第11話 ダンジョンによくわからないこだわりを持つ人人

 僕は青春時代をD&D(ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ。いわゆるTRPGの元祖的なもの)で過ごした人なのでダンジョンには思い入れがあるんですよ。ということでなろう系には(ほぼ)必須なダンジョンというギミックというかガジェットについても検討。


 もともとD&Dのダンジョンって、「洞窟にゴブリンが住み着いちゃったから退治」とか「山の洞穴にドラゴンが居て」みたいなやつで、つまり地面に穴が開いててモンスターがいたらそれはダンジョンだったわけです。


 一方、ウィザードリーを始めとした、D&Dを元にしたテレビゲームが最初アメリカで出て来ます。これが日本に入ってきてFFやドラクエの元になって、そしてその世界観がラノベに転用されて、という流れで現在ラノベのダンジョンは以下のような共通仕様になりました。


ラノベダンジョン共通仕様

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・下の階に行くほど出るモンスターが強くなる。

・階層ごとにボスがいる。

・モンスターは倒しても時間でリポップする。

・モンスターは倒すと死体が残らないことが多い。

・モンスターを倒すと魔石が残って売るとお金になる。ドロップアイテムが残ることもある。

・宝箱が出る。下に行くとトラップが掛かっている。

・ダンジョンの中は別の空間なのでやたらと広かったり海や草原があったりする。

・なぜか明るい


 ベースはウィザードリーですね。SAOの影響も大きいのかな。


 今回の小説ですが、まあこれはそのままでいいかな。ただ魔石だけ要検討。これは作品中のお金の扱いとの兼ね合いです。


 小説を書いてみるとわかりますが、ダンジョンがあると「なんでこんなところにモンスターがいるの?」とか「こいつら何食べてるの?」とか「なんでこんなモンスターがいるところで周りの人は生活できてるの?」とか考えなくて済みます。生態系の整合性とか考えないでいいのでとっても便利です。


 もっとも、今回の小説は最初は森でゴブリン退治だからダンジョン出てくるのは後の方の予定ですけどね。


 ところで、最近は転生/転移じゃなくて「国内ダンジョン系」のラノベも多いですよね。分類としてはローファンタジーですが、国内ダンジョン系ってあんまりローな感じしないというかどっちかと言うとダンジョンというギミックを取り入れたSFという気もしなくもないです。

 こういうローファンタジーって昔だと「裏山の洞窟が異世界に通じていて」みたいな話だったわけですが、最近は割り切って「新宿駅にダンジョンができた」みたいなのが普通だったり。ストーリーも「高校を出てダンジョン探索会社に就職して茨城のダンジョンに通う」みたいなの。こういった作品でもダンジョンは上の共通仕様ですね。今回は転生にしましたが国内ダンジョン系もそのうち書きたいと思っています。


 ということで、次回はダンジョン以外のギミックやらガジェットやらを考えてみます。ドロップアイテムとか冒険者ギルドとか。


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 このエッセーは実は下記の小説のメイキングですのでよかったらこちらもどうぞ。

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筆者の書いた小説「妹ダン〜転生チートで妹にレベル譲渡してダンジョンを攻略します!」読んでレビューいただけると嬉しいです。カクヨムコン8に参加してます。

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