番外編(2)駒井雪希奈の思い
新作「俺が電車事故から命をかけて守った女子高生と結婚して幸せになるまでの話」
の方もよろしくお願いします!!
あっという間に、
6200PV達成していました、、、
フォロワーも171人、、、
正直ここまで読んでくれる方がいることに驚いています……
これからも面白いと思ってくれるよう話を書いていくのでどうぞよろしくお願いします!
さて、今回の話は駒井雪希奈が主役です!
碧 の時とは違い最初から回想に入るので
注意してくださいね!
では、本編をどうぞ!
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(雪希奈 視点)
私は、日本三大名家の1つ三神家の有力家臣の駒井家で生まれた。
世間では、裕福な家庭という印象の方が強いと思う。
しかし、私の家は別だった。
私が小学六年生の時だ。
父が起こした事業が失敗し、体裁すら保てないほど貧乏になった。
この時の父は毎日のように私に罵声を浴びせた
「お前が男なら良かったのに。
なぜ女なのだ!女なら当主となることも出来ない。
本家の方の役にすら立たない無能が!
私がせっかく、お前を斡旋するための事業も失敗してしまった。
全部全部お前のせいだ!!!!」
当時の私は、そんな父の言葉にただただ
「、、、ごめんなさい。
、、、、、、、、私が女でごめんなさい。」
泣けば、さらに父の機嫌が悪くなるので、私は必死に涙を堪えた。
たぶん、そのせいだろうか。
この頃から、私は感情が表に出なくなったのは、、、。
そんな日常が過ぎていき、
ある日の事だった。
いつものように父が私に罵声を浴びせようとした時、家のインターホンが鳴ったのだ。
父は不機嫌な状態で玄関に出ると、
たいそう驚いた様子で私を呼んだ。
「お久しぶりです。
この度、私から提案があって参った次第です。」
黒髪がとても綺麗で、どこか引き込まれるような顔立ちの男の子がそう言った。
「なぜ、、、、本家の悟殿がこちらに、、?
それにしても、、、提案とは、、、?」
父はまるで驚きを隠せないでいた。
「ああ、提案っていうのは、あなたの娘である雪希奈を俺の側仕えとすることです。
もちろん、それにあたって、私を含めあらゆる機関の駒井家への投資をお約束します。」
淡々と話す彼に、
「「ーーー」」
私と父は呆然としていた、、
すると父が、
「側仕えと言っても本家には娘よりも優秀な者が他に余るほどいるのでは?」
「いるにはいる。だが私が彼女を見込んだのだ。なに、永久にとは言わん。私が中学を卒業するまででいい。貴方にとってはいい話ではないか?」
父はしばらく考えたあと、
「、、、、わかりました。
不出来な娘ですが
どうぞよろしくお願いします。」
「承知した。ではさっそく。
雪希奈、俺とこれから本家に向かうから車に乗ってくれ。」
私は、急な申し出に困惑していました。
「急いで準備をしてくるので少々お時間を!!」
たぶんこの時私は女性の中では世界記録並に着替え、メイク、ヘアセットを早くしていたと思う。
そうして、待っていただいた車に乗り、出発してからのことだった。
「とりあえず、これで君は自由だよ。」
突然、隣にいた悟がそう言った。
「ーーー」
私が反応に困っていると、
「君が、家の中でどういうことを言われていたのかあらかた俺は知っている。
だが、先に言っておく。
男だとか女だとかは関係ないんだ。
大切なのは君がどうなりたいと願い、行動するかなんだよ。」
まるで親が子に優しく言い聞かせるかのように。
今まで必死で我慢し、隠していた気持ちが崩れたかのように涙として溢れ出た、、、
彼は何も言わず、優しく私を包み込み、頭を撫でながら、泣きじゃくる私を受け止めてくれた。
この時から、私は彼、三神悟様に全てを捧げようと心の中で決めたのだ。
ーーーーーーーー
そんなことを考えながら、碧さんと帰ってきた私は、悟様が帰ってくる前に、と二人でお料理をすることにした。
そして、ちょうど晩御飯の準備ができた頃
「ただいまー、帰ったよ。」
悟様の声が玄関の方から聞こえた。
ああこういう日常がずっと続けばいいのに
悟様、あなたが私に言っていただいた言葉に雪希奈はどれだけ救われたかを知っていますか?
なのに、私はあなたの過去をほとんど何も知らない。
いつか私にも教えてくださるとこを願っています、、、、
と心の中で思った。
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いかがでしたか?
雪希奈の父の名前は後々判明する予定です。
雪希奈が悟のことに執心な理由を今回書かせていただいたつもりです。
碧、雪希奈も知らない、悟の過去とは、、、
そういったとこにも注目してくださいね!
面白い!続きが気になる!って思われる方は評価、応援、フォローのほどよろしくお願いします!!
さて次回ですが、
だいぶ前の出来事が関係してくる話です。
悟とその周りの環境が一転していき、、
お楽しみしてくださいね!
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