第6話 小説の開発を始める人
まず、前提と自分がそれまでに読んで面白かったところ、また逆に読んでいてストレスだった部分を書き出してみました。まずは要求仕様の策定。
前提条件
・作者が読んで面白いこと
・WEB小説プラットフォームの読者受けがいいジャンル
・作者は素人なので難しい事は無理
・投稿してコンテストに出すので10万文字ぐらい必要
要求
1.読むのが楽であること
・あまりテンプレから外れない
・登場人物が少なく名前を覚えなくてよい
・人間関係が複雑でない
・世界がシンプルで地理を覚えなくてよい
2.適度に盛り上がりと継続性のあるストーリー
・バトルがメイン
・特別感、チート感必須
・成長が感じられる
・細かく何度も盛り上がる
・ちょっとH。おっぱい
まあこんなところですかね。ここから要件定義に入ります。
まず前提条件として、「自分で読んで面白い」というのがあるわけで、大量のなろう系小説を読んで共通して「面白い」と思った部分を考えます。
僕の場合、なろう系の読んでいて面白いところって「序盤のレベルアップとチート」なんですよ。みんなそうだとは思いますが、やはりレベルアップとチートを核にするべきかなと。
この場合、強くなりすぎて敵がいなくなり次々と強い敵を出すという敵のインフレ(いわゆる週刊ジャンプ化)をどう解決するか。中盤以降ダレて読まなくなった小説も多かったので。
なろう系だと戦闘力が強くなりすぎて敵がいなくなって貴族や王族と政治の話みたいなのが多い感じしますが、やっぱり強敵にバトルで勝つところをメインにしたいなあ。登場人物が増えるのも嫌だし。
それと最近は追放とざまぁが大流行ですが、あれの掴み力は驚異的ですよね。
とはいうものの、ああいった「いじめられた相手を強大なチートでぶん殴って復讐」みたいな気持ちよさも分かるんですが復讐相手が小物になりがちで中盤以降どうしようかと。復讐終わってハーレム作ってるのもなんですよね。復讐相手を強大な敵にすると最初から話が込み入るというかダークになりがち。
特にコンテスト向けであれば、復讐なら復讐で一貫してダークでドロドロした方がいいと思うんですが、そういうの苦手なので今回は全体に明るく爽やかな話にしたいなと思ったわけです。
とういことで今回の要件をまとめるとこんな感じ。
要件
(面白さの軸)
・バトルとチートとレベルアップを軸とする
・いままでない斬新で強力なチート。ここをオリジナリティとする
・物語の終盤までインフレせずにレベルアップとチートが続くことを重視。数話をひとまとまりとして攻略を繰り返す構成
(設定)
・テンプレに沿った異世界転生かローファンタジー
・人物は限りなく減らす
・ちょっとH。でも心理描写したくないから恋愛はなし
・書くのめんどくさいから政治要素なし。戦争もなし
・個人的好みでダーク路線無し。ざまぁなし。明るくて爽やかな話
・コンテスト受け悪そうだから欠損奴隷買ってくるのなし
次は使うテンプレの検討。次回、なろう系について研究する人に続く。
――
筆者の書いた小説「妹ダン〜転生チートで妹にレベル譲渡してダンジョンを攻略します!」も読んでレビューいただけると嬉しいです!(続編待っている方もちゃんと書いてますので安心してください)
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