第11話 接近

新作「俺が電車事故から命をかけて守った女子高生と結婚して幸せになるまでの話」

の方もよろしくお願いします!!


では本編をどうぞ!


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「よ!遅かったなー!

オレ、お前とはなしてみたかったんだよー、よろしくな、友よ!」


高らかに笑う荒川遼に、、、、


「おぅ、、よろしくな?でいいのか。」


「そんなに驚くことかよ、こっちはただお前と仲良くなりてぇーだけなんだよ」


「驚くだろ!俺は根暗陰キャだぞ?お前みたいな陽キャのイケメンに興味持たれる覚えはないんだけど、、、」


そう言いつつも、俺は警戒するように荒川遼を見つめていた。


十中八九、碧に関して探ろうとでもしてるのだろう……。碧になにかするつもりなら、、


と考えていると、それを察したのか、



「おーと、そんな警戒しなくてもいいぞ?

別に花澤碧に興味はねえよ。それよりもお前に興味あるんだよ、オレは。」



「なおさら意味が分からないな。」


ちょうど予鈴がなり、担任の岩波先生が教室に入ってきたところで、


「まあ、続きは後でな。とりあえず自分の席に戻ることにするわ。じゃあなー」


そう言うと、何事もなく自分の席に座る。



なんだったのだろうかと考えていると、


入れ替わるように戻ってきた花澤碧が、俺にだけ聞こえる声で、

「大丈夫?変なことでも言われた?」



色々と思うことはあったが、彼女に言うことでもないと判断し

「いーや、特に何も、ただよろしくってだけ」


あくまで平然に、そう伝えた。


ーーーーーーーーーー


「はーい、皆さん注目してね!

今日は、みんなに転校生を紹介します。

家庭の事情があり、一応転校扱いだけど、学校始まって2日目出し、あんまり関係ないかもだけどね。じゃあ、入ってきてくれる?」



そう、岩波先生が言うと、まるで日本人形のように可憐な風靡で駒井雪希奈が教室に入ってくる。


「じゃあ、軽く自己紹介おねがい。」


「はい。皆さん、初めまして。駒井雪希奈と申します。どうぞよろしくお願いします。」


精錬されたお辞儀、透き通るような声を出す彼女にクラス中は見惚れていたことだろう。



かく言う俺はと言うと、、、、、


心の底からホッとしていた!


碧の時のように爆弾発言がなかったからである!!


と思ってると、、、、、、


「初めに言っておきます。今後、悟様と雪希奈様を害そうとする不埒ものは、この雪希奈が全身全霊で粛清しますので。そのおつもりで。」


可憐な女性が出してはいけないタイプの殺気を出しながらそう言って、彼女は自分の席に座った。



この瞬間、俺と碧に手を出さないという、クラス内での暗黙のルールができたことは言うまでもないだろう。



ーーーーーーーーーーーーーー

時は少し流れて、お昼休みになった頃、


目の前の席にいた碧と少し離れた場所に座っている雪希奈が俺の方に近づいて、


「「一緒にお昼食べよう!(食べましょう!)」」


「わかったよ。じゃあ食べようか。」


周りのクラスメイトの視線は凄まじいかったが、気にしたら負けだと思い気づかないふりをする。



そんな中にも猛者がいるものだ。


「さとるー!、俺も一緒に昼飯食っていいか?」


人一倍元気な声を出しながら、荒川遼がこちらに向かってきた。


「俺は良いけど、ほかの二人次第だな。」


「悟くんがいいなら私もいいよー!」


「私は、悟さんに従います。」



そういう訳で、傍から見れば奇天烈な4人組で昼飯を食べることにした。


大人気女優の碧に、日本人形を思わせる美少女雪希奈、そして、誰から見てもイケメンな遼、、、、、


そこに陰キャの俺、、、、

なんか場違いじゃね??と内心でため息をしていると、


「いやー、よかったよかった!やっと悟と話すことが出来たよ。みんな、オレのことは遼って呼んでね!」


「じゃありょうくんって呼ぶねー!」


「では、私は遼さんと呼ばせてもらいます。」


「おっけー、遼。それで、なんで俺とそんなに話したかったんだ?」


「あー、それね……



単刀直入に聞くけど、







悟って三大名家の三神だよな?」



この瞬間、こいつが気の許せる友人から、最大の要注意人物になった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



いかがでしたでしょうか?



なんと、荒川遼は悟の正体を知っていた??


なぜ、知っているのでしょうか?

それは、、、、、、







少しずつ伏線を増やしているので、そこも注目して、読んでくださると面白いかも。




面白い!続きが気になる!っと思ってくれた方は応援、星をつけてくださると嬉しいです。


フォローもよろしくお願いしますね!


今後、さらに面白くなるのでお見逃しなく!



では次回は、荒川遼の正体がわかるかも。


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