定が破綻しそうだから。いわゆる「こいつら何喰ってるんだろう」ですね。消えちゃうんならそういうものということで。

 一応、死体が残るモンスター(ドラゴンみたいな動物系)と、残らないもの(妖精みたいなの)がいるということにしましょう。ドラゴンの皮を剥ぐかもしれないし。あとダンジョンでは基本消えるということで。


 ドロップアイテムについては出やすくなるコツみたいなのがあるといいかも。パチンコのリーチ演出みたいな。それから多くのラノベだとモンスター倒すと「魔石」が出ますが、これって要するにお金ですよね。今回はモチーフとしてはグリム童話だから概念としての「宝物」以外は極力お金は出したくない。子供がお金稼ぐ話を書いてもねえ。ということで魔石はなし。


 お金を出したくない理由としてはもう一つ、計算が大変(すぐインフレしちゃうから)というのもあります。同様に計算が大変ということでHPやMPも書きたくないしステータス表示もなし。ということでよくある「ステータスオープン」もなし。これでいろんなつじつま合わせから解放されます。話の上で管理するのはレベルとスキルだけにしておきます。実際書いてみたらそれだけでも大変だったんですが。

 もっとも、攻撃や魔法ごとのダメージ量とかモンスターのHPみたいなのは設定として持っておきます。これがないとバトルで敵の強さがおかしくなって話のつじつまが合わなくなるから。


 そして、魔石がなくてモンスターも死体が消えちゃうとなると、冒険者ギルドが必要なくなります。買取が要らないからね。


 この冒険者ギルド、いつのころからかファンタジーラノベ標準装備になってますけどこれって最初はロードス島戦記ですよね多分。

 冒険者ギルドの機能ってクエストと買取とIDカード発行なわけですが、クエストは話の展開でどうにでもなるのでなくても困らない。そして今回は買取いらないしIDカードもS級とかA級とかもいらない。それに冒険者ギルドがあると登場人物が増えるじゃないですか。受付の女の子とかギルマスとか。今回は人物を極限まで減らしたいというのがあるわけで。


 それに、どうもこういうシステマチックな超国家機関が行政機構(封建制でも帝国でもいいけど)と別個にあると「国って何なの?」みたいな気がしてくるんですよ。ラノベの冒険者ギルドってどう見ても中世ヨーロッパとは思えない組織でカソリック教会なんか目じゃない。こんな組織があったら世界を支配できちゃうわけで、今度はそれをしない理由を考えないといけなくなってなんだかなと。別にそういうの書きたいわけじゃないのに。


 ということで、冒険者ギルドはなしです。グリム童話だからね。


 ストーリー考えてないのにずいぶん細かいところ考えてるなこの人と思われるかもしれないですが、話を書いている途中で矛盾が発生して手戻りするのが嫌なのでなるべく要件定義ははっきりしておきたいという感じです。


ということで、次回は残りの制約条件など。

「エロの扱いとかあれこれ考える人」に続く


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