第4話 弥生人との接触

(ん、?)


俺は意識を失っていたようだ。


周りを見渡してみると、木や家の柱の残骸がそこらへんに落ちていた。


俺は拷問され火で炙られそうになっていたのは覚えている。


そこから、大爆発して……


再び周りを見渡すと、多くの人間が血を流して倒れている。


すぐそばには俺を押さえつけていた男もいた。


俺はしばらくその場に座り続けていた。


*************


あれから1週間がたった。


私はなぜか長の席に座っていた


若い男が左右に2人ついている


「カムイ、報告員がまいりました」


私は通せ、と命じた。


しばらくして報告員といわれた男が部屋に入ってきた


「カムイ、ご報告失礼します。


3日ほど前からカムイに命じられていた戸籍調査が一通り完了いたしましたので、ご連絡いたします。


こちらが表になります」


その男が分厚い書簡を取り出して、私に差し出してきた。


私はその書簡に目を通した。


8区画に村が分けられ、それぞれに名簿が当てられていた。


「よし、下がれ」


若い男が私に一礼して部屋から下がっていった


*************


さて、なんで私が村の長だとみられるようになったかを説明しよう。


時は1週間前に遡る


あの大爆発は誰もの予想を超える被害をもたらした。


重傷者15人


負傷者30人


あの場にいたもので無傷だったものはほとんどいなかった。


私も左上半身に火傷を負った。


そこから3日間は村全体が負傷者の治療にそそがれた


そしてなぜだか私には最高級の治療が当てられた


まぁ、最上級とは言っても傷に葉っぱのようなものがのせられたのとお祈りだけだったが…




詳しい事情はわからないが、この村では火を神格化しているようで火の使い手のことをカムイといって崇めているようであった


そして、私が火を操り、爆発を起こしたと思っているようであった。

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転生したら弥生人になっていた件。 eighttwo @eighttwo

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