第25話 迫られる選択と勃発する戦闘

新作「俺が電車事故から命をかけて守った女子高生と結婚して幸せになるまでの話」

の方も絶賛投稿していますのでよろしければ一読してくださると嬉しいです!!


さて、今回はラブコメ要素一切ありません。

そして、今回の話での悟は常軌を逸していますのでご注意ください。


では本編をどうぞ!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


清水の舞台を支える柱が爆発した。


足場が崩れ、下に落ちるまで約3秒かかる。


まず俺は、足場が崩れるよりも先に七瀬と碧を肩に担ぎ、佐藤と上村、高村の服をつかみ、安全な場所まで、跳躍する。

その際、付近にいた敵がこちらに拳銃を向けてきた。

俺はそれを紙一重でよけ、蹴りを敵の後頭部に確実に入れ、即死させる。


ーーここまでで、約0.5秒ーー


直ぐに、他の観光客を助けるため、再び崩れ落ちる瓦礫の中に飛び込む。


ざっと見た感じだと、落ちたのは200人ほど。


全員を助けるのは不可能。

そう考えた俺だったが、できるだけ多くの人数を救うべく、落ちゆく瓦礫を伝って1人また1人と体を掴んでは近くに崩れていない柱の方にぶん投げる。


多少骨は折れるだろうが、死ぬよりはマシだろう、と考えたからだ。


その際、近くにいたタスクフォースのもの達も共に救助を行ったおかげで、大半の者を助けることが出来た。


ーーここまでで1.2秒ーーー


だが、ふと下を見ると、3人の家族と思われる人がまだ残っていた。



タスクフォースの者も気づいたが、瓦礫が邪魔で身動きが取れずにいた。


俺との距離は約7mほど。


それも3人の間には距離がある、、、、。


3人全てを助けることは不可能。

可能性があるのは、、1番距離が近い女の子だった。


ーーーここまでで0.1秒ーーー


そう判断した俺は、女の子を助けるべく再び加速して、瓦礫の合間を抜けた。




地面まで1m。



俺は必死に手を伸ばし、彼女の服を掴み自分の身体を下にして、衝撃に備えた。




その際横を見ると、、、、


父親らしき男性が俺に向かって、


「ありがとう。」


と呟いた気がした。



大きな爆音と共に2人の女性と男性は瓦礫とともに消えていった。




かく言う俺も、瓦礫の下敷きとなったが、

足場として自分の頭上の瓦礫を使っていたことで、致命傷になるほどの怪我を負わずに済むことができたのだった。



助けた女の子も無事だったが、落ちた衝撃で意識を失っていた。



ーーーーーーーーー


女の子を抱え、起き上がった俺だったが、


さすがに落下のダメージが酷く、あばらの骨

数本と背中に強烈な痛みを感じた。




そんな時、目の前に複数の人の気配を感じた。いや、正確に言えば殺意を感じた。



それに反応して視線を上げると、、、、


そこには完全武装した敵兵20人が俺を待ち構えていた。


俺は体の痛みを押し殺しながら、


「お前らか?俺の命を狙っているっていう〘 一宮家〙の分家は。」


すると、先頭で銃をむけていた男がゴーグルとヘルメットを外して、、、


「正解だ。だが、正しく言えば〘 一宮家〙の分家、遠藤家と君に復讐を誓う奴らの集まりってことさ。」



なんと、、、、、




その男は遠藤悠斗の実の父、遠藤和彦だった



ーーー未だ、頭上は爆発の影響で砂埃が覆っている状態。

それに加えら

不安定な場所に置いてきた人たちを救助すべく、タスクフォースは動いているだろう。



つまり、増援は期待できない、、、。ーーー



そんな劣性の状況下でありながら俺は思わず笑みをこぼす。


「なるほどな。俺を殺すためにたいそうな仕掛けを用意してくれたもんだな。

だけどさ、お前たちが俺を本気で殺れると思っているのか?」



と、普段セーブしている殺気を全力で解放しながら言い放つ。



すると、敵の数人はそれを聞き1歩後ずさる。


だが、遠藤和彦はそれを失笑しながら、


「確かに、普段のあなたならたとえ完全武装した私たちでも、いとも簡単に倒せるだろうが、必死に一般人を守り、女の子のために瓦礫の下敷きになった今はどうですかね。」




「そんなことハンデにすらならねえよ。」



その言った直後、一斉に引き金が引かれる。



俺は撃たれる直前に、助けた女の子を射線から外れた瓦礫の後ろに運ぶ。



そして、銃声が止まった瞬間に一気に飛び出し、武装した的に向かい高速で走る。


敵も気づき、応戦してくるが、致命傷以外の傷を全て無視して、突進する俺の方が速かった…


敵の中央に移動した俺は、すぐさま敵の銃口をそらし、目の前にいた別の敵に発砲させる。


1名死亡。



そして、続くように、ズボンに隠してあったサバイバルナイフを取りだし、こちらに銃を向けた2人の敵の背後に回りこみ、頸動脈を切る。



2名死亡。



乱射してくる敵5人に対して、多少のかすり傷は貰うが、ほとんどの弾がハズレる。

その隙に近づき、同じようにナイフで致命傷を与える。


5名死亡。




何が起こったのか理解出来ず、呆然とこちらを向いていた4名をすかさず、敵が持っていた銃を奪い、眉間を撃ち抜く。



4名死亡。



冷静さを失って、こちらに突進してくる2人の敵に対して、頸動脈を銃で撃ち抜く。


2名死亡。



銃だと不利に思ったのか、ナイフを取りだし俺を囲む5人の敵。


それぞれのナイフを捌きつつ右手に拳銃、左手でナイフを持ちながら、1人ずつ確実に致命傷を負わせる。


5人死亡。



ーーーーーー



「、、、、バ、、ケモノが、、。」


俺が次々に敵を葬る姿を見て、何も出来ずにいた遠藤和彦がそう言った。



「あぁ今更気づいたのか?

俺を殺したいなら、一個師団用意しても足りねぇんだよ。それに、、、、」



俺はその男に近づき胸倉を掴み持ち上げる。


「それにな、、、、俺の大事なもんを危険に晒した。それだけでお前たちの死は確定してんだよ。」


と言うと男を地面に叩きつける。


「最後の慈悲だ。言い残した事はあるか。」



その言葉に、遠藤和彦は勝ち誇った顔で、







「俺は死ぬが、、、これでお前の負けだ。」


言い終わると俺は引き金を引く。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いかがでしたか?


ようやく、主人公最強!!って感じが出すことができました。


あくまでフィクションですので、ツッコミたいのを我慢してお楽しみください笑



面白い!続きが気になる!と思ってくれた方は応援、コメント、☆☆☆をつけてくださると作者の励みになりますので、よろしくお願いします!!!



さて次回は、雪希奈の方で、、、、。


お楽しみにしてください!!


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