新たな生活の始まりに

第3話入学式本番

新作「俺が電車事故から命をかけて守った女子高生と結婚して幸せになる話」

の方もよろしくお願いします


では本編をどうぞ!

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陰キャとしての完璧の変装をした俺は、

教室に向かっている。


教室に入ってわかったことだが、

既にいくつかのグループが作られているらしい。


まあ、どうでもいいんだけどね。


俺は1人でひっそりと過ごせれば、十分だからな。


みんなが話している横を華麗に避けながら、

自分の席に座ると、ちょうど教室の扉が開いて、30代前半の美人でショートカットの先生が入ってくると、

生徒たちに座るように言う。


「はじめまして、今日から1年間このクラスの担任をします、岩波静香です。

自己紹介とかは後でやるとして、とりあえず入学式の方に向かうので移動を始めましょうか、それとこのクラスに後で遅れて合流する人が2人いるので、みんなそのつもりでね。」


そう言うと岩波先生は笑顔で教室も出ていった。


その笑みを不思議に思いつつ、俺を含め生徒たちは入学式に出席するべく、移動を開始した。


ーーーーーーーー


入学式が始まった。


順調に式が進んでいき、座っているだけで退屈な時間が流れていた。



だがその退屈が一瞬にして、変化する出来事が起こった。


代表生徒の答辞になった時のことだった。



司会の先生がアナウンスすると、、、


突然、後ろの扉が勢いよく開けられ、


外から1人の女子生徒が入ってきた。




その瞬間……


その場にいた生徒、保護者が全員驚きのあまり声を上げて、立ち上がる者までいた。


急に入ってきた驚きもあるだろうが、


それよりも、

その女子生徒に理由があったと言うべきだろう。







なにせ、その女子生徒は今、

日本で1番人気の女優で、最近、突如休止を発表した花澤碧(はなざわあお)だったのだから。





その彼女が、急に入学式に来たのだ。



驚かない方がおかしいだろう。

だが、俺はみんなとは違う意味でひどく驚いていた。



なぜなら、、、






花澤碧は俺の彼女だからだ。







そして、当の本人は何事も無かったかのように壇上に登り、代表生徒として、見事な答辞を披露していた。


そして、壇上を後にして、俺のとなりにあった空席に静かに座った。





今俺は全身から冷や汗が止まらない、、、



なぜって?




俺は彼女に合わせる顔がないのだ。


というもの、、、


俺は彼女である花澤碧に黙ってこの高校を受験をして、今に至るからである。



決して、仲違いをして、、、とかではない。


俺の全てを捧げるほどに俺は彼女のことが好きだ。


そして、それは彼女も同様であると確信できる。

それほど、俺たちは長い年月を共にしてきた。



だが、この状況下では、ある意味一番会いたくない人物でもある、、、



ふと、俺は彼女の方に視線を向けると、、


ちょうど彼女もこっちを見たようでニコッと背筋が凍るような怖い笑顔をこちらに向けていた、、、、


そして、何かを口パクで俺に伝えてきた。


『か く ご し て ね 。』

と言っているように俺には感じた。



こうして、

俺のたった数十分の平穏な高校生活が大人気女優兼彼女の登場によって、あっけなくも終わりを告げたのだった。



____________________


初めての投稿です!

3話にしてようやくヒロイン登場です笑


誤字脱字等暖かい目ででみてもらえると嬉しいです


少しでも面白いと思ったら評価してくださると助かります笑


さて、次回は自己紹介の話です。


新たな主要キャラが登場するのでお楽しみにしてください!




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