第10話 転生とか転移とか無駄に語る人
ちょっと前にロシアでは異世界転生アニメが禁止されたというニュースがありましたが、日本人はロシアがウクライナ侵攻してもロシデレ読んでるぐらいだから大丈夫です。
(ロシデレ=ラノベ”時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん” のこと)
やはり、なろう系といえば転生/転移が重要なギミックですね。書くにあたってこの辺を整理。
ひところ言われたのは「転生といえばトラック」ですけど、よく考えたらRe:ゼロって転生じゃなくて転移な気がしません?。なんか世間的に転生もの扱いされてるけど異世界で生まれてないですよね。トラックに轢かれたから?
ちゃんとした?転生といえば、有名どころは”転スラ”とか”蜘蛛ですが何か”ですが、WEB小説読んでる限りだと最近は転生より転移のほうが多い気がします。
そもそも転生と転移の使い分けって話が元の体で始まるかどうかですよね。転生でないと駄目なパターンとしては、モンスターになる場合(上記二つみたいなの)や、子供のころをストーリーのメインにする(”本好きの下克上”とか)か、悪役令嬢モノみたいにゲームのキャラになるみたいななど。
転生の必然性がなければ、転移のほうが話がシンプルになるので世の中の流れは転移な気がします。それをさらに進めると国内ダンジョン系になるわけですが。
一方の転移ですが、ひところ多かったのが「クラス転移」ですね。クラスみんなで異世界の王様に召喚されちゃうやつ。人間関係の記述を簡単に済ませられるとか、いじめられっ子が「ざまぁ」しやすいという利点はあるんですが、なにぶんキャラが最初から多いので書くほうも読むほうも大変。作者の力量が問われます。
余談ですが、僕は人の名前が覚えられらないのでラブコメも「女の子は二人までにしてほしい派」なんですけど、クラス転移小説はとにかく人を覚えるのが大変なので、できれば名前でなく「委員長」みたいに書いてほしいです。そういえばラブコメの女の子ってたいてい最初は姓で読んでるのに途中から名前呼びになるけど、あれも混乱するからできたら名前に姓をルビ振ってほしい。
なお、転生/転移に似たジャンルとしてVRMMOがありますよね。言わずと知れたSAOなわけですけど。
このジャンル、SAOがあまりによくできていたので微妙に人気ありますが、デスゲーム化するのにみなさん苦労するというか、でも死なないと緊張感ないというか。本家もそれで困ってるぐらいだから仕方ないですけど。わざわざSFにするなら納得力のあるリアリティないとそこが気になりません?「なぜかわからないがログアウトできない」だったら転移/転生でよくない?。あとVRMMOってSFに分類されてるけどほぼファンタジーですよね。まあいいけど。
ということで、転生にするか転移にするか国内ダンジョンかVRMMOかという選択ですが、この辺はキャラと世界を先に決めれば決まるところです。ここまで書いてなんですが、今回はなーろっぱなで主人公子供なので転生ということであっさり決定。とはいっても日本に戻るかもしれないからその余地は残しておきます。
さて、なろう系といえば出てくるのはみんな大好きダンジョン。次回はダンジョンについて熱く語る人。
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このエッセーは実は下記の小説のメイキングですのでよかったらこちらもどうぞ。
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筆者の書いた小説「妹ダン〜転生チートで妹にレベル譲渡してダンジョンを攻略します!」読んでレビューいただけると嬉しいです
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